社会問題: 2009年5月アーカイブ
社会問題 : スーパーフードの表と裏 |
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体力増強、老化防止に良いということでブルーベリーに似た紫色の果物のアサイーは美味しい。夏バテしそうな時、アサイージュースを飲んで感動したことがある。色合いには「えっ?」と思ったが味はベリーのよヴて美味しい。
今、米国での需要が急増しているらしい。日本でもこうした傾向はあるが、米国でも圧倒的な人気を誇るトーク番組の司会者のオプラ・ウィンフリーさんがアサイーを「スーパーフード」として紹介したのが原因のようだ。
アサイーは栄養満点。鶏卵や牛乳よりも高い割合でタンパク質が含まれている他、豊富なアントシアニン、ブルーベリーの2倍の抗抗酸化物質、ビタミンE、同B1、カリウムなどが含まれ、骨や筋肉の強化、長寿や免疫システムの健全化にも効果があるとされすっかり米国民の心を掴んだわけだ。
しかし、原産地のブラジルでは、何世代にもわたりアサイーを主食としてきたアマゾン川流域の住民たちが、急激な価格上昇に困惑しているということだ。つまり、日常生活にふつうにあったものが、贅沢品となってしまったわけで、アサイーなしで暮らすことは考えられない地元の人々は苦しみを感じはじめ、それまでの当たり前の生活が壊れそうになっているのだ。何とも皮肉な現象を生んでいる。