ch01.政治: 2008年8月アーカイブ
ch01.政治 : 信念の政治家 |
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若い時代は考えもしなかった「老い」という問題。最近では友人、それも仕事上の所謂、飲み友達と集まると結構そんな話になることがある。先般もある一人が「俺もあと20年がいいところかな」というと一人が「20年もないかもな~」と言った。団塊の世代の威勢のいい人々ももう、齢60になろうとし、そして60を超えてきている・・・・・それを聞いている自分も先輩諸氏とはそれほどに「差」もないことが分かる。
「鉄の女」の異名で知られたマーガレット・サッチャー英元首相が認知症を患っていることが分かったというニュースを読んで何かが、胸の奥で弾けた。サッチャー元首相の長女のキャロルさんが、出版した回想録でなんとも2000年から認知症の症状が始まっていたことを明らかにしたというではないか・・・・。暫くショックであった。
1979年から1990年まで英国初の女性首相として保守党政権を率いたサッチャー。1982年にアルゼンチンとのフォークランド紛争で英軍をすぐに派遣し勝利したサッチャー。本当に素晴らしい政治力を見せた。何度、私は胸をおどらせたことか。しかし・・・・。亡くなった夫の事を忘れようとしているのか?「父が生きていないことを何度も分からせなければならないので辛い」という娘の告白はなんと辛いことか。信念の政治家さえも・・・・・。
人は「老い」と闘っても無駄なのかも知れない。あるがままに生きること。自然に逆らわず、受け入れること。これが真理なのかも知れない。それにしても辛い話である。
ch01.政治 : 終戦記念日 |
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茹だるような暑さの中、蝉が夏を惜しむように勢いよくないている。地上に出できて、本当に僅かな命を燃やし続けるようにないている。じっとりとまたむっとするような暑さの中で、ふいてもふいても流れ落ちる汗。私にとっては本当に分からぬ"その日"の夏を想像する。
今日は63回目の終戦記念日。どうもこの日は政治問題化した首相・閣僚の靖国神社公式参だけが目立ってしまうが、今日という日が一体どんな日であったのか、あの時の日本人の思いがどんなものであったのか、決して忘れてはならないのだ。しかし、確かに風化しつつある、そんな気がしてならない。自覚はされているのだろうか。考えてみれば、まだ63年という僅かな年月しか経過していないではないか・・・・・
今日、ある記事を読んだ。戦後、抑留された日本人は中央アジアにも移送されて、異国の地で無念の死を遂げた人もいた。ソ連が崩壊した後、ある元抑留者は日本人の墓地の余りの荒廃ぶりに驚いて、当時の駐ウズベキスタン大使に墓地の整備を嘆願したという。その大使の弛まぬ努力の結果、整備が実現。その大使とは今回の福田改造内閣で拉致問題担当相に就任した中山恭子さんだ。時が経つと、人は目の前の事に追われ、いろいろな事柄を忘れてしまう。拉致問題も決して風化させてはならない大事件だ。