ch07.味: 2007年9月アーカイブ


   この数週間、なんともいろんな話が飛び込んでくる。一体、「吉田さんは何をしているの?」といわれそうな、いや、言われているくらい本当に山盛りでして・・・・・
  
   
   今日はトマト博士こと唐沢明さんが枝豆王子こと児島啓介さんとミーティングだった。今や、王子ブームたが、児島さんはミュージシャンでもある。枝豆好きが高じて枝豆の歌も作っている。食育で全国飛び回ってもいる。枝豆の茹で方というか下処理の仕方から見事なのだ。
  トマトの赤と枝豆の緑で・・・・ということで出版をはじめ、本当にいろいろコラボできる。何ともワクワクしてくる企画でつい熱くなっていた。しかし、「やっぱり野菜って素晴らしいですよね」ということから、可愛い野菜が活躍する絵本の作家・飯野和好さんの話で盛り上がった。しかし、打ち合わせの中で登場できる“人物”っていうのはやはり人気者なのだろう。
  次回の打ち合わせの日を決める時、「あっ!その日は枝豆サミットで」という言葉に「枝豆サミット!」と感動し、枝豆王子の“枝豆のケータイストラップ”が揺れて、更にまた盛り上がった。周りから見たら、多分、あのテーブルの3人は何者?という感じだっただろう。まあ、そんな日もいいものだ。

ch07.味 : 魚たちが変だ!

  
  その日の夜は、いつも旨い魚をだしてくれる店のカウンターにいた。旬とはいいもんだ。
「今日はいい鯖がはいっているよぅ」と店の大将が言う。でも、やはり旬の、脂ののった秋刀魚が食べたい 。「今年は豊漁だってねぇ?!」と秋刀魚の塩焼きを頼めば、大将が目を丸くして言い返す。
「俺はもう30年以上も魚を扱っているけど、今年の秋刀魚ほどビックリしたことはないんだよ」と。
「ええっ?」と驚いて聞くと「兎に角、大きいんだよ」と言う。
暫し会話が詰まる。何で?何で?・・・・・。すると、大将は両手を30センチちょっとくらいに広げて見せた。「長さだけじゃないよ!もうまるまる太っているんだ」。
  “ちょっと時間がかかるよ”といわれた秋刀魚の塩焼きがカウンターに置かれた。
「んーっ、なかなか、これも大きいけどね、こんなもんじゃないくらい大きい秋刀魚だ」と、皿の秋刀魚をまじまじと見つめている。「俺よく分からないけどね、地球がやっぱし、おかしくなってんじゃないかぁ?」と。

・・・・・私の鞄の中に、読もうと思って今日も1日持ち歩いていた『地球温暖化と気候変化の予測』のレポートがあった。全く、頭の中でいろんなこと考えていたって、この自然の変化に気付かず、漫然と生きている自分。


  「ああ、そうだ。この間千葉の木更津沖で釣った鯵も驚くくらい、大きくてねぇ、よっ!シメタ!と思って刺身にして食べたら、もう唖然だよ。ただ大きいだけで全く脂がのっていなかった・・・・やっぱし、地球がおかしいんじゃないか?」そういうと大将はうまそうにグビッとビールを一口飲んだ。

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プロフィール

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吉田いち子
東京麹町生まれ。日本女子大学卒業後、サンケイリビング新聞社に勤務。2004年3月独立。
その後フリーランスで単行本取材・執筆。主婦、母親、会社員の慌しい?人生経験を生かした取材が得意テーマ。強みは「人脈」。名刺交換だけでなくまさに「魂」の交換?を理想にした密度の濃い人脈作りを目指している。2005年10月に首都圏在住の40歳以上のミドル層をターゲットとした生活情報誌『ありか』を創刊。2007年5月に、これまでに培ったノウハウを生かし編集企画・出版プロデュースをメーンとする株式会社『吉田事務所』を設立した。2011年春から豊島区の地域紙『豊島の選択』の取材・編集。

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