ch12.その他: 2004年5月アーカイブ
ch12.その他 : 不妊治療をこえ韓国から養子を迎えた明子さんとクリス |
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結婚すれば直ぐ子供の誕生と周囲は騒ぎがちだ。私の友人も結婚してから、何年も不妊治療を受けていた。「子供はまだなの?」「子供は生まないつもりなの?」と周囲は何気なくたずねたつもりであっても、どれほど傷つけているか?「今では夫婦二人の生活を楽しんでいるのよ」という言葉に内心ホッとしたことがある。
夫のいとこの明子さんと夫のクリスは今、ブリスデンで暮らしている。やはり、ずっと不妊治療をしていたが、韓国からの養子を迎えたという。養子の申し込みをして3年半ほど待ったという。「アビーは元気で水泳や 体操 プレイグループに行ってます。一日中動きまわっているのに ぜんぜん昼寝をせずに、しっかり夜泣きをして 夜 親を寝かせてくれないという親泣かせの子になりました。また最近は立ち上がって 自分で拍手をするという芸?を習得。 ほめてもらおうとしてます」となんとも微笑ましいメールが届いた。
養子といえば日本ではまだ特別な感もあるようだが、そんな私の素朴な質問に「別に感動されるような話ではないです。というのも西欧では 養子をむかえるのは ごく日常のことで 誰も驚きません。ドラマチックなことは 何もないのよ」と明子さん。
韓国から オーストラリアには 毎年100人ぐらいの養子(大抵が男の子)がやってくるそうだ。未婚の母から生まれた子は継ぐ家も苗字もない上、就職も結婚もむずかしい。それが男となれば男尊女卑がまだまかりとおる韓国社会でどんなに大変なことか。それで養子に出せれるそうだ。女児のほうは、最初から身分が低いこともあり、親が手元に置く可能性が高いのがひとつの理由。また、女児は人気があるので 障害児もうけいれるアメリカに優先的に渡るそう。オーストラリアは障害児養子をほとんど受け入れない点で「アメリカ人は懐が深いと私はいつも感動する」と明子さんはいう。