ch07.味: 2011年6月アーカイブ

ch07.味 : 六月の泡盛

いとう.JPG二階.JPG 六月というのにこの猛暑。本当にどうしてしまったのだろう、この暑さ。朝から、大手町の産経ビル前での飲料メーカーのサンプリングのための女子大生手配を頼まれていたので、この暑さの中、どーなってしまうのだろうか?と思っていた。しかし汗だくでも・・・・若さとは実にすごいものである。


  夕方になっても猛暑のまま・・・湿度の高い街を歩く。今宵は郷土史研究家の伊藤栄洪先生を囲んでの懇親会が池袋駅そばの裏路地に佇む沖縄料理店「おもろ」で行われた。いやあ、伊藤先生のおっかけ隊全員集合というところか。この店の開店は戦後すぐの1948年(昭和23年)。今は沖縄料理店はいろいろあるが、ここは草分け的な存在である。まあ店内の名だたる文化人の色紙をみるだけで何となく、その時代にタイムスリップした感覚となる。オリオンビールが乾ききった喉にうまい!そしてシマラッキョウにゴーヤチャンプルー。気付けば、泡盛で伊藤先生の話もより盛り上がるというものだ。

◆写真左は沖縄料理店「おもろ」の二階の和室。急な階段をあがるとそこにはタイムスリップした感覚が。壁には詩人・山之口貘の若かりし頃の写真が!。部屋の片隅にある時代を感じる扇風機が目につく。
◆写真右は熱弁中の伊藤栄洪先生と元気な"おっかけ隊の"皆々様!

   想定外とかかつてない・・・ということが多い昨今だが、ウナギの小売価格を引き上げる業者が相次いでいるようだ。このまま卸売価格の高止まりが続けば、7月21日の「土用の丑の日」以降はかなりの値上げになるそうだ。養殖ウナギ収穫量全国トップは鹿児島県。なんと昨年のシラスウナギの採取量が平成20年の3分の1にも激減しているとか。これが「かつてない状況」ということで価格も15~25%もの上昇を推移。まあ、原因があるから結果があるわけでありまして・・・しようもないことだが、土曜の丑の日前に是非美味しい鰻を!と思う。しかし連日の猛暑。まだ6月だというのに。栄養と体調管理をしないとこの夏は厳しそうだ!


ch07.味 : 名前が楽しい

qb.jpg イワシが豊漁とかでかなりの安さ。料理研究家の加藤和子さんに「つみれでも食らいたい~っ!」と言ったら『昨夜、イワシを梅干しで煮たらえらく旨かった。安売りで10匹200円。貧乏人にはぴったり。あとはもやしとキャベツのカレー色のお浸し。かぶの味噌汁と麦飯がいいね』と返事かきた。いやあ、その食卓を想像すると何ともいいメニューではないか!和食は実にいい。貧乏人なんて・・ゴージャスな和子さんに「ははは」と思わず、笑ってしまったが・・・。      貧乏といえば、先般、下町の飲み屋で「おやじの貧乏炒め」というメニューがあった。「なんですか?これは」と聞くと「赤ウインナーとモヤシを炒めたものですよ」と言う。「赤ウインナーですか!」と調子に乗って「貧乏炒め」ではなく「たこさんウインナー」をたのんだ。この赤色。ちょっと非日常のにおいがする。絵的に面白いので写真も撮った。そして更に「たまちん」というメニューも気になり聞くと「タマネギを電子レンジでチンしたものです」と、実に安易なメニューではあるが、そのネーミングが面白いね。安い材料で楽しいネーミングのメニュー開発も街の面白さ。ひとつのカルチャーなんでしょうね。


ch07.味 : シジミが美味い

  これから旬を迎えるシジミ。茨城の涸沼のシジミは大きくて人気があるが、先般の津波の影響でかなりダメージを受けているらしい。それに風評被害というわけ分からないダメージもある。
  涸沼は実にいいところだ。シジミをとる舟など見ているとそれこそひがな一日、その風景に溶け込んでどっぷりつかれるほどいい。いろいろなことを思いながら。ふっくら美味しいシジミ。今年はあまり獲れなくても稚貝をかなりまいたということだから次は期待できるだろうね。

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プロフィール

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吉田いち子
東京麹町生まれ。日本女子大学卒業後、サンケイリビング新聞社に勤務。2004年3月独立。
その後フリーランスで単行本取材・執筆。主婦、母親、会社員の慌しい?人生経験を生かした取材が得意テーマ。強みは「人脈」。名刺交換だけでなくまさに「魂」の交換?を理想にした密度の濃い人脈作りを目指している。2005年10月に首都圏在住の40歳以上のミドル層をターゲットとした生活情報誌『ありか』を創刊。2007年5月に、これまでに培ったノウハウを生かし編集企画・出版プロデュースをメーンとする株式会社『吉田事務所』を設立した。2011年春から豊島区の地域紙『豊島の選択』の取材・編集。

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