ch07.味: 2010年5月アーカイブ

ch07.味 : 煎り酒の旨さ

   味な話しが続くが・・・
   
  時代小説家の車浮代さんに「吉田さん、煎り酒って本当に便利ですよ~」と言われ、早速作ってみた。車さんが言うには「ポン酢を使いたいなと思う料理に"あう"!」ということだ。
  作り方はいたって簡単。鍋に1カップの酒(上等なものでなくてOK。料理酒で十分)と梅干ひとつ、塩少々を入れる。煮立ってきたところに削り鰹をひとつまみ。弱火で5~6分煮詰めた後に漉して出来上がりだ。
  
  こうしたシンプルな味わいが実にいい。ちょっと茹でた野菜にもよくあう。シンプルだけど深い味わいを教えてくれる。つくづく日本の食生活の素晴らしさを感じる。そして、野菜、穀物、魚や肉。日々の「食事」が人間の体調をぴしぴし!と管理していることが分るのだ。ちょっといい加減というか、いわば、ぐうたら食生活などしていた覿面だ!。その時に「あっ・・・」と思っても体調を取りもどすのに時間もかかる。真面目に「食べる」という事。元気に生きるという"源"そのものが食生活だなぁ。

  

ch07.味 : たまごかけご飯

health_img.jpg   普段は殆ど食べたことがない「たまごかけご飯」。最近は専門店もあると聞くし、またいろいろなレシピ本も多いらしい。しかし、自分の食生活の中にそのメニューは入っていない・・・。

  都内某所で。打ち合わせも終わりも「ちょっとピールでも」と入った店のメニューにあった「こだわり卵 たまごがけご飯」の文字が妙に気にかかる。"「一期一会」のこだわり卵"とあれば、より興味津々だ。何しろ「一期一会」だ!
  「どこのどういう卵で?」と聞くと、店のアシスタントの人か、「福岡の卵だと聞いています」と言うと店長が「滋賀県湖南市下田ですよ」と笑う。福岡とは有限会社こだわり卵の代表取締役社長の福岡榮二さんの名前。その社長が食べたい卵にこだわり続けて二十年という。それだけに一般のブランド卵に比べ、ビタミンEが約20倍、DHAが約8倍、ビタミンDが約3倍とぎっしり詰まっているということだ。炊きたてのご飯にシンプルなたまごかけご飯。なかなか美味なものである。
こだわり卵のホームページ
写真 「一期一会」のこだわり卵

ch07.味 : 江戸の味

江戸風レシピ表紙1.JPG 昔から料理の基本調味料として"さ・し・す・せ・そ"「酒/砂糖(味醂を含む)」「塩」「酢」「醤油」「味噌」と言われるが、浮世絵研究家であり作家の車浮代さんがこの度、 PHP研究所から 『"さ・し・す・せ・そ"で作る <江戸風>小鉢&おつまみレシピ』 という本を出版された。以前は「車取さん」であったが、この度、「車」と改名されたという。   私は江戸の文化が好きで、車浮代さんには「浮世絵」の事を教えていただいたことがある。単なる浮世絵の美術・歴史的な知識だけでなく、その奥に隠された"秘密"などを解読していくと「へへーっ!」「はぁーっ!」と全く別の世界が見えてくるものだ。   さて、今回のご著書は、江戸の料理書にあるレシピを現代風においしくアレンジしたもの。焼き大根、新しょうがのみそ漬け、ねぎま鍋、さんまのわた焼き・・・カラー写真で紹介されているので、見て楽しい、

  思えば、現代は日本食だけでなフランス料理、イタリア料理、中国料理・・・そしてスイーツ!スイーツ!と食べたいものは何でもかんでも口に入る時代だ。食べる事が当たり前の日々だ。いわば人々は飽食ということさえ忘れている。
  江戸時代の質素な生活の中、素朴な素材を使って人々がどれだけの工夫をしたのか?そんな事を思いながら作ってみると楽しいと思う。

本の詳細はコチラ

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プロフィール

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吉田いち子
東京麹町生まれ。日本女子大学卒業後、サンケイリビング新聞社に勤務。2004年3月独立。
その後フリーランスで単行本取材・執筆。主婦、母親、会社員の慌しい?人生経験を生かした取材が得意テーマ。強みは「人脈」。名刺交換だけでなくまさに「魂」の交換?を理想にした密度の濃い人脈作りを目指している。2005年10月に首都圏在住の40歳以上のミドル層をターゲットとした生活情報誌『ありか』を創刊。2007年5月に、これまでに培ったノウハウを生かし編集企画・出版プロデュースをメーンとする株式会社『吉田事務所』を設立した。2011年春から豊島区の地域紙『豊島の選択』の取材・編集。

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