ch01.政治: 2008年1月アーカイブ
ch01.政治 : 暗い海 |
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娘が米国のサブプライムローンの焦げ付き問題について質問をしてきた。「アメリカの住宅ローンの問題が、どうして日本の株価までを下げていくのか?」そんな点が分からないということだ。
今や、世界的に株式相場が低迷し、国内の急落も酷い。原因があるから結果が生まれるのだが、やはり、米国の低所得者向けサブプライムつまり高金利型の住宅ローンの問題はなかなか分かりにくい点が多い。だからこそ、プロによる分かりやすい解説を聞くことが大切だ。
今、ビジネスパートナーとして仕事している仲間も金融関係出身者が多い。富裕層の資産運用~ばかりでなく、例えば我が家の娘のような若い世代の素朴な質問にも分かりやすい解説をしてくれる「シーン」が必要だとつくづく思った。
いずれにしても、そう簡単に景気が回復するわけではなく、特に今、心配なことはスタグフレーションというもの。これはStagnationつまり停滞とInflationインフレーションの合成語。景気が停滞している状況下で、同時にインフレになる現象の事だ。思い出せば1970年代のオイルショックの時に多くの国々でこのスタグフレーションに見舞われた。 たとえ給与所得者の場合、賃金アップがあっても物価上昇に追いつかないため家計は逼迫する。実質所得の低下で生活はますます苦しくなる。年金生活者にとってはますます厳しい世の中となる。いやはや真の政治家の出番こそ、「今」ではないのか?!自分の党の事ばかり、自分の選挙の事ばかりしか考えていないのにいざマスコミの前では「国民のために」というとってつけたような言葉は見苦しいばかりだ。
まさに暗澹たる気持ち。この経済の暗いトンネルはそう簡単には通過できないそうだ。日本国がすっぽりと暗闇の海に投げ込まれたかのようだ。暗い海に漂う木の葉を思い浮かべた。自分ひとりの力なんて木の葉くらいのものだ。波にのまれることだってある。だからといって大きな軍艦だから安心ということもない海の上だ。今、自分の内にあるものを精一杯使って仕事をしていかないとならない。決して弱音をはくことだけは禁物だ。
ch01.政治 : 節目 |
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民主党の小沢代表が衆院本会議での新テロ対策特別措置法の採決直前に退席したことについて、「国民におわびしなければならない。国会議員としての責務は果たすべきだった」と鳩山さんの陳謝シーンがテレビで流れていた。悪意はなかった、飛行機の時間が間に合わないため・・・・など理由はいろいろあったとしても、採決は大きな節目ではないのか?
確かに、「結論はわかり切っている」そのための欠席ということは時折ビジネスシーンでもある。しかし、小沢さんは政治家だ。「みなさんの大阪を何とかしなきゃいけない」と大阪を何とかしなければ、約1キロの行脚を終えた小沢さんは晴れ晴れした表情だったとはいうが、未だ小沢さん自身からの説明はひとつも聞かれないのではないか?。
政治家の節目とは何なのかって考えてみる。
安倍さんが『文藝春秋』の2月号に「独占手記」をよせている。安倍さんにとっての節目であったのかも知れないが、総理時代に安倍さんは政治家として本当に"良くやった"と思っている。だからこそ、総理辞任の真相などなにも10ページにもわたって語る必要があったか?と私自身不思議に思う。