社会問題: 2006年4月アーカイブ
社会問題 : 「生き急ぐ」という生き方 |
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27日。あの「逮捕」から94日ぶり。ライブドア前社長、堀江貴文さんが保釈された。証拠隠滅の恐れ低い 保釈理由とか。六本木ヒルズの自宅に戻った後、弁護人ら数人とともに、缶ビールと巻きずしでささやかな「慰労会」を開いたという。ライブドアの経営には「かかわるつもりはなく今後は公判対策に専念する」と話した。
3カ月近い拘置所での生活を振り返り「自分は生き急いだのかな。これまでの人生をゆっくり振り返る機会になった」という言葉が印象に残る。生き急ぐか・・・・。
保釈直後の堀江さん姿は良かった。8キロやせたという肉体的なことだけでなく、あの何か以前の傲慢な毒が消えてみえた。内面も劇的に変化したのだろう。人の思いは所謂「顔つき」となって現れるから。
しかしライブドアは現在も17%超を保有する堀江さんが筆頭株主だ。事件発覚後、有線放送大手USENの宇野康秀社長がフジテレビジョンの持つ12%超の株を取得して第2位の株主となり、USENはライブドアと業務提携、資本提携にも意欲を見せる。今後は何かが変化したのなら堀江さんの対応、そして持ち株の行方が気になる。
社会問題 : 早く「ただいま」を聞きたい |
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歴史的な日だった。
28日午前11時(日本時間29日午前0時)過ぎから、横田めぐみさんの母親、早紀江さんと、弟さんがブッシュ米大統領とホワイトハウスの大統領執務室で面会した。
大統領は米国が人権を尊重し、自由社会を実現することをら強く保証し、拉致問題解決への協力を約束した。今回の大統領面会を事態打開への大きな一歩。米国の支援を受けることで拉致問題解決に向け北朝鮮に対する国際圧力がいっそう高まるのは確実だろう。そして懇談を終えた大統領は「最も心を動かされた会談の一つだ」と話した。
1977年11月、新潟市内から一人の少女が忽然と姿を消した。横田めぐみさん当時13歳、中学1年生だった。銀行に勤める父親の滋さん、母親の早紀江さん、そして4つ違いの双子の弟がいた。
その日は、冬の新潟では珍しく天気のいい暖かな朝。バトミントン部に所属していた娘を気遣い、練習が終わって帰る頃には冷えるだろうからと、早紀江さんは廊下を走って玄関にいるめぐみさんに、レインコートを手渡そうとした。「今日はいいわ。置いていく。」めぐみさんはそういうと、「いってきます。」と元気に家を飛び出していった。それが早紀江さんが見た娘の最後の姿だったという。
帰宅しない娘。あの日から苦しい30年の月日が経過している。
「自分の子供達がこのようになったらほんとに海を泳いででもなんとしてでもその国にでも行って大きい声で「めぐみ~!」と言って大きな声で泣き叫びたい思い」と、早紀江さんが言ったことがある。
しかし「いずれ人は皆死んでいきます。ほんとに濃厚な足跡を残していったのではないかと私はそう思うことでこれからも頑張いきたい」と語る言葉は心に残る。そうだ、人には命の限りというものがある。みんな家族は歳をとっていってしまう。
今回の僅か30分であったも貴重な30分。
北朝鮮が国家として今後、人権尊重をして国際社会の中で認められる国になれるか。
めぐみさんのそして他にも拉致された方々の「ただいま」を一日でも早く聞きたい。そんな気持ちでいっぱいだ。
社会問題 : 司法のあるべき道 |
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どんなことでも事件は辛い。しかし平成11年に山口県で起きた事件は辛すぎる。7年という辛い時間が経った。私は、その時に殺められたお子さんが小学生になっていたのか・・・ランドセルを背負っていたのだろう・・そう考えると涙がこぼれる。
奥さんと長女を殺害された会社員の本村洋さんが閉廷後に「司法に裏切られました。判決は加害者だけのものではない。少年への憎しみを乗り越えていくためには死ぬほど努力しなければならない」と記者会見で話した言葉が忘れられない。
「無念」などと簡単な言葉じゃすまないほど木村さんにとっての日々の時間の流れは辛すぎる。
弁論続行認めず結審 山口県光市の母子殺人で最高裁へ。
やりきれない気持ちだ。被害者は一生報道され、加害者は7年ほどすれば出てこられるのだろうか?いや、出てこられるだろう。
少年事件の家裁調査官だった花園大助教授の野田正人さんは加害者の少年が18歳という年齢では、不幸な生い立ちを克服できる力も時間もないという。「社会として少年に十分なことをしてきたのか、われわれも考えなくてはならない」などという。何言ってるんた!18歳はもう分別がある。強いものが何か、弱いものが何かだって分かる。まだ1歳にもならない赤ちゃんを投げ落として殺め、若い母親を殺め・・・そしてその後に彼のしたこと・・・・・何をか況や。
昨年8月の初公判後、被害者の立場への配慮の足りなさを訴えてきた。今年1月に東京で開かれた「犯罪被害者の会」の発起人の一人となった。妻子の遺影を持ち込みを巡って裁判所ともめるシーン。少年からの謝罪はない。ましてや!
死刑判決を求める検察側に対し、前回、弁論を欠席した安田好弘弁護士。量刑不当を理由に上告した検察側は行の動機・態様は極めて悪質で、死刑の適用を回避すべき特段の事情は認められない」と改めて死刑を求める。
被害者である本村さんが言う。「もう一度人生をリセットするためには極刑以外にない。静かな気持ちで判決を待ちたい」と。全ての事件が報道される度に、私は何度も鉛を飲み込んだように重く苦しくなる。この事件は本当に悲しすぎる。
木村さんに早く心静かな日が訪れることを切に願う。もう二度と・・という事件は。無くならなくてはいけないのだ。
社会問題 : 気になる不思議な国の「言論の自由」 |
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なんというのか・・・本当に中国は不思議な国と思うことがある。
中国のメディア業界の実情を記した「中国メディア青書」が公表によるとインターネット業界の「爆発的な発展」により新聞の広告収入が大幅に激減。上半期の営業額は激減、実際の収入は10~30%減少。中には40%以上減った新聞社もあるとか。中国の新聞は、昨年七月段階で1926紙がひしめく中で「新聞が死ぬか生きるかの瀬戸際にある」と危機感を示しているのだが。
普通の感覚で不思議と思うのが、中国の多くの新聞は「読者のニーズに応える紙面づくりをしていない」ということ。官僚の腐敗などを暴露したり、政府の指導路線に沿わない新聞は幹部に「制裁」を加えられるケースがあるとかで、読者離れの原因のひとつにあるということ。ニュースとは誰のためにあるものなのか?
日本に生きて、日本語でものを考え、暮らしている自分は再度「言論の自由」について、考えてみるいいきっかけになった。