社会問題: 2006年1月アーカイブ
社会問題 : 一体、何を夢みていたの? |
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ライブドアグループによる証券取引法違反事件で、今日、社長の堀江貴文さんがついに同法違反容疑で逮捕された。ついに・・・ということか。すでに堀江容疑者33歳がという呼ばれ方だ。粉飾決算疑惑について追及されるのだろう。IT時代の寵児?は、重大な事件を引き起こした。
22日午後に更新した「社長日記」の中では、「疑いをかけられている件につきましては私は身に覚えがない」とキッパリと否定している堀江さん。しかし、事実は事実なのだ。
友人から借りた600万円で作った会社がいまでは一時8000億だと言われるまで登りつめた。いつからか、陳腐な言い方だが、金を支配していたものが金に支配される。普通の人間はここまで、支配されるまで稼ぎぬくことはないから。
しかし、なんて嫌な気分だ。「決して悪いことはしてはいけない」とライブドアの社員たちに言い続け、カリスマでもあった堀江さん。やはり「虚構」の中を生きていたのだろう。
しかし、深く反省してほしいよ。なんともたらりたらりした社会の中で、ある時、どれだけホリエモンに憧れて、夢を持った若者がいたか。あなたが彼らに与えたダメージは大きいよ。
そんな中でも、また明日からは株が情容赦なしに動き始めるのだ。
社会問題 : ゲームオーバー |
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いやはや・・・というか・・・・何と表現したら良いのか?
つい「やはり」と言ってしまいそうにもなることも嫌だが。
私は、いつもこの人を見るたびに、ある危うさを感じていたからだ。「今度は月ビジネス!」なんて言っていた彼の目にどこか「何か」を捨てきったふてぶてしさをずっと感じていたからだ。
証券取引法違反の疑いで強制捜査を受けたライブドアの株式や関連企業銘柄に売り注文が殺到し17日の東京株式市場では、ライブドア株は値幅制限いっぱいのストップ安となる前日比100円安の596円まで急落。 この事件のちょっと手前まではITベンチャーから業容拡大し、投資先として人気を集めていたというのにだ。不信感は直ぐに広まるものなのだ。
「風説の流布」の疑いについては、東証に直接的な上場廃止基準はないが、「公益または投資家保護のため、東証が適当と認めたため」との条項で、上場廃止となる可能性があるという。 事業展開のための上場目的ではなく、企業買収のためだけの資金作りになっていたということか。
日本での株価下落は、今後アジアへ、ヨーロッパへ、そしてアメリカへと悪影響となる。一個人、一企業の問題だけでないほど重要なこと、まさに危機だ。
一晩で1000億だ1500億だと言うけれど、一般人が生涯に稼ぐことも不可能?に近い、途方もない数字を口にする。どこかでネジが外れたとしか思えない。 やはり、この人は最初から「何か」を捨てきったゲームをしていただけなのかも知れない。その「何か」について問うても、多分この人に答えはないのだろう。哀しいけれど、もうゲームオーバーだ。