社会問題: 2006年11月アーカイブ

社会問題 : 欠陥品だなんてねぇ


   近畿大学理工学部理学科物理コースのホームページで「新卒で就職できていない人は欠陥品」といった文章を掲載したためアクセス不能になった。大学側が、「新卒のやり直しはできません。浪人はありません。 2度とチャンスはありません。フリータやニートになっては、人生台無しです。復帰できません」とはどうか?勿論、学生のなかでフリーターでいいいう人に新卒のチャンスを逃すことがないようにという励ます意味で・・・という大学側の考え方も分からないわけじゃない。でも、もっと言い方というか考え方の柔軟性ってあるもんでしょ?「新卒で就職する,しない,は天国と地獄の分かれ目と言っても過言ではありませんなんて言われたら、何言ってるんだと重いながらも経込むよ。
  社会に出たって、ターイヘン!いろんなことがある。天国と地獄の繰り返しだって。たとえ自信を持って一生懸命に仕事して生活していたって、ひょんなことから「お前なんて!所詮負け組みじゃないか!」語気荒く言われたりすることがある。相手は自分が所謂、一流企業のエリートで且つ「俺は~長が付いているんだっ!」というミョーな自負心があるからだね。だから、大きな組織に属さないものに対して陳腐な「負け組み」なんて言葉をほざく。人間なんて弱い動物だねぇと思うこともしばしば。つまり「こうなりたい」という自分像をもって生きられる人間のほうが上等だってこと。しかし「君がどのように 言い訳をしようと、社会は欠陥品と見ます。いや、言い訳をする場さえ与えられません」なんて言い切れる、不遜さを感じるよ。社会に歓迎されるたった1回のチャンスというのなら、そのチャンスを自分はどう生かしたかなんて、先輩なりにあからさまに語ってみればいい。
  チャンスなんてね、その気になれば何度も訪れる。これは強く確信する。負けちゃいけないよ。頑張れ、頑張れだ。


 


  富山県立高岡南高校で発覚した履修単位不足問題。単位不足は全国的に広がっていることが分かる。中には、履修を装った報告書を教育委員会に提出する「架空履修」もあったという事実があるのだから驚く。
  娘の同級生が、世界史の教科書一冊渡されて、「単位をあげるから自分で読んでおいてください」という指導?を受けていたという。それは兵庫県でも進学校のひとつだという。教科書まるまる渡され読めば単位がとれる・・・・・それが当たり前のことだと思っていたという。
  「怠けたい」という気持ちはあったにしても、昔は本当に勉強したものと改めて感じた。授業に入るちょっとした話が長くなった時のあの先生の慌てた姿を思い出す。それくらいに先生方は必死に授業を持っていたと思う。
  教科書をまるまる渡されて自分で読み進めておくなんて生徒が果たしているだろうか?稀有だ。教育とはある時期まで「型はめ」であると思う。なんとも学校の体たらくを感じるだけ。そして何といっても問題点は週5日制だ。高校での土曜日の午前中の授業がないという影響が大きいのだ。現場の授業時間数が減っていく中でより大学受験の水準に合わせて果的な進め方を考えたときの苦肉の策か?
「必履修教科・科目が履修されていると思っていた。ありえない話だ」などという文科省の話こそ“ありえない話”!なのだ!
  教師も労働者であるなんて考えは捨ててほしい。どこかで大手予備校にまかせたいという気持ちもやめてほしい。漫然と働く社会人がいるのなら、彼らに対して「働く意味」を教えるが如く、また完成されていない子どもたちには何故、今、この時期に勉強をすることがが大切なのか?を教えること・・・それが大切なことだ。

 

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プロフィール

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吉田いち子
東京麹町生まれ。日本女子大学卒業後、サンケイリビング新聞社に勤務。2004年3月独立。
その後フリーランスで単行本取材・執筆。主婦、母親、会社員の慌しい?人生経験を生かした取材が得意テーマ。強みは「人脈」。名刺交換だけでなくまさに「魂」の交換?を理想にした密度の濃い人脈作りを目指している。2005年10月に首都圏在住の40歳以上のミドル層をターゲットとした生活情報誌『ありか』を創刊。2007年5月に、これまでに培ったノウハウを生かし編集企画・出版プロデュースをメーンとする株式会社『吉田事務所』を設立した。2011年春から豊島区の地域紙『豊島の選択』の取材・編集。

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