ch07.味: 2007年2月アーカイブ


  いろいろな捏造問題から健康ブームがひとつ終わった感がする。そして、本マグロの握りひとつ(江戸から昭和初期頃までは、2個で1貫という伝統的な分け方と、その質量基準を守りつづけてきたといわれるが、回転すしの普及や客を通じて半貫で1貫と勘違いする寿司店が少しずつ増えていった現象もあるためあえてひとつという)が3000円と言っても「食いたい食いたい」という風潮もおかしなものだと感じるようになっている。
  大西洋まぐろ類保存国際委員会が、地中海を含む東大西洋のクロマグロを対象に、2010年までの国別漁獲割当量を決定した。2006年に2830トンだった日本の割当量は2007年に2516トン。その後は段階的に削減されていく。要は2010年には2006年と比較して23%減となり、最高級品が獲れる海域ということもあり、日本の漁業者に大きなダメージとなるのだ。最大シェアのEUは2010年には1万4504トンの削減だ。

  「ニツポンジンはマグロがないと生きていけない!」なんてまた安易なフレーズか横行するだろうけど、ひとつ3000円のマグロはなくたって生きていける。何がどうなるのか?何が哀しい?のかをよーく考えよう。

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プロフィール

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吉田いち子
東京麹町生まれ。日本女子大学卒業後、サンケイリビング新聞社に勤務。2004年3月独立。
その後フリーランスで単行本取材・執筆。主婦、母親、会社員の慌しい?人生経験を生かした取材が得意テーマ。強みは「人脈」。名刺交換だけでなくまさに「魂」の交換?を理想にした密度の濃い人脈作りを目指している。2005年10月に首都圏在住の40歳以上のミドル層をターゲットとした生活情報誌『ありか』を創刊。2007年5月に、これまでに培ったノウハウを生かし編集企画・出版プロデュースをメーンとする株式会社『吉田事務所』を設立した。2011年春から豊島区の地域紙『豊島の選択』の取材・編集。

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