ch07.味: 2009年2月アーカイブ

ch07.味 : "甘み"によろめく?


  美味しいジャムをいただいた。セルフィユというところのジャム。ゆずやレモン、ショウガ、そして甘いチョコレートや紅茶の香りなどいろいろ。小さな瓶詰めに不思議な美味しさの世界が次から次へと広がっていく。
  まさに。コピーにある「ちょっとずつをたくさん」という感じで楽しめる。種類が沢山あるから、これからもひとつずつ楽しもうかと思った。
「セルフィユ」のホームページはこちら

  私たちはいろいろな味に出会う事ができて、快適な生活をしている・・・・と思う。一番原始的ともいえる「甘さ」は子どもも大好きだし、一般的には「大好き」な味覚であろう。
  しかし、甘さにも慣れすぎてしまった現代では「甘すぎなくて美味しい」などという表現はふつうに使われている。「甘さ」がとても貴重な時代であれば、こんな事はなかつたであろう。太るとか、いろいろと時には悪役にもなる砂糖。
  こんな砂糖が2009年、世界の砂糖生産が過去最大の落ち込みを示すと見込まれている。砂糖取引会社のザーニコフ・グループの調査ではあるがつまりインドと中国の生産が減少して、これにより予想を上回る供給不足(2008年~2009年穀物年度に1040トン不足)になる。
  ひとつひとつ「味」は貴重なものだ。その「味」がどうして出来上がってくるのか、私たちの生活に入ってくるのか。どんな「味」でもとても素晴らしいということを再認識したい。

  「とにかく試食して。とてもインスタントと思えないから~」というメッセージ付きで料理研究家の加藤和子さんから京都菊乃井のにゅうめんをいただいた。
  "体に悪いものは一切入っておらず、簡単に調理できる麺があったらええな"という思いから開発された商品ということで、菊乃井のご主人・村田吉弘さんが「私が納得する味」というほど、本当に感動する味だった。
  加藤和子さんが「とてもインスタントと思えないから」と仰る通り!熱湯と器を用意するだけ。いとも容易く!こんなに簡単でいいのかしら?と思いながら3分間待つ。国産の小麦粉と天然塩と天然水により丹念に捏ね上げたという麺の何とも上品な食感。具材は鯛と蛤の二種類。さすが、京の味は違いますなあ~違いますなあ~とただただ感動。美味しいものをつくりたいという「思い」から長い時間をかけられたという、その熟成し且つあたたかい愛情を感じるにゅうめんでありました。
「菊乃井」ホームページ

ch07.味 : たまごかけご飯


   たまごかけご飯を最初に食べたのは何歳の頃だったか?はさだかではないが、食べた時の衝撃はとても印象に残っている。父親の故郷・千葉での朝食だった。


  さて、岡山県美咲町での専門店「食堂かめっち」がオープンして、1年間で7万食以上を売り上げたという記事を読んだ。ピーク時は1時間以上待つこともあるらしい。たまごかけご飯でなんと観光客も増えているそうだ。町内には西日本最大級の養鶏場もあることから「たまごかけご飯」に注目したというのはなかなかすごいことだ。今や、こうした「たまごかけご飯」専門店は各地に出現して町おこしにもなっているという。
  確かに自分がこの「たまごかけご飯」を食べた時、「新鮮だ」だの「新しい」だと周囲の大人がそんな感想を言ったような気がする。たまごかけご飯は醤油の量で微妙に味が変わっていく。かけ過ぎても少なくてもいけない。この味!という量がある。そういえば「たまごかけご飯」専用の醤油を見たこともあった。「へぇ・・・・」と思って見ただけだったが。
   「たまごかけご飯」の頭文字「TKG」として全国でいろいろお店がオープンする中、この人気の火付け役となったのが「365日たまごかけごはんの本」というもので、レシピも紹介され、昨年夏から既に10万部も売れているというから、いろいろな発見をさせられる。小難しい事をぐじゃぐじゃと考えるより、ヒットは意外にも"身近"にあるものなのだね。

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プロフィール

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吉田いち子
東京麹町生まれ。日本女子大学卒業後、サンケイリビング新聞社に勤務。2004年3月独立。
その後フリーランスで単行本取材・執筆。主婦、母親、会社員の慌しい?人生経験を生かした取材が得意テーマ。強みは「人脈」。名刺交換だけでなくまさに「魂」の交換?を理想にした密度の濃い人脈作りを目指している。2005年10月に首都圏在住の40歳以上のミドル層をターゲットとした生活情報誌『ありか』を創刊。2007年5月に、これまでに培ったノウハウを生かし編集企画・出版プロデュースをメーンとする株式会社『吉田事務所』を設立した。2011年春から豊島区の地域紙『豊島の選択』の取材・編集。

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