ch01.政治: 2007年7月アーカイブ

ch01.政治 : 怒り


   参院選の大敗で中川幹事長が責任を取り、安倍首相に辞表を提出、受理された、そしてその会見の姿を見て、つよく自民の危機的状況を感じた。ある程度の予測はしていたもののこれほどまでに、参院選の自民党の歴史的な大敗は分からなかったのだと思う。民主党の大躍進で終わったが、決して勝利ではない。
  しかし、安倍首相は「新しい国造りにこれからも責任を果たしていかなければならない」と述べて引き続き政権を担う考えを表明している。党内からは辞任を求める声も浮上し、今や求心力低下は避けられない。度重なる閣僚の失言もあったが、やはり、敗因は年金の記録紛失問題への国民にとって卑近な“生活不安”へのフラストレーションが反映されたのだ。実際に社会保険事務所で何時間も待たされたと不満を言う人々、記録がない!という声を何人もから聞いた。生きていく上で、現実問題として身近になればなるほど、怒りは止まらないのだ。しかし、果たして“怒り”というしろものなのだろうか・・・少し疑問もある。国民の怒りとは、もっと滾るものがある筈なのだ。
  まあ、いい。ただ憲法改正だ、『美しい国』づくりといった国家主義的な安倍政権。反面、就任時から一貫している民主の小沢代表の「今回の生活が第一」という国民にとって当たり前のキーワードが今回の数字になった。結果を出していくことが使命と決意していると強調する安倍さんだが、本当に国民の生活といものが観念論でなく、分かっているのだろうか。どんな実績を上げるかだけ。、言葉上の言い訳では収まらない状況にきている。

ch01.政治 : 民主党躍進か?

   今日の昼下がりは、宮城悟先生を囲んでの昼食会。ちょっと遅めであったので、待ち合わせの時間までの間、「もしや・・・」という気がしてしようがなかったのたが、結果は、「やはり!」であった。最近は、気になることが的中することが多い。「実はね、編集者とのゲラ校正で、ちょっと鰻重・・・ということになってしまった・・・」という宮城先生。あとの二人は「実は、朝食がちょっとハードだったもので」「体調がいまひとつ」という。。とにかく、最近は変に勘が冴えている。このところ、打ち合わせの途中でも、いろんな人が時折「あれれえっ?デジャブ?」と言ったりしている。おかしな気流の中にいる感じがする今日この頃・・・・なのだが。
  さて、今日、どうしても宮城先生に聞きたかったことは、29日に行われる参議院選挙の結果予想。マスコミの事前調査ではなく、宮城流心相科学理論の立場からの診断結果が聞きたかった。ズバリ!そして淡々と「自民党は大敗だね」と言う。「で、民主党が躍進ということですか?」と訊くと、先生はうんうんと頷く。訊けば訊くほど、不思議な世界だ。以下は宮城先生のプログからのコメント抜粋。

  心相科学では、「運気優勢の法則」というのがあって、これまでの政治選挙は9割ほど、運気優勢の法則によって勝敗が決せられています。今回も原則通り運気の流れが上位にある民主党小沢氏が勝利を治めることでしょう。


兎に角、29日は必ず選挙に行こう。


   久間章生・前防衛相は米国の広島、長崎への原子爆弾投下について「しょうがない」発言、麻生外相が富山県高岡市での講演で、日本のコメの中国への輸出再開に関連して「アルツハイマーでもこれくらいは分かる」発言と、安倍内閣では最近、閣僚らの失言が相次いでいる。
しかし、人間とは思っているからこそ、ふっと口に出してしまうものなのだ。あとからあーだこーだと弁明しても、それこそしようがないことなのだ。陳謝しても遅い。
   また、塩崎官房長官が自殺した松岡前農相の事務所費について、「芸者の花代に使った」などと発言した山本拓農水副大臣を厳重注意したが、そもそも「花代」はいわゆる「ご祝儀」のことだろう。ご祝儀に領収書などない。しかしお客が芸者さん側に直接「花代」を渡すことなどないのではないか?
  話がずれたが、「冗談で、事実でない。会場の雰囲気を和ませようとして言った」と発言は、撤回することなどないだろう。多分、山本さんは本当に心の底で思っていたことだと思う。それにしても、いつも的確なコメントをする高市さんも、いざ夫婦の問題になると実に歯切れが悪い。本当に、男と女とはこういう関係(どういう?)なのだということが分かる。バシッと言って欲しいよ。


  あれほどクリーンなイメージであった赤城農水相の事務所経費問題の発生。元農相だった祖父を引き合いにして後援会の人々が会合を開くからだとか後援会費と生活費の混同など何をしゃべっても歯切れの悪さ。「問題はありません」といえば言うほど薄っぺらな資質が見えてくる。自殺という悲劇で終わった松岡前農水相の事務所経費問題に続いて「しようがない」発言でしようがない結果となった久間前防衛相の原爆投下発言。安倍さんはわきがあまいと言うか、どうしたのだろう?。本当にバックに誰もいないのだろうか.。
  「趣味は小泉純一郎」と言うほど、小泉さんにすべてを賭けていた飯島勲秘書は、閣僚を選ぶ前には徹底した身体検査をしたのだろう。「自民党をぶっ壊す」と言い総裁に就任して、同年の参院選には国民的な支持を得て大勝した小泉政権。今、その後継者の安倍さんの閣僚たちが本気で?党のぶっ壊しに取り掛かっている気がしてならない。
  

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プロフィール

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吉田いち子
東京麹町生まれ。日本女子大学卒業後、サンケイリビング新聞社に勤務。2004年3月独立。
その後フリーランスで単行本取材・執筆。主婦、母親、会社員の慌しい?人生経験を生かした取材が得意テーマ。強みは「人脈」。名刺交換だけでなくまさに「魂」の交換?を理想にした密度の濃い人脈作りを目指している。2005年10月に首都圏在住の40歳以上のミドル層をターゲットとした生活情報誌『ありか』を創刊。2007年5月に、これまでに培ったノウハウを生かし編集企画・出版プロデュースをメーンとする株式会社『吉田事務所』を設立した。2011年春から豊島区の地域紙『豊島の選択』の取材・編集。

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