ch01.政治: 2010年5月アーカイブ

ch01.政治 : 分解してみたい


  仕事上の先輩からメールがきていた。なんか、かなりムカついているようだ。"迷惑だろうが言わないと体に悪い"と。確かに文面、写真・・・いろいろ類推し、想像していき、当人の気持ちになれば・・・かなり腹立たしい。

  昔々は、ひとそれぞれが努力して、能力を発揮していけば何とかなると思っていた時代もあるが、この世に生きている限り「人」との関係のどれだけ大切なことよ。理不尽なことも全て「人」「人」「人」がおこす。


  しかし、腹立たしいという感情的な一言では済まされないことがある。
  社民党の米軍普天間飛行場の移設問題で政府方針への署名を拒否した党首の罷免。そして29日には、同党が連立政権から離脱することが固まる。というのに鳩山首相訪は問先の韓国・済州島で記者団に「社民党にこれからも協力をお願いしたい」と呼びかける始末。
しかし、この人の頭の中を分解してみたいものだ。政治のトップでもあるが、組織にいても多分典型的なイエスマン。結構トップへと出世もするだろう。しかしねぇ、政治に関わっているのですよ。この何ヶ月もの「迷走」を迷走と思っていいのだろう。全く確固たる理念のない、その場その場の甘ったる~い言葉の連続。信じて~から始まって三流の恋愛ごっこであるまいし!ね。
 
  

ch01.政治 : 全く????行動

  とりあえずと言っては失礼だが、この方は閣僚である。
  社民党の福島瑞穂党首が25日に沖縄県を訪問。沖縄県宜野湾市の米軍普天間飛行場移設問題をめぐり、仲井真弘多知事と直接会談をした。そして鳩山首相が表明した辺野古移設を拒否するよう要請。そして今後、閣内でも今回の移設に関しても「反対」していく考えを表明。鳩山首相も初めて、移設案を閣議にはかることを明言。このまま行けば、閣内の意見の統一は到底無理でしょう?
  しかし、選挙を前に頭の中に「離脱」の文字はこの方にはない・・・だろう。「辺野古という文字が入っている日米合意なら、閣議了解の署名には署名を絶対にしない」と述べたところに、政府方針にこの「辺野古」という地名を明示するとかしないとかの検討がされているというが、これまた全くおかしな話だ。社民党内でも「連立政権から離脱すべきだ」と言う声もあるものの選挙を前に勿論"慎重"にという論もある。こうした状態は党の未来の姿でもある。まあこの亀裂はいつか結論がでることではあろうが。

ch01.政治 : シン様

  支持率低下でも鳩山・小澤体制で正面突破を狙う民主党だが、国民がジリジリと翻弄されている気がしてならない。一方で「自民党はもうダメだよ」なんて声も多く聞くけれど、「だって谷垣さんじゃねぇ」なんてその理由さえ曖昧な答えが多い。
  しかし、この党には今や「シン様」と呼ばれている有名人がいる。この人の父親はまあ在任期間はいろいろな事をやってくれたけれど1980日とい戦後3位の在任期間を誇る。シン様に女性たちは年齢に関係なく「いい!」「かわいい!」と言う人が多い。そうそう、昨年12月の海上自衛隊横須賀基地の見学ツアーには、何と50人定員のところに5200人集まったというし、かなりの人気なのだ。イベントでもなかなかこうはいかないものだ。国会でも大物大臣へ鋭い突っ込みをする。分析してみると先ず生まれもっての「顔」もそうだが何と言っても「声質」がいい。父親のものの言い方にも酷似している。そして質問の切り返しも頭の回転もいいのだろう。この人の兄さんは俳優をしているが、兄弟でも違うものだ。お兄ちゃんの方はとても甘い表情である。
  しかし、あれだけの突っ込みをすれば先輩諸氏から「生意気だ!」「この野郎!」「若造が!」ということにもなりそうだが、この人はしゃべるときに口角をきりっとあげている。多分、コレだ!と思う。ニコッにも見えるのだ。そうであれば「あっ!そんな事いっても好意をもってくれている」と相手に思わせているのかも知れない。口角をあげるということは会話中でも大切なポイントであるからだ。
  そんな意味でもこの人の存在は党にとっても意外と大切でしょうねぇ。まだ20代で遊説局長代理、青年局次長。活気ある国づくりにその恵まれた才能を生かして欲しいものだ。

ch01.政治 : 政権断末魔

   しかし騒がしい。12日の衆院内閣委員会で転倒して負傷したという民主党の三宅雪子衆院議員。「負傷した上にパフォーマンスだなどと、いわれなき批判も受け、本当に驚き、かつ悲しく思っています」などとプログで吐露したりまた、その三宅さんの転倒の原因を自民党の甘利明前行革担当相だとして甘利氏の懲罰動議を衆院に提出したりと。その後もツイッターだプログだなどで「が「自民党の議員が私とエレベーターで同乗した際、自分で転んだと語ったとホームページにあるが・・・」云々。もう!いいよ!という感じである。辟易である。
  
  『正論』6月号で東京大学大学院の教授である佐伯啓思さんが『「保守」が「戦後」を超克するすべはあるのか』という論文を載せられている。保守という立場がいかに困難であるかについて分る。政権をとったものの一国の総理のファッションセンスのことなどが取りざたされる日々。不安定で支持率は下がる一報である。本当に国民に、いや世界にも見限られているとしか思えず。もう茶番としかいえないようなことは取り上げず真っ直ぐ進路を見誤らずに進むしかないでしょうに。


   参院選の候補者選びが大詰めを迎えている。暫く様子を見ていたが、タレントやスポーツ関係者の名前で本当に真剣に国政を考えているのかと心配になる。政治が「片手間」に出来ることではないだろうし・・・。また誰とは言わぬが「~ちゃん~、がんばってぇ~」と投票する側もいかれているとしか思えない。人気投票ではないでしょ?とは言え、「票」を集めることに躍起になっていることは十分分るし、また政治の「せ」の字も分らぬ人間は口出すなと言われそうではあるが・・・少し飛躍するが、「何か大切なのか」「やるべきか」を忘れ、冷静さを失う事がどんなに危険であるかということだ。人気の競争に躍起になり皇帝選びをし続け、国を弱体化させ滅亡への道をたどったローマ帝国の事を思う。今、見えぬ不安でいっぱいだ。

ch01.政治 : loopy


  一国の首相が"気分"が落ち込まれててもしようもないが・・・見るからにはいたってお元気な様子である。
   4月の核安全保障サミットの後ら各国首脳の外交成果に対してワシントン・ポストのアル・ケイマン氏が風刺画調のコラム内で鳩山さんを「loopy」と皮肉った。「いかれた」とか「愚かな」という意味もあるようだが、俗語ということでなかなか意味解釈は難しいということだ。いくつか辞書で調べてみたが、やはり日本語訳ではその諷刺画のニュアンスがよく分らない。
  嘗てニューヨーク・タイムズが小渕首相を「冷めたピザ」と表現しそれに対して小渕さんは「チンすればおいしい」と切り返した。あの小渕さんの余裕は鳩山さんにはない。「私は愚かです~」なんて言えば言うほど「ふざけるな、国民を馬鹿にするな!」という気持ちにさせる・・・そんな不思議な能力??がある人だ。
   ケイマン氏はポストの代表者立ち場ではなくあくまでも取材記者だという。とは言え、「現実とは変に遊離している」という意味でほぼ納得だ。しかし、鳩山さんという人物は「もしや、ホントに宇宙人?」とますます思えてくるのは何故か。空気読むとか読まないとかいうレベルでじゃないな、多分。

   「いろいろ努力をした。くる日もくる日も君の事を想い続けていた。でも僕の力ではどうすることも出来ない」との突然の別れ宣告。「でも僕を待ってくれている君の気持ちを少しでも傷つけてしまった」といいてのいい手切れ金か?あくまでも私の妄想ではあるが・・・別れ話じゃないけれど、最初から何の気持ちも愛情もなく、口先だけで甘い言葉を言い続けている男とは最悪だろうな。


  就任後、初めて沖縄入りした鳩山首相だが、まあ想像通り。米軍普天間飛行場の県外移設という政権交代前の公約は、迷走の末に県内回帰となった。挙句「公約ではない」とまで言うか?。
  対話集会終了後に、声を荒げて首相に詰め寄る女性もいたが、そんな姿にも「何?」と心の中で思ったのか?この65年の歴史、時間を少しでも想像できないのか?且つ沖縄訪問を「厳しかったが、来てよかった」というこの軽薄さ。首相は一般人ではない。政治家の言葉は重いし先ず国民あっての国であるということ。


ch01.政治 : 北朝鮮

   1日に開幕した上海万博。日本館は勿論であるが人気パビリオンの紹介ではやはり中国館、スイス館に興味津々というところ。
  今回、北朝鮮も「人民の楽園」をテーマに初めての出展。首都の平壌の紹介をはじめ、強く繁栄する国を建設しようとする北朝鮮市民の意気込みを示しているらしいが、意外と並ばずに入れるらしい。しかし、パビリオンの外観に飾られる北朝鮮国旗。そして館内にはチュチェ思想の塔のレプリカが設置されているらしい。「えっ!そんな圧迫感を感じる展示館って?」「この国って何なのか?」と思う。

  ところで、既に上映は開始されているが、キム・テギュン監督の『クロッシング』。上映開始された頃からいろいろな意見、考えはあった作品であるが・・・。生きるために北朝鮮から中国へ渡った父子の悲劇を描いた作品と一言で言ってしまえば、それまでであるが、日々の生活の中で果たして命懸けということがあるだろうか?そんな原点に引き戻される。常に当たり前の事と思っていることさえない世界があるという現実。作品は100人近い脱北者への取材をしていて、北朝鮮の現実に根ざした実に骨太な作品である。
  中国やモンゴルで撮影された雄大な映像、特にゴビ砂漠の映像には声を失うほど。映画という作品だと分かっていても、人間の原点を考えてしまう。自分が生まれてくる親も家も、そして国も何も選べない。それでも人が人として生きていく為に必要なことが一体何なのか?って。そんな事を考える。
  
映画「クロッシング」ホームページ

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プロフィール

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吉田いち子
東京麹町生まれ。日本女子大学卒業後、サンケイリビング新聞社に勤務。2004年3月独立。
その後フリーランスで単行本取材・執筆。主婦、母親、会社員の慌しい?人生経験を生かした取材が得意テーマ。強みは「人脈」。名刺交換だけでなくまさに「魂」の交換?を理想にした密度の濃い人脈作りを目指している。2005年10月に首都圏在住の40歳以上のミドル層をターゲットとした生活情報誌『ありか』を創刊。2007年5月に、これまでに培ったノウハウを生かし編集企画・出版プロデュースをメーンとする株式会社『吉田事務所』を設立した。2011年春から豊島区の地域紙『豊島の選択』の取材・編集。

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