社会問題: 2010年7月アーカイブ


  20日の午前4時に政府のチャーター機で羽田空港に到着キム・ヒョンヒ。大勢のマスコミ関係者が追っている。拉致被害者の家族らと面会するためということで、今回は法務大臣の裁量で入国が特別に許可されたわけであるが。拉致被害者の横田めぐみさんと北朝鮮で会っていたという話で新たな証言ということにスポットがあてられ、今、マスコミが騒いでいる。
  しかし、今年3月の韓国哨戒艦沈没事件にしても、多くの犠牲者を出した。ジェームズ・クラッパー国防次官がいうようにいよいよ韓国を直接攻撃する危険な時期が始まる予兆だという見方は真実だろう。韓国に亡命した黄長ヨプ元朝鮮労働党書記の暗殺未遂事件もあった。確か脱北者を装ったものの犯行であったと思うが、こうした北朝鮮の最近の一連の行動は、やはり1987年の大韓航空機爆破事件を連想させるものだ。
 
  21日にめぐみさんについて新たな証言が得られるのか注目されるとマスコミは相変わらずである。冷静にいろいろ鑑みれば、とても変な言い方だがキム・ヒョンヒの行動が一体何であったのかも理解出来なくもない。しかし、勿論、日本以外の国でも犠牲となっている拉致被害者たちとその家族。「子どももいました」というたどたどしいキム・ヒョンヒの言葉が胸に引っかかる。しかし彼女は実行犯である。あのテロにより空中に散った115人の犠牲者たちの事を思うと、暴走するモンスターとしか思えないその国の軍事力の脅威に身震いするばかりである。しかし、一人の人間の人生を滅茶苦茶にされる国に生まれ、そして「今」を生かされている女性。北朝鮮の生の姿を伝えられるのは彼女自身なのかも知れない。

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プロフィール

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吉田いち子
東京麹町生まれ。日本女子大学卒業後、サンケイリビング新聞社に勤務。2004年3月独立。
その後フリーランスで単行本取材・執筆。主婦、母親、会社員の慌しい?人生経験を生かした取材が得意テーマ。強みは「人脈」。名刺交換だけでなくまさに「魂」の交換?を理想にした密度の濃い人脈作りを目指している。2005年10月に首都圏在住の40歳以上のミドル層をターゲットとした生活情報誌『ありか』を創刊。2007年5月に、これまでに培ったノウハウを生かし編集企画・出版プロデュースをメーンとする株式会社『吉田事務所』を設立した。2011年春から豊島区の地域紙『豊島の選択』の取材・編集。

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