ch07.味: 2011年4月アーカイブ
ch07.味 : 魚たちよ! |
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コウナゴといえば春を告げる魚というくらいこれからの季節にとれるものは特にうまい。しかし、茨城県の北茨城市沖で取れたコウナゴから国の暫定基準値を上回る放射性セシウムが検出され、福島県がいわき市漁業協同組合の依頼を受けて福島県沖のコウナゴを調査するための漁を行った。サンプルとして取られたコウナゴは、合わせておよそ10キロ。これらがこれから調査されるわけであるが、漁業関係者の心のうちを思うとやりきれない。原発事故の収束がない限り、漁の見通しは立たないだろう。9日に結果が出るといわれるが、何ともやりきれない気持ちだと思う。
テレビで無残な漁港など見ると、以前、訪れた時の穏やかな海を思い出す。日がな一日、その穏やかな海をずっと見ていた。潮風が肌に気持ちよかった。そして、とれた新鮮な魚を焼いてもらって、昼からビールを飲んだりした。旨かった!あの漁港の人々の笑い声や、あの穏やかな風景が・・・と思うとただただ悲しくなる。しかし、情けない気持ちは捨てずに前進だ。前進だ!
ch07.味 : 春の息吹 |
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長野からフキノトウやさまざまな野菜を送ってきた下さった。その中に「ムラサキカキナ」という野菜があった。「カキナ」と呼ばれるものはよく知っていたが、ムラサキ?とは何?。どうもこれまで食べたカキナとは異なるのだろう。中国野菜の紅苔菜とか、紫苔菜とか、いろいろあるらしいがよく分からない。
「さっと茹でて、おひたしにして食べてください」とメモが書いてある。その何ともいえない紫色にあの「ツルムラサキ」の、ヌメリを思い出した。茹でてみたところもあ~ら不思議!不思議。美しい緑色になった。食べてみると全く癖がない。いくらでも食べられるほど美味しい春の味がする。