社会問題: 2008年4月アーカイブ



   今日の蒸し暑さは!オフィスの窓の向こうに見える都会の空はまるで靄がかかったようだ。ただただもやもやともそしてむしむしして、気がつくとアイスコーヒーだジンジャエールなど冷たい飲み物が欲しい一日だった。
  

  先週まで肌寒い日が続き、学生時代からヨットに乗っている友人が「海がおかしい!絶対におかしい」と言っていた。彼に言わせるとゴールデンウイーク前の「海」ではないということで、長年の感覚で「兎に角おかしい」と連発していた。確かに、地球がおかしくなっているのだろう・・・・・


   常々言われている"地球温暖化"であるが、特に北半球の高緯度地域で最も進んでいる。その影響は大きく21世紀末の世界の平均気温の上昇がたとえ2・8度でも、北極では4度を超えて最悪の場合は温度上昇が7度を超えるとも指摘されているのだ。
  北極域では地球温暖化が専門家の予測を超える速さで進みグリーンランドの氷床や海氷が急激に減少している。13年夏には海氷が完全になくなるとの試算もさえあるのだ。ホッキョクグマやトナカイの個体数の減少なども進んでいる。
  先般、WWFは、「地球の温暖化が原因の生態系の変化が北極域に住む先住民などの生活にも影響を与え始めて、このままでは近い将来に取り返しのつかない影響が生じることになる」と警告している。警告だ。他人事ではなく、各国で本気に温室効果ガスの排出削減対策の強化をしていかないと「取り返しのつかない」なんて言葉ではすまないのだ。

 

社会問題 : 迷惑


   本当に最近はいろいろ悩まされることが多い。ビジネスで相手は"大人"だと思って接していても、とんでもないというか考えられないことを言い出す、しでかす人がいる。"当たり前"と思われていても、それぞれ違った考え方、感じ方があるのか・・・・と、身勝手な迷惑に混乱してくる日々だ。
   

  まあ、自分の感情の昂ぶりはさておいて・・・・
  迷惑なことといえば、硫化水素ガスで:連日の自殺、自殺未遂。当事者には家族もいて、また近隣の他人にも多大な迷惑をかけている。
  昨日は千代田区有楽町の外資系の高級ホテル「ザ・ペニンシュラ東京で宿泊客が自殺を図ったという。宿泊客全員が非難したというし、それも「10階の1019号室」なんて具体的に報道されれば、どれだけホテル側に迷惑がかかるか・・・・。このホテルの前は良く通るものだから、本当にビックリした。
  どこだったか忘れたが、20代の男が恋愛問題のトラブルを警察に相談したが相手にされず、やはり硫化水素ガスで自殺未遂をした。隣人の若い母親と赤ちゃんも被害を受けた。男が退院した時に「これで警察が動いてくれた」と言ったことに怒り心頭であったが、「子どもの事が心配」と話している光景が本当に身勝手な行動がどれだけの人に迷惑かけているのか!情報の影響は多大だ。自殺のニュースは連鎖反応を起こしている。

社会問題 : 真実


   あの痛ましい事件から9年の月日が経過した。山口県光市の会社員本村洋さんの、妻の弥生さんと娘の夕夏ちゃんが殺害された事件。殺人と強姦致死などの罪に問われた元会社員の差し戻し控訴審判決が広島高裁であり、求刑通り死刑を言い渡された。差し戻し審で元会社員側は殺意や強姦目的を否定する供述を行っていたがすべては遺族の気持ちを逆撫でするものばかりたった。裁判長の、「起訴後、6年半以上経過してから新供述を始めたのは不自然で死刑回避のための虚偽供述で、酌量すべき事情を見いだす術がなくなった」との指摘。
   本村さんは会見で「私が抱いていたすべての疑問を解消してくれた」と述べていた。一つのけじめがついたことだろうとは思うが、この9年間を考えてみればやはり長い闘いだ。あのこぼれる笑顔から当時11ヶ月の娘さんの歳を数えてしまう・・・・。
  法廷で被告の背中を見ながら、どんな気持ちだったかと思うと胸が裂けそうにもなる。そして「今日は、被告が真剣に聞いているか、納得して聞いているかを知るために、背中をじっと見ていた。胸を張って死刑を受けてほしい。自らの命をもって罪を償ってほしい」という言葉は本当に重いものであった。「真実を述べてほしかった」という言葉に被告の生きた時間に取り返しのつかない哀しさを感じた。当時18歳の少年も27歳になっていた、そんな時間の経過さえ哀しく辛いことだ。

社会問題 : 危険がいっぱい



  今日、たまたま慌てて?入った銀行のATMのところに"振り込め詐欺にご注意を"という張り紙があり、ここで振り込め詐欺の被害がありましたと書いてあった。横目でその張り紙を見ながら、より気忙しさに襲われた。ふと後方を見るとドアの向こうにはもう何人もの人が順番待ちで待っている・・・・・

   警視庁のまとめで今年1から3月にかけて東京都内で1268件の振り込め詐欺が発生して、被害総額は約19億7430万円に上ることが分かった。これは警察庁が振り込め詐欺の統計を取り始めた2004年以降で最悪という結果らしい。中でもいわゆる「おれおれ詐欺」が約半数を占めているという。
  今日、たまたま見かけた張り紙はどうも還付金詐欺というもののようだ。携帯電話を片手にどうも言葉巧みに振込みをさせてしまうもののようだ。この他にも「架空請求詐欺」だ「融資保証金詐欺」どといろいろある。いずれにしてもこうした現金自動受払機つまりATMを使った口座振替による被害が増えているという現実。
  ATMコーナーを離れたあともなんか変な気分だった。いわば銀行の行員もいない無人のコーナーでは本当に危険がいっぱいだ。とくに60代以上の女性の被害者が多いという実態。「あっ」と気がついた時はもう遅いのだ。

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プロフィール

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吉田いち子
東京麹町生まれ。日本女子大学卒業後、サンケイリビング新聞社に勤務。2004年3月独立。
その後フリーランスで単行本取材・執筆。主婦、母親、会社員の慌しい?人生経験を生かした取材が得意テーマ。強みは「人脈」。名刺交換だけでなくまさに「魂」の交換?を理想にした密度の濃い人脈作りを目指している。2005年10月に首都圏在住の40歳以上のミドル層をターゲットとした生活情報誌『ありか』を創刊。2007年5月に、これまでに培ったノウハウを生かし編集企画・出版プロデュースをメーンとする株式会社『吉田事務所』を設立した。2011年春から豊島区の地域紙『豊島の選択』の取材・編集。

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