ch07.味: 2011年10月アーカイブ

  最近は一品300円を切った商品を提供する居酒屋も多く、最近ではその価格にそれほどに驚かなくなっている。おじさんたちも「せんべろはいいぞ~」と言う。つまり1000円でベロベロに酔えるらしい。ベロベロでなくほどほどでいいのであるが・・・。

  株式会社ゴールデンマジック(港区東新橋1)が経営する「やきとり〇金」(ヤキトリマルキン)は約30種全串63円。びっくりする安さだ。鶏冠の「かんむり」「キンカン」「肝すじ」などの希少な部位も揃っている。使用する鶏肉は国内産で、串打ちはすべて店内で行うそうだ。大阪の「二度づけ禁止」の串揚げのソースのようにここでーも各テーブルに置かれたニンニクが丸ごと入ったピリ辛味の「熟にんにく醤油壺」が登場している。勿論、二度づけはダメよである。通常の塩・タレも用意するほか、みそ漬けメニューなどもある。
  最近では年齢のせいか?食べ放題、飲み放題という"放題"もきつくなってきたが、ここのドリンクメニューの目玉は、30分313円で飲み放題のセルフサービスのアルコールバー。お客が生ビールのサーバーの前にいて、ジョッキにビールを注いでいる光景だけでもすごい時代だなぁ!と思う。その他、サワー、ハイボール、マッコリ、焼酎(芋・麦・米・泡盛など)、梅酒、ワイン、カクテル、ソフトドリンクなど約70種が勢ぞろい。オーダーの単品は各262円という価格もただただ驚きだ。地の利よし、その上、店内も綺麗。店長もイケメンときたら繁盛しないわけがないか。

賑やかなホームページはこちら

ch07.味 : 旬が分からない

 某大学の栄養学専攻の先生がある高校に行ったときのこと。「旬の材料を使っての料理」というテーマだったらしいが、食物の「旬」が分かる生徒が本当にいなかったと聞いた。メニューを作ってもらってただただ驚いたということだった。
  そうそう、一年中通してスーパーにはトマトもキュウリも並ぶ。「冬野菜が美味しい季節だね~」と言っても「何?冬野菜?」ということもある。一体何が変わってしまったのだろう?と思う。答えは一つ。「家庭」の問題なんだろうなぁ。こうしたことはなんとなくでもいい。親やそのまた親たちが教えてくるものだと思う。「学校で教えるものよ」と言う方もいるだろうが、まずは家庭からだろう。それは、しっかり!きっちり!でなくていいのだ。並ぶ料理は決して豪華でなくてもいい。その季節の変わり目にいろいろな食材が家庭の食卓に並べばいいのだと思っている。
  夜遅くに、仕事帰りのサラリーマンやOLがコンビニのお惣菜や弁当を買いにレジ前に並ぶ。遅ければ遅いほどにその列は長い。びっくりする光景にも最近はびっくりしなくなってきた。そんな時「便利な時代だな」とつくづく思う。昼は学生やその近所の勤め人、お昼は主婦たち、夕方近くにはお父さん?がお酒のつまみを、そしてその列は夜中まで続くのだ。便利なコンビニは独居老人にも独り暮らしの学生にもOlにも優しく便利。手作りお惣菜もあれば、料理上手な奥さんをもらったような気分にもなるだろう。直ぐに空腹を満たしてくれる、そんな存在。
  
  さてさて、話は戻って。しかし、旬は心がけ・・・というより、日本の良さそのものだから、もう一度見つめなおしたいものだ。

ch07.味 : 秋の名脇役 銀杏


   秋の味覚・銀杏。焼いても揚げても煮ても美味しい名脇役だ。酒のつまみに最高だ。食材ではどんなものにも新鮮さが求められるが、銀杏は収穫して一週間が美味しい。買ったらすぐ食べるのがベスト。乾燥に弱いから、「あとで・・・」と冷蔵庫などに入れていたらそれだけで味がダウンしてしまう。栄養満点の銀杏。食べ過ぎに注意ということで、大人は40個以下らしい。初秋はあの美しい翡翠色。そして晩秋にむかい黄色に変化していく「秋」そのものの銀杏。
  「うまい秋刀魚が食べたい」と外国からのメールを見ながら「ふふふ」と。四季の味覚を味わえる日本に生まれて本当に良かったと思う。

111006_1758~01.jpg  先般、この夏?最後、ぎりぎり状態というべき「ホヤ」を食べた。養殖ものでなく天然もの。2011年最後の「ホヤ写真」です。しかし養殖ものは何故?あんなにも鮮やかな紅色をしているのだろうか?それに対して、この天然ものの色は至って地味だ。不思議でしようがない。何故、あんな紅色になるのかがとにかく不思議。よく「ホヤを最初に食べた人はすごい!」とかよく言われるがなんでもかんだも最初に食べて人はすごい。ナマコ、ウニ、それにカニだってそうでしょ?。牛だ豚など動物だって、サカナだって・・・なんでもだ。これからの季節、寒くなれば白子鍋が食べたいといい、最近は避ける人も多いがレバ刺しだって美味い。篠田達明さんの『徳川将軍家十五代のカルテ』を読み終わったが、なんと現代人の医療の発達で寿命ものびていることよ。それに飢饉も経験ない人間たちの飽食。「空腹を感じたことがないの~(いつも何かしら口に入れているということだろう)」という今、人気のタレントもいた。しかし腹八分目より、腹七分目くらいがちょうどいいだろう。まあ人生何年かは分からないが、「美味い」と思える瞬間そのものが至福というものだろう。感謝だ。   
photo_01.jpg 料理研究家の三宅郁美さんが昨年の7月に焼きたてのキッシュとケーク・サレの店「quichequiche」を目白にオープンしてから約1年経つ。「表通りに面していないから・・・」とはいうものの、目白駅改札口を出てダッシュ!すれば1分半?で到着するほどの距離。(まあダッシュせずゆっくり歩いても本当に近い)パリの街角にあるような洒落たお店だ。キッシュというとカロリー高いと思われがちだが三宅さんの作るキッシュは塩分もカロリーも控え目に計算されている。三宅さん自身の目で選んだ安心できる旬の食材と素直な生地だけで作るキッシュはオシャレな一食になる。休みの日のブランチにもいい。美味しい紅茶でもあうが、特に白ワインが本当にあう。この日は何と、ゴーヤを使ったキッシュをいただく。不思議に一口で元気になる!そんなエネルギイをひめたキッシュだった。

三宅郁美さんの店「quichequiche」はこちら

◆写真(HPから)は三宅さんの作るキッシュ。白ワインがよくあう。

111002_2037~01.jpg111002_1924~01.jpg パキスタンの友人が本場のカレーを作るということで試食?に参加。鶏肉とジャガイモとタマネギをマスタードオイルなる刺激的なオイルで炒める。塩はなし。ターメリック、クローブ、山盛りの香辛料を加えていく。味見を。「うわっ!ホット!」と、いやあ、舌に心地よい刺激が!砂糖を少々加える。そこへヨーグルトを入れて少し煮込みます。ライスと混ぜていくと何ともやさしく深みのある味になっていきました。もう一種類はとにかくコリアンダー大盛り。こちらはヨーグルトはなしですがどちらも、ニンニクとショウガをふんだんにいれているので風邪予防には最高です。あと、チョップという、ゆでタマゴとゆでたジャガイモをすり潰して両面をこんがりと焼いたものもなかなか美味しい。ターメリック色の夕食でありました。

◆写真左のカレーはヨーグルト入りカレー。おなかにいい感じです。ターメリック色が鮮やか。
◆写真右はチョップ?というもの。こんがり焼きあがったアツアツをいただきます。

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プロフィール

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吉田いち子
東京麹町生まれ。日本女子大学卒業後、サンケイリビング新聞社に勤務。2004年3月独立。
その後フリーランスで単行本取材・執筆。主婦、母親、会社員の慌しい?人生経験を生かした取材が得意テーマ。強みは「人脈」。名刺交換だけでなくまさに「魂」の交換?を理想にした密度の濃い人脈作りを目指している。2005年10月に首都圏在住の40歳以上のミドル層をターゲットとした生活情報誌『ありか』を創刊。2007年5月に、これまでに培ったノウハウを生かし編集企画・出版プロデュースをメーンとする株式会社『吉田事務所』を設立した。2011年春から豊島区の地域紙『豊島の選択』の取材・編集。

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