ch01.政治: 2005年8月アーカイブ
ch01.政治 : 劇場型選挙の幕がおろされた |
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郵政法案が8月8日に参院本会議で否決、そのことから、小泉首相は「国民に郵政民営化に賛成か反対かを聞きたい」とし衆院解散を断行した。そして今日、30日に公示。480のイスを目指す候補者が動き出した。郵政民営化関連法案を巡る自民党の分裂騒動で今回の選挙は妙に盛り上がりを見せている。しかし、前回衆院選からまた1年10か月しか経過していない。「まさか」が本当になってしまった。衆院解散はないと見られていた分、各党の準備はまだまだ不十分だ。しかし、各注目地区では「反対票組」と自民党のあざとい「刺客」が激しい火花を散らすのだ。「過半数を得られなければ辞める」と言う小泉首相が選んだのは、民主党の菅直人・前代表の地元、東京18区。民主党の岡田代表が乗り込むのは東京12区。いよいよ「劇場型選挙」の幕が本格的に切って落とされる。
そんな中で、女子高生などが話題にしているのは「ホリエモンと しずかちゃんの戦い」。そして、小泉さんの趣味なのか?雰囲気が皆似ている美女ぞろいの刺客たちのこと。選挙に興味を持つことから始まる。いいことだ。選挙権をもって投票所に行ってほしいな。
ch01.政治 : 政治が熱い |
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小泉首相が首相就任前から一貫して掲げてきた政策の郵政民営化。宮沢喜一内閣の時代には郵政官僚とこの問題で正面衝突し、官僚を支持した政務次官は辞任する騒動まで巻き起こした。小泉首相が自民党総裁選で、郵政民営化を掲げてきたことは郵政官僚にとっては悪夢以外の何者でもない。
郵政事業は、国がやる必要など全くない。民間でできるものたのだ。巨額の郵政事業資金である財政投融資が、国債を買ったり、特殊法人に流れ、これまで監視もされずに運用されていたことが重要ポイントだ。 郵政民営化一本では何か政策として地味に思えるかもしれないが、不透明な資金の流れをストップさせることが兎にも角にも行政・財政の急所だ。
もう、やめよう。官僚の天下り先である特殊法人に対して、無駄に金を流して官僚と役所がまるまると肥えて行くことは。しかし、国民にとって、まだ郵政民営化は政策として、永田町での政争に過ぎない感もある。
また、自民、民主党が衆院選候補に財務省のキャリア官僚や著名人らを擁立するなかで、今日も、自民党非公認で衆院選に出馬する小林興起前衆院議員、自民党を離党した荒井広幸参院議員らが、都市型新党「日本」の結成を発表した。新党の代表に田中康夫長野県知事が就任。既に、綿貫民輔元衆院議長や亀井静香元建設相らが国民新党を旗揚げしている。それぞれの地盤が都市部、農村部と各有権者の支持を得るだろうが、いずれはひとつにならざるをえないのだろうが、こうした新党誕生の中、30日の衆院選公示に向けて、政界の動きは熱い。実に品のない言葉である “刺客”が立つ選挙区のマスコミ報道が多いことで、ややもすれば派手な候補者の顔ぶれに我々は関心がいってしまうが、今回の選挙は「政党政治」のあり方を国民に考えさせるもの。どんな政策をとるのかをじっと冷静に見つめよう。