社会問題: 2010年11月アーカイブ


  だいたい、たいした根拠もないくせに「世間では常識」となっていることが「ひっくり返される」ことがあると痛快痛快。風力発電なら、環境によく、これは良いことだと言う思い込み。事業仕分けで、あからさまになった風力発電事業の赤字。しかし自治体にやらせないで黒字にさせることだって勿論できるだろうにね。離れ島や山奥の温泉施設とか、何かいい方法はないものだろうか?
  常識といえばこれまたひっくり返す本がある。浅川芳裕著の「日本は世界5位の農業大国」。山国である日本は農地面積は狭い。そこでの農家の頑張りが凄い。全農家の内の7%が、農業生産額の6割以上を生産しているとのことだ。
  ところで、現在、就職活動が超氷河期だという。「超」がついている。就職活動の為の塾まで出来ているという。親御さんまでが面談についてくるケースもあるという。あるテレビ番組でそんな氷河期の真っ只中の学生に「農業に関心は?」と聞いていた。「農業っすか?・・・・(暫く考えてから?)関心ないっすね」と言い放つ。これじゃあダメだね。超氷河期と騒いでいるがそれは「今」大手企業と言われる企業に学生が殺到しているからの数字である。自分が生活する日本の現状を勉強して「未来」を志向したらいいんじゃないか?いろいろ「関心」もってよとつくづく思う。常識をひっくり返すくらいの若者が今後の日本のパワーになるんじゃないの?
  それにしても「世間の常識」にどっぷりなのが意外とジャーナリズムか。どつぷりだと一番ものが見えてこない。聞きかじって、なんとなくでは流さる。かくいう自分も気をつけなければ・・・。


  本日11月2日(火)は「ななにんかい」東京公演で白寿ホールへ行く。テーマは、あなたの手とわたくしの手・・・「支え合いの輪を広げよう」 。出演は女優の竹下景子さん、女優の岩崎加根子さん、詩人の高田敏江さん、落語家の古今亭菊千代さん、フリーアナウンサーの深野弘子さん、、歌手のクミコさん、そして座長の吉武輝子さんの"ななにん"。なんとキャンセル待ちの方が120人ほどあったそうで、勿論、会場は満席で熱気に溢れていた。感動を胸いっぱいにかかえたまま、今、こうした活動をプログはどのカテゴリーにいれるのか?はたと考え込んでしまう。生きている私たちそのものであるからだ。座長の吉武輝子さんが終わりの挨拶。時折、身体の不調をうったえられる吉武さんが「また来年に!」という力いっぱいの元気な声に励まされる。

社会問題 : おーい!活字

   今朝方、もう死ぬほど嫌いな雷で、午前4時ごろには起きてしまう。慢性の睡眠不足でほぼ終日ぼんやり。しかし、いやあ、もう11月となりました。月日が経つのが早く感じる・・・・これはトシをとった証拠だという人もいるが、最近は実に早い。そしていよいよ12月になれば2010年も終わるということで・・・。街中が何故か、ハロウイーンで大騒ぎ?していたかと思えば、もう来年の干支のカードまでが目に入ってくる。なんじゃ??の気分です。

  
  さて、帝国データバンクが11月1日まとめた出版業界の2009年度決算調査を見て、ああ、世の中も変わっていったなあ・・・と溜息のあとはつくづく。売上高が1000億円を超える大手の集英社、講談社、小学館のトップ3はそろって減収で2期連続。出版をはじめ取次、書店の3業種も芳しくない。「出版業界総倒れの様相を呈している」なんて書いてある記事を見て、はぁ・・・と溜息。あの!と言ってはなんだが、宝島社は上位10社の中で唯一、2期連続増収・最終黒字。要は今はそんな時代なんです。黒字の中身が「活字」だけでもないでしょう・・・かねぇ。
  書店は?といえば紀伊国屋書店、丸善、有隣堂のトップ3社は減収だったのに対してジュンク堂書店などは2期連続の増収。「なるほど!」と思う。とにかくジュンク堂に行けば、その「なるほど」が分ると思う。兎に角、安心して「本」を探せる書店で、私はここへ行く度に「ああ!本って最高だな」と思ってしまうほど魅力がある。何がどう違うのか?このへんの専門ではないでので分らないけれど、兎に角「安心して探せる」そして「辿りつく」の一言につきる、そんな魅力であります。またもぶづふつと念仏のように呟いてしまう・・・。
  そんな中、俳優を辞めて作家業に専念した水嶋ヒロが、第5回ポプラ社小説大賞を「齋藤智裕」として大賞を受賞した。映画『BECK』でも、もう最高の演技で観客を魅了した彼であるが「これからも(書くことで)社会貢献をしていきたい」という真摯な姿にはただただ拍手拍手である。


このアーカイブについて

このページには、2010年11月以降に書かれたブログ記事のうち社会問題カテゴリに属しているものが含まれています。

前のアーカイブは社会問題: 2010年10月です。

次のアーカイブは社会問題: 2010年12月です。

最近のコンテンツはインデックスページで見られます。過去に書かれたものはアーカイブのページで見られます。

プロフィール

ichiko.tv

ichiko.jpg
吉田いち子
東京麹町生まれ。日本女子大学卒業後、サンケイリビング新聞社に勤務。2004年3月独立。
その後フリーランスで単行本取材・執筆。主婦、母親、会社員の慌しい?人生経験を生かした取材が得意テーマ。強みは「人脈」。名刺交換だけでなくまさに「魂」の交換?を理想にした密度の濃い人脈作りを目指している。2005年10月に首都圏在住の40歳以上のミドル層をターゲットとした生活情報誌『ありか』を創刊。2007年5月に、これまでに培ったノウハウを生かし編集企画・出版プロデュースをメーンとする株式会社『吉田事務所』を設立した。2011年春から豊島区の地域紙『豊島の選択』の取材・編集。

メール

ご意見・ご感想はコチラまで!

著書紹介

「にっぽんの旨い!を取り寄せる」
食文化研究家・永山久夫さんの全国津々浦々のお取り寄せグルメ100選。「おいしい」の裏側にある生産者の思いにも触れられる一冊。未知の「味」と出会える。
価格1,470円(税込み)

「横浜中華街行列店の秘伝レシピ」
横浜中華街で特に評判の高い厳選29店の味を家庭で再現するためレシピ。秘伝の味を再現するためのコツや工夫を惜しみなく公開。プロの味が家庭で再現できるか?について検証した。
価格1,470円(税込み)

「横浜中華街オフィシャルガイドブック2005-06」
独立して初めて関わった思い出のガイドブック。横浜中華街発展会協同組合の325店全店完全取材! 「食」と「文化」、「歴史」そして華僑・華人の「生活」に触れられるオフィシャルガイドブック。あの燃えるような夏の取材の日々は良かった。
価格950円(税込み)

「和食のいろは」
和食のおいしさを支える基本をあらゆる角度から紹介。プロに教わる目利きのコツから料理研究家直伝の和食レシピ満載。ずっと会いたかった道場六三郎さんをインタビュー。
価格1,470円(税込み)

「マヨネーズってわっはっは」
 親友のかっちゃんこと小林カツ代さんのマヨネーズを使って驚きレシピを紹介。遊び心がいっぱいのレシピや薀蓄も盛りだくさん。
価格1,470円(税込み)

「浅草散歩ガイド」
一カ月に一回は必ず遊びにいく浅草。路地裏は最高。どうしても「浅草のガイドブック」を作りたかった。浅草今昔物語から「食べる」「歩く」「憩う」「買う」浅草が満載だ。
価格1,260円(税込み)

2013年5月

      1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30 31