ch07.味: 2011年11月アーカイブ

ch07.味 : 鮟鱇鍋

   韓国産の鮟鱇が安かったので、鮟鱇鍋を作る。あのかなりグロテスクな魚がこんなに美味いとは!!といつも思う。白身は淡泊な美味さ。アンキモは勿論とろ~りと濃厚。胃袋もコリコリして美味い。皮も美味だ。鮟鱇は全てが美味い。そして日本酒が実にあう。味噌仕立ての鮟鱇鍋は最後のしめは雑炊にする。春菊の茎の部分を微塵切りにしておき、細葱ねぎも用意する。鮟鱇のうまみが出た汁は最高だ。火を止めて溶き卵を入れる。ふんわりとした卵に春菊と細葱の緑色が実に鮮やかである。残すことなく旨みを全て味わうのだ。鮟鱇鍋はまさに"喰らう"という感覚である。

秋刀魚という魚は本当に美味しい。新鮮な秋刀魚の見分け方を聞いてからは本当に秋刀魚選びが楽しい。それに今年は、北海道のさんま漁は、例年と異なって、三陸沖に南下せずに北海道の沖合にとどまっているらしい。11月としては35年ぶりの豊漁らしい。漁業関係者もびっくりで、この時期に北海道でさんまが取れるのは非常に珍しいということだ。しかし、この背景には東日本大震災の被害を受け、東北地方の港が完全復旧していないことも影響しているという。まだまだ震災の爪痕は深い。

ch07.味 : 戻りカツオが旨い

  夏のカツオも旨いが秋のカツオも最高だ。カツオは赤道付近で産卵。黒潮に乗って赤道から高知沖を通って北上する。これがまさに初鰹の時期だ。たたきにすると本当に旨い。そして丁度、暖流と寒流がぶつかり合う岩手県の沖合の豊富なプランクトンを求めて赤道から何百キロも移動する。北の海で豊富なえさを食べ、丸々と太ったカツオが産卵すべく赤道へ南下してくる。これが戻りカツオ。脂がほどよくのっているのでトロカツオともいわれる。今の時期は最高に旨い。しかし、一生懸命に移動して産卵を控えて南下したところをまさにパクリ!である。時々、ああ、人間とは!と思う。

 明日、11月8日は立冬だ。急に寒くなると天気予報でいっている。夏のシャツをタラタラて着ている状態であったから気を付けないとならないな。しかし、今、周囲では本当に風邪をひいている人が多い。高熱が続いている人もいる。マスクをしていると風邪なのか、花粉症なのか何かがよくわからない。
 そんな中、来週、再来週とスケジュール表をチェックしてみる。ああ、本当に休めない。来週は二度目のインフルエンザの予防接種をする予定。とはいっても日々の生活が大切なので食生活では「生姜」を欠かさない。最近ではそれぞれの鍋用のスープが売っているが、至れりつくせりだと感心してしまう。鍋のスープくらい自分で作りたいと思っている。だからこそ「生姜」の出番が多くなる。今年の冬も生姜パワーで乗り切ることにしよう。

ch07.味 : たまに?紅茶


11月1日は「紅茶の日」とか。1791年(寛政3年)の11月1日に、伊勢の国出身の船頭・大黒屋光太夫という人物が、海難にあい、ロシアに漂着。ロシアに10年間滞在せざるを得なくこの大黒屋光太夫がロシアの女帝・エカテリーナ2世のお茶会に招かれ、日本人として初めて本格的な紅茶を飲んだという逸話からきているそうです。紅茶というと・・・どうしてもドラマ「相棒」の右京さんを思い出してしまいますがね・・・

  さて、この一週間は、夜な夜なモノの整理をしていた。ずっと本とCD関係の整理をしていたのだが、且つほぼ一年前から着なくなった服類とバッグ類をとことん捨てた。70リットルのゴミ袋でどのくらいになるのか?
  しかし、昨夜というか深夜はディナーショーで着用するショールが見当たらず本当に冷や汗だった。見つかるまでは茫然自失。もうだめかと思った。そしてお茶の整理も始めたら、何とも!紅茶の多いこと・・・。いつもは珈琲とアルコール類?を山盛り飲む生活をしているのでプレゼントしていただいた紅茶には手をつけてなかった!ああ!どうしよう・・・という気持ちになった。整理整頓は本当にいろいろなことを発見するものだ。
  昨日は朗読の仲間の許田久乃さんがプレゼントしてくださった彼女の朗読CDを聴きながら、紅茶を下さった方々への罪滅ぼしというか、そんな気持ちでゆっくりと紅茶をいれて飲んだ。珈琲とはまた違う香りに酔った。

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プロフィール

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吉田いち子
東京麹町生まれ。日本女子大学卒業後、サンケイリビング新聞社に勤務。2004年3月独立。
その後フリーランスで単行本取材・執筆。主婦、母親、会社員の慌しい?人生経験を生かした取材が得意テーマ。強みは「人脈」。名刺交換だけでなくまさに「魂」の交換?を理想にした密度の濃い人脈作りを目指している。2005年10月に首都圏在住の40歳以上のミドル層をターゲットとした生活情報誌『ありか』を創刊。2007年5月に、これまでに培ったノウハウを生かし編集企画・出版プロデュースをメーンとする株式会社『吉田事務所』を設立した。2011年春から豊島区の地域紙『豊島の選択』の取材・編集。

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