社会問題: 2011年11月アーカイブ


10月27日付の朝日新聞で「陸前高田で津波の最高到達点に桜並木をつくり、次の津波が来た時に桜より上に避難して命を守ってほしいと伝えたい」という企画が紹介された。これまでも過去の津波到達地点に石碑があったけれど、忘れられて犠牲を繰り返した。桜並木なら毎春淡いピンクが連なり、花の警戒ラインとして親しまれるはずという。市内で173キロ、すべて植えれば約1万7300本の桜が連なるそうだ。日本全国に桜の警戒ラインが延びたらと願う素敵なアイデアだ。

「岩手県 桜ライン」のホームページ

なお、苗木を買う費用の寄付は、以下で募っている。
◆「桜ライン311」 
 ゆうちょ銀行 
 店名 八三八  店番 838 口座番号 0681040

社会問題 : 地道な支援活動


   昨夜も某所で「震災後の人々の心のケアは全く足りていない」という話を聞いた。愛する家族を突然に失ったものの張り裂けるような心の傷はそんなに早く癒えるものなとではない。本当に震災の爪痕はまだまだ深い。いろいろな話を聞くたびに私は自分の非力さを感じる。
  そんな中、ソーケングループの社長・有吉徳洋さんのメールをいただくたびに、その地道な社会貢献活動にただただ、あたまがさがる思いだ。有吉さんはサントリー美術館、根津美術館などの内装工事などを手掛けるソーケングループの二代目の社長さんだ。2004年に急死された父親の仕事を継承は並大抵ではなかったと言う。グループ企業の従業員の皆さんは80人。「中小企業はそれなりの得意分野を生かしていくことだと思っている」と有吉さん。

  下記は活動支援の一部です。
  11/17(木)の活動支援
 
  また、数値では放射能データは全く問題無い安全なお米でも、残念ながら今の現状では全く値がつかない状態になっているという。また風評被害からくる心無い手紙の数々があるという。「放射能のテロ行為や被害者づらして放射能の米を売るななどという手紙もあった。「同じ日本人として心が辛くなった。そこで少しでも福島のお米は安全なんだということを、理解してもらえるよう福島のお米をイオングループとの義捐金活動から、震災前の価格にて購入し被災地に届けています」と地道な活動は続く。
風評被害で苦しむお米農家ルポ

社会問題 : 危機


   先週、欧州から戻った人間が「想像以上に酷い状態だな」と呟いた。その場限りで流れてしまう"呟き"ではなく、今、そこで実際に起きている緊急事態を示す言葉だった。欧州は、多分我々の想像以上の大きな曲がり角にさしかかっている。
  各国が主権の一部を国際機関に譲り渡し、国境の垣根を取り払うユーロ導入を素晴らしいプロジェクトであったと思う。現に東西冷戦が終わった後の欧州は、過去2000年の中で最も平和な状態にあった筈だ。しかし今回、メルケル首相の言う「ユーロ危機を一度にすっぱりと解決することはできない」という一言が全て物語るのだろう。統一通貨をめぐる危機は、我々の想像以上の深刻かつ複雑な事態に発展しているのだ。

  思い出した。シーシュポスの神話。巨大な岩を山頂に押し上げる罰を受けたが山頂の目の前で転がる。シーシュポス苦行を永遠に続けなくてはならないのだ・・・。何故か現実問題か?この困難はどう解決していけは良いのか?アジアでは想像すらできない通貨統合。日本も対岸の火事ではない。

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プロフィール

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吉田いち子
東京麹町生まれ。日本女子大学卒業後、サンケイリビング新聞社に勤務。2004年3月独立。
その後フリーランスで単行本取材・執筆。主婦、母親、会社員の慌しい?人生経験を生かした取材が得意テーマ。強みは「人脈」。名刺交換だけでなくまさに「魂」の交換?を理想にした密度の濃い人脈作りを目指している。2005年10月に首都圏在住の40歳以上のミドル層をターゲットとした生活情報誌『ありか』を創刊。2007年5月に、これまでに培ったノウハウを生かし編集企画・出版プロデュースをメーンとする株式会社『吉田事務所』を設立した。2011年春から豊島区の地域紙『豊島の選択』の取材・編集。

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