ch01.政治: 2009年11月アーカイブ

ch01.政治 : 友愛、友愛って何?

  お金や食べ物の話を人前ではしない事・・・そんな家庭環境の中で育ったので、どうもお金に関する話をする時には、実のところ、いつもきがひけている自分がいる。これは今更、しようのないことだと思っているのだが。
 しかし、「恵まれた家庭」というより「恵まれ過ぎた家庭」に生まれ育った鳩山さんのアタマの中は一体どうなっているのか?と考えることがある。一国の総理であるがゆえだ。一般人なら言わない。
  未だうやむや?の偽装献金問題。資金管理団体に2億を超える献金があったという事実。これは虚偽の献金である。且つ、個人資金が原資であるという鳩山さんの回答は未だ解せない。そして、「恵まれ過ぎた」家庭に育ったは鳩山さんに母親から十数億の資金提供があったという事実。これが原資になっているかもしれないという疑惑。
  ブリジストンタイヤの創業者の長女である母親は莫大な遺産を相続して息子に有り余るお金を使う。本当にこういうことを"有り余るお金"というのだろう。だって自分の息子は可愛い、だから・・・という親心というものだろう。そして息子はシレッと「ないと信じたい」と言う。まるで他人事のように。全く信じられない世界の人々としか言えない。しかし、この人が日本の首相なのだから。
  
  例えば、行政刷新会議による事業仕分けについても、首相はどう考えているのか?次世代スーパーコンピュータやロケット開発などの最先端科学技術を「無駄」といえるのか?「世界一を目指す理由は何か。2位では駄目か」と言う蓮舫参院議員の発言にも理解が出来なかったが。
  ノーベル化学賞受賞者の野依良治さんが「スパコンなしでの科学技術創造立国はありえない」と憤慨するように、日本がこれから失い、損失していくものの多さがわかっていないようだ。財政論に終始するこの政権は学術や文化の重要性について何も理解されていないようだ。これまでの地道な研究開発予算の削減は若手研究者の職をも失わせ多大なる影響もある。あまり言い過ぎると個的な僻みのように聞こえるのがまずいが、「恵まれすぎる」と理解できないのだろうか?あなたは日本の総理大臣ですから。

   EU拡大の資料のあるグラフを見ながら、何ともいえない気持ちになっている。暗澹たるとかそんな形容ではなく、どうしたものか?といって途方にくれるということでなく。実に複雑な気持ちである。GDPの比較表、つまり国内総生産。国の豊かさとでも言い換えられるか・・・・。世界とは考えている以上に広く、現実を叩きつけられれば、やはり日本人独特の蛸壺感覚を思い知るのだ。


  この政権交代の約二ヶ月の間、何か気分く、酔わされている、そんな感がしてならない。確かに、鳩山内閣は明治19年から続いていた事務次官会議を123年ぶりに廃止もした。八ツ場ダムの工事中止、羽田のハブ化なと゜即断即決だ。早すぎる?だが天下り根絶といいながら日本郵政社長の人事については驚かされた。東アジア共同体構想では日中韓中心にEUのような共同体をつくりたいなどとまで言う。現在のEUに例えばトルコなど加盟したいと思ってもなかなか進まない、その背景が何であるか分かるように、宗教のベースの深い意味を考えたことがあるのだろうか?
  

  嘗ては一人当たりのGDPが世界一などと言われたこともある日本。不況だ不況だと、ボーナスカットだ、どうのこうのどころでなく、明日のご飯をどうしようか?と考え寝泊りをする場所もない日本人がいるという実態を把握しているのか?労働政策は完全に欠落している。こんな国はない。 スローガンで勝利してもそれに酔ってはいけない。それだけで人は幸福にはならない。本当に国民の事を想う時に「国民」と口に出すべきだ。

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プロフィール

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吉田いち子
東京麹町生まれ。日本女子大学卒業後、サンケイリビング新聞社に勤務。2004年3月独立。
その後フリーランスで単行本取材・執筆。主婦、母親、会社員の慌しい?人生経験を生かした取材が得意テーマ。強みは「人脈」。名刺交換だけでなくまさに「魂」の交換?を理想にした密度の濃い人脈作りを目指している。2005年10月に首都圏在住の40歳以上のミドル層をターゲットとした生活情報誌『ありか』を創刊。2007年5月に、これまでに培ったノウハウを生かし編集企画・出版プロデュースをメーンとする株式会社『吉田事務所』を設立した。2011年春から豊島区の地域紙『豊島の選択』の取材・編集。

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