ch01.政治: 2008年11月アーカイブ

ch01.政治 : ニッポン丸よ!

   今年もまた1等と前後賞を合わせて最高3億円が当る恒例の「年末ジャンボ宝くじ」が一斉発売となった。24日に「ジャンボ!」と慌てて走って、「??あっ・・・・そうか」と思った。相変わらずマヌケな話し。
  しかし、いよいよ師走か。毎年恒例?の気忙しさは相変わらず。鬼も笑うだろうが一市民は必死に走りながら来年の事を考えているのだ。。
  
   さて、米銀大手のシティグループは、保有する3060億ドルの不良資産について、損失の一部を政府が補填する保証を得た。政府は同行に対する追加救済措置により、金融安定化を目指す。約30兆円という額は全く想像できない。あまりにシティという存在は大きすぎる。倒れればその影響は想像を絶するほどに大きい。米国の船も揺らいでいるならニッポン丸も揺らぐ。しかし、わが国の船長は一体何を考えているのだ?小氏曰く"そこらのチンピラ"発言にみる、まるで痴話喧嘩じゃないか?


   実に、細かなことであんまり好きな話題ではないのだが国会答弁や挨拶で、麻生太郎首相の漢字の読み間違いが目立っているという記事を読んだ。母校の学習院大学で行われた日中交流行事の挨拶の場で「頻繁」を「はんざつ」と読み誤った。また参院本会議では、「踏襲」を「ふしゅう」と答弁したという。記者団から「読み間違いが多い」との指摘に「単なる読み間違い」と答えたというが。はて?
   そんな事で思い出したことがあった。昔、某会議の席で「脆弱」を「きじゃく」と読まれた方がいた。嫌な言い方だが・・・・とても地位が上でもとても偉い方だったのでその言葉を連発されるたびに、首を傾げる方やキョロキョロ周りを見回す方もいた。一度きりの会合ではなく、今後も続く会議だった。
   その夜、出席した何人かで酒を飲みながら、ひとりが「やはりきちんと注意すべきか?」と言いだした。口々に「あれはまずいよね・・・」と言う。しかし人(特に男性は)の場合は、そんな誤りを指摘されたら多分、かなり気分を悪くするものなのだ。特に、組織の世界では所謂、感情が「クビ」にかかってくる場合もある。「言いたい気持ちは分かるが、やめた方がいい」と私は言った。そして次の会議の席でも同じことがあった。もうしようがない事なのだ。少年の時の記憶違いというかなんと言うか・・・・


しかし、政治の世界は別。やはりまずいのだ。

ch01.政治 : 衣食足りて・・・


   ・・・・・・どこへ行っても不景気不景気という言葉しか聞かない今日この頃。「貸し渋り、貸しはがしでお得意さんが潰れちゃった」だの、「虚礼廃止というのか、一切歳暮などのやり取りはなしに決まった」「給与の遅配だ」と全く、いい話は聞かない。こんなことが毎日毎日だ。テレビでさえ、広告収入が激減していると聞いた。新聞社の営業もわんわん嘆く。しかし、こんなことをいうのも変だか、まだ、私の目の前で嘆く人々より、もっと深刻な人々もいる。

   先般も駅で「あしなが育英金」の募金活動を子どもたちが大きな声で一生懸命にしていたが、なんとも殆どの人々が素通りだ。親を亡くした悲しみと辛さに加えて遺児家庭の生活はますます追い詰められているのが実態。遺児の母4人に1人が収入がゼロ。今年度、「あしなが育英会」の奨学金で高校に進学した、遺児の母親729人の平均勤労年収131万円という数字を知り本当に胸が痛んだ。私の頭の中にあった200万円台という数字をはるかに下回っている。「頑張ってくださいね!」と言いながら私は本当に僅かな募金活動をした。本当に僅かな募金・・・・。


  政府・与党が2兆円の定額給付金を巡って"自発的な辞退を促す高額所得世帯の基準"を2007年の課税所得で1800万円を目安とする方針を固めた。これはサラリーマンで言えばざっと全体の1%の2000万円以上の年収の所帯だ・・・・というそんな中、またも軽薄に「1万2000円の賢い使い方」なんてテレビ番組で話しているのをきいて溜息だ。
  大きなことは言わない。小さくてもいい。何か人のためになることを考えて生きようよ。 まさに、"倉廩みちて 則ち礼節を知り、衣食足りて則ち 栄辱を知る"である。


「あしなが育英会」


ch01.政治 : 誰もが「Yes, we can」

 
 私は特に『課長』時代の島さんが好きだった・・・・・。


  ところで、今、弘兼憲史さんの作品・島耕作シリーズに恰も、旧松下電器産業のパナソニックによる三洋電機買収を予言したかのようなストーリーが過去に掲載されたと話題になっているそうだ。漫画の中に登場する初芝とは、弘兼さんがかつて勤務していたパナソニックがモデル。そして五洋とは電池と液晶分野に強い三洋電機とシャープがモデルということでインターネット上に漫画が誘導という書き込みが相次いだらしい。
  しかし、一時はいろいろな"事"で話題となった三洋電機であるが、とーなる事か・・・・と素人ながらひやひやと見守っていた。だが太陽やリチウムだの地味であってもコツコツとした開発部門の底力が今回、会社を救ったという感がする。三洋の電池技術のようなこんな技術力に私は日本ならではの底力を感じるのだ。

  今や、テレビ番組の所謂"オバマ騒ぎ"は殆どが意味ないように思える。ステレオタイプの発想に陥ることなく、日本人はコツコツとした日本の良いところを再発見しようよ。そしてもっと誇りを持つべきである。こんなパワーを日本はもっているのだから、良い政治力で国はいよいよ生まれ変れるのだ。

   そう、アメリカは国民の過半数を大幅に上回る声により「変革」を象徴する初のアフリカ系大統領が誕生し本当に変わったのだ。これまでの閉塞状態を見事に破ったのだ。オバマさんの「戦争が2つ起きて、さらに100年に1度の危機。私は約束します。私たちアメリカ国民はきっとやり抜きます」というあの演説は日本人の自分さえ夢心地であった。涙さえ出そうであった。それこそ日本は結束そして決断を訴える政治家の出番なのだ。
  誰もが「Yes, we can」だろう。


 

 


  ある週刊誌の広告の見出しに「麻生内閣の閣僚おばかランキング?」とか出でいたが、全く笑えない話だ。"馬鹿"とハッキリ言えず、なんとなく"おばか"と表現する手法。タレントでも"おばかタレント"というと何もかもが許されてしまう、寧ろ親近感を与える。そんな感覚がありすぎる昨今だ。テレビのバラエティ番組で"おばか"タレントと言われる方々は見た目勝負は、それもいい、そして勿論、切り返しというかその力がタレントとして生きていく資質だと思っている。別段、格別な教養や知識が必要というわけでもない。でも、政治家は違うでしょ。おばかランキングなんて見出しにされることって笑えないのですよ。

  しかし、例の生活支援定額給付金が発表された時、なんかどうかしちゃったのかと思った。1999年地域振興券を思い出した。7日に生活支援定額給付金の額を一律1万2000円65歳以上且つ18歳以下には8000円が加算されて2万円とすることに大筋で決まった。支給対象の所得制限の基準は12日までに結論を出すことにしたとある。現金かクーポン券かという給付方法も検討するらしいが、なんとも何かズレを感じざるを得ない。所得制限対象が年収1500万円以上の世帯を支給対象から除外する方向とあるが「裕福な人はいらないでしょ」でないでしょ。政治家は基本さえ知らないのかな。年収1500万だと簡単に言うけれど日本には約2%、年収1000万以上でも5%程度のもの。それに収入が多い人は税金も多く納めているし、出るものも多い場合だってある。ライフシーンは同じようなものだから。


 


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プロフィール

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吉田いち子
東京麹町生まれ。日本女子大学卒業後、サンケイリビング新聞社に勤務。2004年3月独立。
その後フリーランスで単行本取材・執筆。主婦、母親、会社員の慌しい?人生経験を生かした取材が得意テーマ。強みは「人脈」。名刺交換だけでなくまさに「魂」の交換?を理想にした密度の濃い人脈作りを目指している。2005年10月に首都圏在住の40歳以上のミドル層をターゲットとした生活情報誌『ありか』を創刊。2007年5月に、これまでに培ったノウハウを生かし編集企画・出版プロデュースをメーンとする株式会社『吉田事務所』を設立した。2011年春から豊島区の地域紙『豊島の選択』の取材・編集。

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