社会問題: 2006年8月アーカイブ
社会問題 : ジンギスカンが気にかかる |
||||
所謂、BSE問題で世間が大騒ぎになっていた時。ラムやマトンを使うジンギスカンが大流行した。「安全」と「健康」を合言葉に、この2年ほどで急増した。今、私が発行している生活情報紙「ありか」が創刊した昨年2005年10月号でもその、ジンギスカンの流行を記事で取り上げた。
しかし、流行というのは廃れるもの。一時の過熱気味のブームも落ちいた。首都圏では閉店する店も多い。
そして、米国産の牛肉が9日には店頭に並んだ。「恐い」という不安な声も根強くあるものの「検査しているなら安全」という肯定派もいるから、次第に消費量も増大していくだろう。
しかしテレビや雑誌であんなに流行った羊肉。昨年、神田で大人気のジンギスカン店を取材した時にいみじくも店主が言っていた言葉を思い出す。「まあ、このブームも来年はもうないですよ、多分ね」と。その店は大人気。何時行っても店は満員。階段には何組もの客が待っていた。「ホットペッパーに出すと、そりゃ大変な反響ですからね、今は」とも言って笑っていた。最近はご無沙汰。お客さんは入っているのかな。牛肉の輸入再開が羊肉需要にどう影響するか?気にかかる。
社会問題 : 情報の波にのまれていく個人情報 |
||||
生活の中で「ネット」が当たり前のようになっている。既に私たちにとって「当たり前」のことだから。その利便さの裏側にある痛み、怖さ、危険をはらんでいることさえ忘れがちなのだ。
アメリカの娯楽・メディア大手タイム・ワーナーのネット部門AOLは国内の契約者のうち、65万8000人の情報検索目的で入力した単語がネット上から外部に流出したことを認めた。流出したのは今年5月まで3カ月間の検索履歴で、合計約2000万件。自分の名前や住所を入力して検索する人も多く、これら個人情報も流出した可能性があるらしい。
流出に気づいたのは発生してから約10日後のこと。削除した時には、時既に遅し。ネット上に出回っていたという。発覚してから被害者に謝罪しても、出回った情報は消えない。
何万人、何十万人と口では言っても、その数を概念でしか捉えられない現代人の「怖さ」でもある。