ch01.政治: 2009年10月アーカイブ

ch01.政治 : 不撓不屈


   羽田発着の国際線はソウル、上海、香港であったがに続く中国・北京を結ぶチャーター便を活用した直行便の運航が25日に始まり日本航空、全日本空輸、中国国際航空の航空機が相次ぎ、北京を目指し羽田から飛び立った。日中の定期航空路線は1972年にスタートしたが、よくよく考えてみるとそれほど昔の話でもないなと。

  さて、話しは少し、変わるが、現在山崎豊子さん原作の映画「沈まぬ太陽」が公開中だ。上映時間は3時間20分と長い。途中でインターミッションが入るほど長い映画である。
  映画の中で、御巣鷹山で520人の犠牲者を出した日航機墜落事故で亡くなった日本人の父親と、イギリス人の母親の次女として1985年9月に東京で生まれたダイアナ湯川さんの「永遠の記憶」演奏が流れる・・・・まさに我々は過去の記憶を風化させてしまうが、やはり永遠の記憶はとどまるものだと思う。しかし、既に、遺児がこんなにも社会活動をするほどに"時間"が経ったのかと思った。
   中途半端だとかステレオタイプだとかいろいろ言われもするがそもそも出版当時から物議をかもしたこの作品が映画化されたというだけでも感動だ。何人もの映画人が製作を試み断念してきた中で、主役の渡辺謙が試写会席だったか、号泣したというニュースを読んだが、政権交代もあった今、「この映画の公開が、そんな時代を待っていたのではないかと思います」と感慨深げに語ったという気持ちは十分に理解できる。本当に完成できるのか?思いは果たして伝わるのか?と何もかもが危ぶまれる中でコツコツと作り上げていく、それも社会情勢が変わっていく中で、ややもすれば「やめよう」という事になろう。そんな中で完成した作品だということ。こうした努力、いわばこれまでの日本の経済をもりたてた日本人の不撓不屈の精神。これに気付くだけでもいいかも知れない。

「沈まぬ太陽」ホームページ

ch01.政治 : 郵政民営化のうねり


  苦渋に満ちた表情とはこのようなものなのだろう。
  
  日本郵政の西川善文社長の記者会見での激高というのか。マスコミ報道関係者のカメラのフラッシュや音に対して「やめようか!?」とまで声を荒げた。「もはや私が現在の職にとどまることはできない」と述べた表情。口元に全ての気持ちが現れていた気がした。
  既に、亀井静香金融・郵政改革担当相の頭の中には次の「意中の人」がいると言う。我々は政権交代の今、口では「交代、交代」と簡単に口にはするが、あの、小泉政権での改革は一体何だったのか?とふと思う。あの時以来の郵政民営化の流れはうねりながら大きく転換する。
  今後は西川氏以外の日本郵政取締役にも退任の動きは広がるだろう。
  
  しかしこの秋頃だったか、西川氏としてみれば信頼できる側近たちが去って、そして今、こうした「時」を迎えた。 「民営化のためにこれまでやってきたこと、これからやろうとすることとの間に大きな隔たりがある」という西川氏の指摘には思い残すことはないとは言いながら、そうではない・・・という気迫さえ感じた。

ch01.政治 : 一歩


  その日・・・・・
  情報ツウ?からオバマ大統領のノーベル平和賞受賞のニュースを聞き、何人かの友人に教えたところ「何で?」「どうして?」「全く理解出来ない」「実績ないじゃないか?」と、まあゴチャゴチャゴチャゴチャ・・・・・しかし、私は大拍手だった。あんなにプラス思考で社会や人々の事に熱心な人がいるだろうか?と思う。意志の強さ、そして夢を同時に語る・・・・・彼はアメリカを少しずつ変える切欠作りをした・・・そう思う。
  
  日本でも2001年に「自民党をぶっ壊す」と言った小泉純一郎。あれこれと間違いもあったかも知れないが彼が総理になったその変化はオバマがアメリカに大きな変化をもたらす切欠になったことに似ている。
  今、政権交代でいろいろ噴出し始めた。政治、経済と方向性が変わっていく時にはいろいろなものが動く。びっくりするほどの変化を迎える為には・・・・・これまでの業績だ実績だ成功事例だ、思い込みも価値観、もう蠢くほどに変わるだろう。進むためには兎に角一歩踏み出すしかないと思っている。


   10月4日朝。中川昭一元財務・金融担当相の急逝。その訃報のニュースを聞いた時に、自殺した父一郎氏の事を思い出した。父一郎氏享年57歳だった。訃報に「まさか?」と一瞬・・・思った。病死されたようだ。不眠をうったえ、睡眠薬を服用していたという。ご遺体は行政解剖が行われる。

  今年のあの「『もうろう会見』。テレビなどではいまだに何度も何度も映し出される。確かに自民党にマイナスのイメージを与えてしまっただろう。そして選挙での落選。その後の心労が重なったのだろうか。しかし、今後の自民党の為には有能で必要な人物であったとは思っている。享年56歳。若すぎる。本当に若すぎる死である。突然の不幸。なんとも言葉も見つからず。

ご冥福を祈ります。


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プロフィール

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吉田いち子
東京麹町生まれ。日本女子大学卒業後、サンケイリビング新聞社に勤務。2004年3月独立。
その後フリーランスで単行本取材・執筆。主婦、母親、会社員の慌しい?人生経験を生かした取材が得意テーマ。強みは「人脈」。名刺交換だけでなくまさに「魂」の交換?を理想にした密度の濃い人脈作りを目指している。2005年10月に首都圏在住の40歳以上のミドル層をターゲットとした生活情報誌『ありか』を創刊。2007年5月に、これまでに培ったノウハウを生かし編集企画・出版プロデュースをメーンとする株式会社『吉田事務所』を設立した。2011年春から豊島区の地域紙『豊島の選択』の取材・編集。

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