ch01.政治: 2011年6月アーカイブ

ch01.政治 : 合掌


   3.11の震災の日から丁度百箇日を迎えた。行方不明の方を含めると約2万5000人ほどの方の失われた命のことを思う。それぞれの人に家族がいて、友人がいて・・・と思うとただただ冥福を祈るばかりである。この震災のこと、失われた命のことを決して忘れてはいけないことと、悲しみ、喪失感の後にもまだまだ苦しみが続くということも考えないとならない。あの阪神大震災の後のことも思い出せばよい。頑張れということは大切かも知れないが、ただそんなムードに酔っているだけでは人の生活の安定などないのだ。政府の課題は本当に山積みなのである。

  辞める辞めないと、そんなことが続いている政府。菅首相が17日の参院東日本大震災復興特別委員会で、ようやくというか、原発の廃炉まで責任を持つことを明確にするために特別立法の制定など法整備の検討に着手したことを明らかにした。あくまでも事事業責任は東京電力ではあるが、廃炉にはどれほどのコストと時間がかかるかということだ。現行法ではがれきや溶融した燃料の処分方法などについて全く明確な規定がないのだから、政府は辞める辞めないなどの次元の話ではなく迅速に対応していかないととりかえしのないことになってしまうことになる。「検討中」という言い回し?もこのような事態の時は具体的にすすめないと。「最後まで責任をもつ体制・・」云々をまだ管さんは言っているようだが所詮、政治にかかわるというかかかわれる時間は限られているのだ。後進に道を譲り、そしてまた道を譲り進んでいくしかない。日本という「未来」を本当に考えたなら、それは十分に分かるはずだ。政治家たちの我欲に固執した延命はもういい。

ch01.政治 : まあ、静観・・・


  昨日、「管総理、8月に退陣」という情報が入る。「8月に」ではなく「8月までには」という見通しか?。確認をしたがしかしまだつかめない。「そう遠くない時期に退陣する」という意向を伝えたということだ。まあ鳩山前首相らは6月中の退陣を求めており、退陣時期は早まる可能性も勿論あるのだが。しかし、例の確認書か、思えば見たくもないものだった。「民主党を壊さないこと」が一番目にあったとはね・・・つくづく悲しくなる話だ。改めて日本のリーダーの劣化を感じる。保身の政治やさんばかりじゃないか?まあ、思えば国民があの時にその場しのぎの甘ったるく薄っぺらマニフェストで民主党を選んだのだから・・・と思うと、また溜息がでる。あれこれ言っても一年くらいでバタバタしている日本の政権は本当にどうかしている。



  実に便利?で都合の良い言葉だと思って聞いていた。「一定のめどがついた段階」かとは?。全く曖昧。 菅首相が退陣の時期について、震災の復旧・復興に一定のめどがついた段階で、若い世代の皆さんに責任を移していきたい。また具体的な言及がないまま「めどがついたら」である。東京電力福島第一原子力発電所の事故収束については冷温停止するまでが「私の責任」と言っているものの遅くても来年の一月という東電の工程表さえ?な気持ちだ。
  しかし、内閣不信任決議案は一体なんだったのか?採決直前の菅首相が退陣を示唆。不信任案可決のシナリオをかいた人の思惑は見事に崩れるやら。今、党執行部は小沢元代表の追加処分を検討しているということだが、この方は「政治と金」の問題も孕んだままでやはり完全に求心力は失せたのかも知れない、いや失せたのだろうが・・・。
   新党の結成だなんだかんだで、「小鳩」がどうしたとかも聞くけれど、そんな話も聞きたくもない。こんなにも政治がバタバタな日本はどうなってしまったのか?

  早朝から締切の原稿書き。グリーグ ペール・ギュント組曲を聞いている。夕刻からの打ち合わせが気になり少しだけ焦燥感。
  独り言に近いが・・・昨年2010年6月2日は鳩山さんが退陣した日だった。この一年、何がどうしたのだ、どう変わったのだ?と改めて思う。3.11は本当に我々日本人にとって大きな大きな試練なのかも知れない。そんな中だからこそ、今こそが、日本にとっての政治が大きな試練の時なのだ。舵取りを間違えるな。


   「面白くなりそうだな」とある人間が言った。彼はその「世界」で仕事をしているから言えるだけのことか?敢えてコメントはノー。政治家は民意だなんだかんだ言っても所詮、政争が好きなのかも知れない。しかし、自民、公明、たちあがれ日本の3党が内閣不信任決議案を提出。今、それが必要なのか?提出した後の青写真は出来ているのか?震災後3カ月足らずの今。こうして、こうなって・・・というまだ誰もわからない脚本が出来上がっていくでしないか。被災地のひとりひとりの気持ちに立つとやりきれない。今、一番必要なことは具体ではかない。それも迅速にだ。

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プロフィール

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吉田いち子
東京麹町生まれ。日本女子大学卒業後、サンケイリビング新聞社に勤務。2004年3月独立。
その後フリーランスで単行本取材・執筆。主婦、母親、会社員の慌しい?人生経験を生かした取材が得意テーマ。強みは「人脈」。名刺交換だけでなくまさに「魂」の交換?を理想にした密度の濃い人脈作りを目指している。2005年10月に首都圏在住の40歳以上のミドル層をターゲットとした生活情報誌『ありか』を創刊。2007年5月に、これまでに培ったノウハウを生かし編集企画・出版プロデュースをメーンとする株式会社『吉田事務所』を設立した。2011年春から豊島区の地域紙『豊島の選択』の取材・編集。

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