ch07.味: 2012年1月アーカイブ

ch07.味 : 社食

   丸の内にオープンしたタニタ食堂が大人気のようだが、今、様々な企業の社員食堂が話題になっているようだ。自分のことを思い出してみると、社食でひと時・・・のような記憶が殆どない。社会人になって、新聞社に勤務することで、ものすごく食事をするのが早くなった。子ども時代の自分など想像も出来ぬほどに食事をするのが早い。

今の時代はそうした社員食堂があるところは実に恵まれた環境だなと思っている。タニタばかり゛てなく、ロート製薬の、旬の味を生かした社食「旬穀旬菜cafe」は家庭薬膳。なんでも一般人も利用できるそうだ。旬穀旬菜cafe

  「食」も「人間関係」もそして「社会生活」もバランス感覚が大切だと思う今日この頃。

   「そうそうそう!」と少し甲高い声に思わず振り向いた。某所で主婦らしき2人の女性の会話に耳がピクピクと反応した。面白そう・・・。ほんの数秒の会話だけれど。「息子にこれまでのお弁当で何が一番おいしかった?って聞いたら"シュウマイ"っていうのよ~全く、嫌になっちゃう」と言うと、また「そうそうそう!」と甲高い声で応えている。「朝早くから起きていろいろ工夫しておかずを作ったのにねえ~冷凍食品のシュウマイが一番だって言われるともう!悲しくなっちゃうのよ~子どもって覚えていないものなのねぇ~」という会話だった。
  
  息子は母親が自分の為に弁当箱にいろいろおかずや炊き立てのご飯を詰めていることは十分分っているし、弁当箱を開けた時、「わっ!」と特に男子は声には出さぬが、母親の存在の有難さを感じている筈だ。シュウマイが冷凍食品であろうと、自分で焼売の皮から作った自家製であろうと、まあいいではないか。母親からいきなり「何か一番おいしかった?」と聞かれた時に、もしかしたら「今、一番食べたいもの」が頭に浮かんだのかも知れない。早朝から台所にたつのはなかなか大変。特に寒い朝は少しでも布団の中にいたい。しかし、母親は子供の為に日々弁当を作る。それの繰り返しである。思えば一時のこと。永遠ではない作業。だから、手抜きと考えずに美味しい冷凍食品だってうまくアレンジして使えばいい。

ch07.味 : ん!春の味覚

  ちょっと早めの春の味覚を味わう。鴨の鋤焼きに菜の花とセリを加えてみた。何とも春の味!ササガキの牛蒡は水にさらして灰汁をとる。。下仁田の長葱はトロ~リと美味い。徳島の肉厚の椎茸はこれでもかっ!と香りを放つ。大好きな舞茸も歯触りがいい。

ch07.味 : 弁当文化


   既に日本では馴染みのある保温保冷が出来るランチジャーだが、日本の様に弁当文化のないアメリカでは今クチコミで人気上昇中だという。
  さて、象印の「ミスター・ベントー」。円筒型のステンレス製容器に4つのプラスチック製の小型容器を重ねて納めたランチジャーだ。シンプルな外見でもスープからサラダまでいろいろな料理が時間が経過してもおいしく食べられるらしい。
  象印もアメリカでも一部アジア系住民にしか受け入れられないと考えて日本の商品をそのまま輸出していたものの、アメリカでも弁当に注目が集まり始めた時期に、栄養面でバランスのとれたヘルシーな弁当がまさにアメリカ人のハートを射止めたらしい。
 今ある"カラダ"は全て日々の食生活が作り出しているもの。まあサプリメントを服用するのもいいが、とにかく野菜を多くすること。そして肉と魚などバランスのとれた食事をとることだ。私は日々の料理に、出汁昆布と干し椎茸を欠かしたことがない。

ch07.味 : 日本型食生活


  健康計測機器といったハードを提供してきた「タニタ」とカジュアルダイニングを展開するきちりと業務提携で丸ノ内国際ビルヂング地下1階にヘルシーレストラン「丸の内タニタ食堂」がオープンした。栄養バランスを考えたメニューでなんでも一食500キロカロリーとか。三食として1500キロカロリーとしたらかなり頑張った!ダイエットも可能。且つ塩分も3グラムだったか、これまたいい。常駐する管理栄養士がアドバイスを行うサービスも提供するらしい。至れり尽くせり。しかし場所は丸ノ内。私も以前の勤務地は暫く大手町であったが、こうしたところでの価格設定も今後の課題だろうなぁ。

  グルメという言葉が社会を揺さぶってから何年経つのだろうか?さんざんいろいろなものを食べつくしてきた現代人。日本人として、本来当たり前であった、理想ともいえる日本型食生活に戻るというのもいい機会なのかも知れない。炊き立ての米の美味さ、出汁をしっかりとった味噌汁。ワカメでもシジミでもいいな。発酵食品の漬物を少し。野菜の煮物。そして酢の物もあるといいな。そしてメーンは焼き魚か煮魚でも。バランスのとれた食事をしてしっかりと仕事をする。これが健康の秘訣だ。そして時々美酒に酔う。長生き出来そうだね。


ch07.味 : ダイコン様

10112329_T2.jpg人間は加齢する。それには抗うことは出来ない。無理は禁物。サプリメントブームがきてからどのくらいたつのだろう?すっかり日本にも定着した感がある。テレビのコマーシャルや通販番組、ダイレクトメールの数々に知らず知らずのうちにはまり、何となく元気がでるのかな?若返るのかな?とせっせとサプリメントを摂取する。ついこの前までは好奇心もあっていろいろ摂取したこともあったが今はやめて、どうなることかと観察している。周りを見回すと、ダイコンが美味そうだ。今は「ダイコンおろしダイエット」というものもあるらしい。なんでも、生の大根と大根おろしは同じものかではないそうで・・・。ダイコンをすりおろすと、「イソチオシアナート」という辛味成分が生成されるそうだ。これは、あのワサビなどにも含まれているものと同じタイプの辛味成分ということで、免疫力を高めたり殺菌や消化を高めたりするという効果があるとのこと。何でも活性酸素退治にはもってこいだと聞いた。こりゃいい!私自身、ある日、手の甲に少し出始めたシミが気になった。かなりのショックで、何とかならないものかとせっせせっせと日々、野菜を思いっきり食べる生活を続けた。するとシミ消えた!(いや、薄くなって殆ど目立たない)身近なダイコンに素晴らしい薬効があるのなら、毎日せっせとダイコンおろしを利用すればいいね。以前、長野県で「ねずみ大根」という大根をすりおろし、布巾で搾った汁に信州味噌を溶かしてつゆを作り、うどんをつけて食べる郷土料理「おしぼりうどん」を食べたことがあった。これはダイコンおろしではなく、搾り汁を使うものだったが兎に角、ねずみ大根の辛さといったら!海から遠い信州は昆布や鰹節といった海産物は入手しにくい。出汁も出来ない。醤油もまた江戸時代後期に普及したものである。今なお、伝わる郷土の味に感嘆したものだ。身近にある、こんな素晴らしい食材で美しく若々しく元気になろう!

ch07.味 : 手作りおせち

120102_1157~01.jpg  それまではお重につめていたおせち料理だが、10年ほど前に、不思議な什器を発見。大正時代に作られたもののようだ。多分いろいろな歴史があるのだろう。パズルのようだ。矩形に戻すのが結構頭を使う。一度写真に撮っておかないとあとあと組み合わせが出来ない。感嘆なようてせ意外と難しい。不思議な什器。今年もまた地味ながら手作りおせち。「一年中まめに働けますように」と黒豆。これは丹波の黒豆を使う。豊作を願う田作り。これはいい酒の肴になる。ぴりりと一味を使うのがミソ。くちなしが何故こんなに鮮やかな黄色に?と思うほど美しいキントン。ホクホクのサツマイモに栗をたっぷりいれる。紅白なますは豪華に五色なますにする。長寿の象徴の海老。そして正月料理は煮物も欠かせない。里芋、蓮根、牛蒡、人参・・・と。蓮根は未来を見通し、牛蒡はしっかりと根を張るようになど願を込めて。地味でも新年に手作りのおせち料理もいいものだ。

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プロフィール

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吉田いち子
東京麹町生まれ。日本女子大学卒業後、サンケイリビング新聞社に勤務。2004年3月独立。
その後フリーランスで単行本取材・執筆。主婦、母親、会社員の慌しい?人生経験を生かした取材が得意テーマ。強みは「人脈」。名刺交換だけでなくまさに「魂」の交換?を理想にした密度の濃い人脈作りを目指している。2005年10月に首都圏在住の40歳以上のミドル層をターゲットとした生活情報誌『ありか』を創刊。2007年5月に、これまでに培ったノウハウを生かし編集企画・出版プロデュースをメーンとする株式会社『吉田事務所』を設立した。2011年春から豊島区の地域紙『豊島の選択』の取材・編集。

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