ch07.味: 2010年6月アーカイブ


  湿度が高くて、蒸し暑い日々。つい冷房のきいた部屋に長時間いたり、あられもないお姿で寝冷えしたりと体調を崩している人が多い。そういう人は必ず「食欲なくてねぇ」なんて言う。食べすぎは勿論まずいけれど、やはり日々の食生活って本当にあとあと響くことが多い。なんとなく元気が出ないという人は食生活をメーンに所謂きちんとした生活をすればパッとなおってしまうものだ。
  とはいうものの、こんな蒸し暑い日々が続けばやはり食欲旺盛!というものではない。またトシとってくると、不思議なもので美味しいものをちょこっとでいい・・・という感じが好きになる。餃子食べ放題!焼肉食べ放題!などにはそれほど魅力も感じなくなっている・・・というのは私だけか?


  さて、料理研究家の加藤和子さんが先般、柚子コショウを使った炊き込みご飯の紹介をしてくださって、早速、私も挑戦したところ、「おお!」という感激の味だった。簡単で美味しいことといったら。美味しいはやはり基本である。それを話したところ「じゃ、今度は柚須コショウドレッシングにする!」と和子さん。楽しみにしていたところ大公開!である。


柚子コショウドレッシング

材料 柚子こしょう 大さじ1
    米酢 大さじ2
    旨味調味料 少々又はさとう 小さじ1
    オリーブオイル 大さじ3

  以上!これらを混ぜて出来上がり。何とも簡単。蒸した野菜や、冷奴、サラダなど何でもござれである。「嫌な人はサトウを入れて!」という言い方が和子さんらしくて思わず噴出してしまった。ただし、パウダー状の柚子コショウを使う場合はコショウの味が練られたものに比べると濃いということなので量を加減することがポイントということだ。
  柚子コショウの炊き込みご飯とおかず。それにこのドレッシングをつかえば体調の悪さも吹っ飛んでいくと思う。「何を作っていいか、分らないのよねぇ~困っちゃうのよねぇ~」なんてグタグタ言っていないで、チャレンジ!チャレンジ!美味しいものに"目"をつけて!

ch07.味 : 梅雨時のどぜう

   こんな季節はドジョウが旨い。創業は1801年という浅草の「駒形どぜう」へ。今夜は「こだわりのどぜう会」であった。まあ店は大勢のお客様で満杯。
  とぜうの甘露煮から始まってどぜうなべを。今回のドジョウは大分県の「院内ほたるどぜう」。小鉢は江戸料理の再現ともいうべき鰯の酢煮などがさっぱりした味で旨い。柳川と続けばもう大満足である。どぜう蒸し寿司、そしてどぜう汁である。このどぜう汁は京都の本田味噌と江戸深川のちくま味噌を合わせたもの。
  六代目の越後屋助七さんの威勢の良い声が店内に響く。どぜうと酒の絶妙さ。梅雨明けまではまだ蒸し暑い。そんなこんなで夏至が過ぎていく。

ch07.味 : 柚子胡椒を使って

   いつからか?ずっと玄米ご飯にしているのたが、時々、炊き込みご飯が食べたくなることがある。

   料理研究家の加藤和子さんのプログで何と、柚コショウを使った炊き込みご飯が紹介されていた。梅雨の頃になると、一番嫌いな湿気のため、食欲が落ちてくるそんな中、柚子胡椒の炊き込みご飯とは!ちょっと、想像もしなかったが、なかなかおいしそうである。且つ魅力的なのは何よりも簡単であること。そして和子さんがいうように「どんなおかずにも良くあう!」ようだ。

大体4人分の分量

米 1,5カップ
みりん 大さじ1
酒 大さじ1
柚子コショウ 小さじ2

以上!これで、炊き込む。炊き上がったら水菜と三つ葉を細かく刻んで、くわえて全体を混ぜて10分くらい蒸すそうである。本当に簡単だ。これからが旬の「鯵」。これを使って何かおかずを作りたいものだ。

ch07.味 : 鳥の丸揚げ

とり.jpg  先般、仕事仲間と一緒に京成立石にある「鳥房」に行った。以前より、そこの鳥の丸揚げの旨さについて聞いていた。人気の店なので全国からもお客さんが来るという。いつも長蛇の列だということだ。   しかし、ここは葛飾区。東京23区内というにの、最近は初めて降りる「駅」というのが多いこと多いこと!「立石」駅も初めてだ。自分は偏ったところしか歩いていないことが分る。   駅近くにはまるで映画のセットか?と思えるような路地裏のカフェー街がある。昼過ぎから賑わうもつ焼き屋の光景にしばし見蕩れる。まるで・・・昭和の映画のにおいがそこにある。袋小路でなく、狭い路地が左右にのびて、小料理屋などがのきを連ねている。その空間を歩くと、時が止まる・・・そんな街だ。  

  開店前からじ~っと「鳥房」前で待つ。そして開店と同時に店内へ。下町のチャキチャキの女将が「席はそこ!」とばかりに指を指す。小さな店内があっと言う間に満席となる。そして、名物の鳥の丸揚げを注文。その鳥の大きいことよ!香ばしい香りがたちこめる。
  すぐに「そこに箸おいて!ぐっと上にひく!」と女将が鳥の解体方法を再び"指示"してくれる。「そうそう!ハイハイ!」と兎に角、威勢がよいのだ。
  よく、接待などで、カニ料理にすると会話がなくなるからということを言われていたが、この「鳥房」の鳥の丸揚げも蟹同様、会話が全くなくなる。我々三人も黙々と鳥を食べる。三度揚げしているという鳥は、皮がカリッカリッと香ばしい。身はふっくらとして旨味がその柔らかさの中にギュッと凝縮している。三人はひたすら食べ続けている。ガブリガブリ・・・・あまりの豪快さに、ふと、私は、鳥小屋を襲った熊の気分になっていた。


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プロフィール

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吉田いち子
東京麹町生まれ。日本女子大学卒業後、サンケイリビング新聞社に勤務。2004年3月独立。
その後フリーランスで単行本取材・執筆。主婦、母親、会社員の慌しい?人生経験を生かした取材が得意テーマ。強みは「人脈」。名刺交換だけでなくまさに「魂」の交換?を理想にした密度の濃い人脈作りを目指している。2005年10月に首都圏在住の40歳以上のミドル層をターゲットとした生活情報誌『ありか』を創刊。2007年5月に、これまでに培ったノウハウを生かし編集企画・出版プロデュースをメーンとする株式会社『吉田事務所』を設立した。2011年春から豊島区の地域紙『豊島の選択』の取材・編集。

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