社会問題: 2006年9月アーカイブ


   プリッとしたソーセージにビールは格別だ。そんな中、 ドイツで腐った古い肉を正常な肉として売る食肉偽装事件が欧州連合に今、衝撃を与えている。国内だけでなくフランスやオランダ、ベルギー、イタリア、デンマーク、ルクセンブルク、オーストリア、チェコの計8カ国にも流通しているとみられている。
  偽装表示の発覚は8月下旬に南部バイエルン州でのこと。現時点では被害は確認されていないものの、四年前のものも含まれているというのだから深刻な問題だ。独警察はこれまでに牛肉や豚肉、鶏肉など計120トン以上を押収した。
ドイツのソーセージ生産は有名で所得の11・7%を食肉購入に充てるほどの「肉大国」だ。それだけに国民に与えた衝撃は大きい。ミュンヘン近郊の業者は破産寸前に追い込まれたことが偽装の動機になったという。
  ドイツでは、昨年11月にもこのような偽装事件が発覚している。国家が食肉の衛生問題を管轄せず、国内16州にそれぞれ独自の権限を持たせていることが背景にあるということだ。
迅速に法制化されなかったつけは消費者に回ってくる。偽装業者に罰金が科されているということや、一人の業者が自殺して終わるということではない。

社会問題 : 何のための偽装?

一体、あの事件は何だったのか・・・・と思う。

  耐震強度偽装事件で、建築基準法違反などの罪に問われた、元一級建築士の姉歯秀次被告の第2回公判が21日に東京地裁で行われ、保釈が許可されたにもかかわらず、保釈保証金の500万円を払えないため、拘置が続いていることを弁護士が仄めかした。
「保釈っていうのはねぇ、お金積まないとできないでしょ」と姉歯さんはキレちゃった!らしいが「あなた一人のもんだいじゃないんだよっ」と言いたい。
  保釈金の金額は被告の資力などから判断して裁判所が決めるらしい。弁護士が一時的に肩代わりをすることもあるというが、今回のように国選の弁護人では、やらないようだ。
  保釈保証金とは、「裁判前に拘置を取り消す代わりに、保証金として裁判所に預ける金銭で金額は、裁判所が犯罪の性質や情状、被告人の資産などを総合的に判断し、被告人に逃亡のおそれがないよう設定。裁判が終了し、判決が確定するまでに保釈の取り消しがなければ、判決確定後に返還される。保釈が取り消された場合は、全額または一部が没収される」というものらしい。
  しかし、嘘で固めて得たお金で、ベンツだBМWだと高級外車に乗り、愛人に30万円くらいのネックレスを買って貢いでいたというのも・・・・実はそれも「偽装」であったということか。


  今年4月に行われた下院選が無効、やり直しとなったことで政局の混迷。公共投資などの遅れによって経済全体に悪影響がでたタイ。ここへきて 相次ぐタイ南部で爆弾テロ。観光地ハジャイにまで拡大したことで、タイ経済全体への影響が懸念される。ターゲットとなるのは大型商業施設や観光客相手のホテルだ。7000人近くがハジャイへの旅行をキャンセル。この経済的影響は約一億バーツ。日本円では三億くらい。
  あのインド洋大津波の被害からようやく立ち直ってきたプーケットをはじめサムイ島、クラビなどタイの主要な観光地へも影響大だ。天災と人災。

社会問題 : 常習性


  帰宅途中の駅の売店で「またか・・・・」と思う新聞の見出しを見つけて溜息が出た。

  名古屋商科大大学院客員教授・植草一秀さんが痴漢の現行犯で逮捕されたということだ。2004年の「盗撮」に続いて2度目の逮捕。JR品川駅で女子高生のスカートの中を手鏡で覗き、罰金50万円と手鏡没収の有罪判決が確定している。彼を支援するブログには3時間で500を超える書き込みが殺到したという。
 昔、植草さんの経済セミナーには結構、参加していた時がある。顔色一つ変えず、淡々と講義するクールで真面目な印象。本当に人は見かけによらず・・・あの事件以来、本当にイメージが変わってしまった。
  田代まさしもそうだ。昔々だがスポーツフェアというイベントで田代ファミリーをアテンドしたことがある。駄洒落を飛ばす楽しい人。綺麗な奥さんと可愛いお子さんも一緒で本当に素適なご家族だった。しかし、あの事件以来・・・・人の気持ちも変わる。

  社会的立場のある人のこういう犯罪。本当に自覚してほしいものだがしかし常習性があるのかも知れないと考えると実に哀しい。

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プロフィール

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吉田いち子
東京麹町生まれ。日本女子大学卒業後、サンケイリビング新聞社に勤務。2004年3月独立。
その後フリーランスで単行本取材・執筆。主婦、母親、会社員の慌しい?人生経験を生かした取材が得意テーマ。強みは「人脈」。名刺交換だけでなくまさに「魂」の交換?を理想にした密度の濃い人脈作りを目指している。2005年10月に首都圏在住の40歳以上のミドル層をターゲットとした生活情報誌『ありか』を創刊。2007年5月に、これまでに培ったノウハウを生かし編集企画・出版プロデュースをメーンとする株式会社『吉田事務所』を設立した。2011年春から豊島区の地域紙『豊島の選択』の取材・編集。

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