ch07.味: 2007年7月アーカイブ
ch07.味 : 懐かしい味 |
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ビジネスのチャンスとは本当にいろいろなところに転がっている。しかし、最初の1歩を踏み出したものが凄いことなのだ。しかし、同業他社は必ず出現して、そして次第に消費者も物珍しさに飽きてしまうものだ。
ジャパンフードシステムの「和ふ庵」が販売した10円饅頭は当初、もの珍しく、並んで買った。そして、いろいろなところで「安いでしょ、結構美味しいでしょ」とお茶とともに頂いた。ウィリーの「小饅寿」が追従。こちらの社長は種子島出身ということで、黒砂糖も地元のものを使用しているという。そして、香港厨師会でも天然酵母を使い、黒糖そのものを使っている。ここでは、10円肉まんも作っている。
しかし、天然の黒糖の色あいと、甘すぎない餡、一口サイズで価格もお手頃・・・というのがうけた理由だ。
しかし、現代はあまりにスイーツだなんだかんだと嗜好品が多すぎる。レシピの氾濫。グルメ、スイーツの情報の氾濫。勿論否定はしないのだが、家庭というシーンでのこと。今、私は素朴でいい、母親の手作りのお菓子の復活を只管のぞんでいるのだ。
ch07.味 : 土用の丑の前に、ふと・・・ |
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土用の丑の日もすぐやってくる。“その日”でなくとも、鰻が食べたいと思う日は多い。先般はある方が「吉田さん、ウナギがお好きでしたよね?」とご推奨の鰻店でご馳走して下さった。その店は本当に路地裏の路地裏?にひっそりとあった。店内はそれほど広くはないが、常連客とおぼしき人々があれよあれよと言う間に次々とやってきて、それこそ“あっ”と言う間に満席となった。まだ正午前・・・・というのにと驚いた。あまりにも、ふっくらと美味しい国産ウナギの特上の鰻重を食べてしまうと、日頃、スーパーなどに陳列されているウナギの蒲焼には「はて・・」と思うことが多い。しかし、美味しさの前に食の安全は最も気になることである。
食品安全を管理する中国国家品質監督検査検疫総局が、日本にウナギの蒲焼等を輸出する予定企業11社を含む41社に対して安全性に問題ありと輸出禁止などの措置を講じた。今や、危険商品の代名詞となっている実情は、消費者の信頼回復まて時間がかかりそうだ。例えば、来年に控えている北京五輪開催にむけ、食品情報を生産段階まで追跡するシステムを来月に北京市で実施するとしていても一度失った信用回復というのは本当に難しいのだ。