ch12.その他: 2008年2月アーカイブ

ch12.その他 : 居た堪れない気持ち


  一度きりの人生だというのに、この人は60過ぎまで何を考え、何をしてきたのだろうか?とつくづく思う。口から出まかせとしか思えない口調でいろいろなことを言っているが何もかもが嘘に思えてしまう。薄っぺらな言い訳を続けている様子を見ると、何か「病」さえ感じる。


  今から27年前、ロサンゼルスで起きた銃撃事件。三浦和義がサイパン島で22日に逮捕されたが、法廷で彼は「20何年前の事件で証拠隠滅の恐れはない。パスポートもなく、逃亡の恐れもない。なぜ保釈できないのか?」などと語気をあらげて思い掛けない身柄拘束を批判したそうだ。また裁判官が仕事の事を聞くと「私自身に収入はまったくない。奥さんの収入も家庭を維持するだけで精いっぱい」と主張したという。全く、解せない男だ。


  「もう(三浦和義)声も聞くことも顔を見るのも嫌だ」と、襲撃されて植物人間になってなくなっていった一美さんのお母さんがテレビのニュースに映っていた。もう、70歳も過ぎている。ずっとずっとこの27年間、娘の死を理解出来ずに生きていらしたのだろう。一美さんのお父さんも既に亡くなっていることに「心労もあったと思いますよ・・・」と表情に苦痛が見えた。胸が痛む。被害者の家族の苦しみはずっとずっと続くのだ。


   人生にたらればは無い。しかし、何故、こんな「男」と一美さんが出会ってしまったのか?・・・・・娘を持つ親として考えたら居た堪れない気持ちになる。

   

ch12.その他 : 日曜日には・・・・



   山手線から改札を抜け、地下鉄に乗り換えようと階段を下ろうとしたところだった。携帯がぶるるっと着信した。名前を見て、ビックリ。絵本作家の飯野和好先生からだった。


  「やあ、どうも~」という先生の声が周囲の騒音の為に掻き消される。
  「あっ!ご無沙汰しています」と言いながら、私は少しでも人ごみから離れたところに移動した。 
  「・・・・話すんですよ」と聞こえるのだが、「・・・・」の部分が余りの騒音のせいで聞き取りにくい。
  「テレビですか?」と言うと「いや・・・」と飯野先生。その後も何やらモニャモニャと話されている。
  「本当にすみません・・・・」と聞き取りにくいことを言いながら・・・・。
  漸く、飯野先生がラジオ出演で話しをするということが分かる。
  「で?いつ?」と聞くと「お昼。十二時ちょっと過ぎに」と。
  一時のイベント打ち合わせの為にバタバタ慌てて歩き回っている中。
  「十二時過ぎ」とは、何とも!あと一~二分後の話しではないか・・・・
  私の目は必死にラジオ!ラジオ!と探しているが、人混みの中だ。
  「先生~無理ですわ~」と溜息。飯野先生は温厚?に「ははは」と笑っている。


  そうか・・・・・今日は日曜日。
ゆっくりとリビングで寛いで、紅茶でも飲みながら?手を伸ばせばそこにはラジオが・・・・・そんな光景が日常なのかも知れないね。・・・・・というのに、ガチャガチャ~バタバタ~ワサワサ~の私の日曜日のひとコマ。


  「先生、またライブの時は早めに声かけて下さいね!」と言う。私の声も騒音に掻き消されたようだったが、電話の向こうから先生の「はいはい、ははは」という笑い声が聞こえた。

ch12.その他 : 文化が分化?


   " しょこたん"ことタレントの中川翔子さんが2004年に開設したブログは、芸能界でもトップクラスの人気を誇っている。なんと、アクセス数が10億件を突破した・・・らしい。「一日10万件!」だのいろいろな方の凄さも聞いていたが、「億」とは!コメントもない。昨年の紅白での演出もなかなか可愛かったが、3月19日には初アルバムも発売するという。まさに、今やしょこたんワールド?「なんてハピナス者。ギガントサンクス」としょこたん語も炸裂だ。まあ「私はなんて幸せ者!とっても有難う」の意味らしいが。


  そういえば、テレビ、ラジオ、新聞で大反響!なんと12万部突破という「KY式日本語」の売れ方といい・・・・社会のどこかというか、何かが完全に、変わったんだろう。それも大修館書店だものね。私は昔昔その昔この出版社の「言語」という雑誌をずーっと読んでいたことがある。もう、あれは「言語おたく」しか読まない内容なのかも?(あっ失礼)。

   いつの日か、地球温暖化をくいてめるが如く頑張らないと、多分?美しい日本語がやはり消えていくのだろう。例えば、卑近な事例。結婚式の招待状にしてもなんだかんだ・・・・・ああ!もう、心臓が止まりそうなくらいびっくりする日本語の氾濫だ。

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ch12.その他 : 兆し


   夜半から冷たい雨が雪に変わった。
しかし、人間とは喉もと過ぎればなんとやら~で本当に「辛い」「苦しい」と思っても過ぎてしまうと「えっ?なんだっけ?」ということが多い。
   丁度一週間前、2月2日の土曜日に伊勢先生の主催の新年会に出席した。夕方に次の予定のために門前仲町に向かっている間、何か体調が急変。打ち合わせ中、そこには正常な「自分」のいない状況となった。みるみるうちに想像もしない悪寒とともに意識は朦朧としてきた。その場は体調不良を理由に中座させてもらい、その後はタクシーをひろったまで覚えている・・・・・・車内でも意識は朦朧としていた。昼間に獅子舞に歓喜して賑やかに新年を祝って、明治記念館の和食や新酒を味わって、おまけにノセられて舞台で歌まで披露した人間とは思えぬ状況となっていたのだ。  家にたどり着いた時、高熱で、からだは震えがくる。魘されながら、深い眠りにおちたのだ。
そして、翌日の3日「雪よ」という娘の声に目を覚ましたのだ。40度の高熱の中で白い雪の冷たさを思い出すことも辛かった・・・・・
   

    伊勢先生のプログを読んだ。『2月3日は大雪だ。昨日おいらが新年会で、特別な祈祷をしたせいか、天ちゃんもそれに応えてくれたんだ。昨日のおいらの新年会に参加した人は、今年はラッキーな年になるよ。「白妙(しろたえ)の~、雪の白さに~ 溶ける鬼」、そうなんだ、この2月3日に、これまでのみれん、過去、汚れやシミをきちーんと白紙にして「さあ、明日から2008年という道にすがすがしく出発するんだよ。その門出として、雪を降らしたんだよ」と天ちゃんは、今回に限って我らに積極的に応援してくれたのさ。ほんに「いい雪」だ。』と流れるような伊勢文体で書かれていた。そうか・・・・新年会が終了する時に伊勢先生かせ挨拶とともに、何やら摩訶不思議な祈祷をしてくれたのだ。祈祷といっても、「えええっ」と言うほどの短時間のあっという間の出来事であったが、今となっては一体、あれは何だったのかと思うほど。

   
   「高熱は風邪でしょう?」といわれればそれかも知れないが、4日には何事もなかったように、けろっと治っていた。2007年5月に会社を設立してからは、これまでの生活では出会うこともなかった人々や出来事と出くわした。いろんな「事」や「おもい」を背負ったままでいた。
  伊勢先生の言っていた2008年の「再会」というキーワードが気になったまま、一月を過ごした。いよいよ2月4日からは新しい年となった。そこにきて、何とも、新規の信じられない?仕事がスタートすることとなった。長い冷たい冬を、土の中でじっと春を待っていたように・・・・・・それは芽を出した。

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プロフィール

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吉田いち子
東京麹町生まれ。日本女子大学卒業後、サンケイリビング新聞社に勤務。2004年3月独立。
その後フリーランスで単行本取材・執筆。主婦、母親、会社員の慌しい?人生経験を生かした取材が得意テーマ。強みは「人脈」。名刺交換だけでなくまさに「魂」の交換?を理想にした密度の濃い人脈作りを目指している。2005年10月に首都圏在住の40歳以上のミドル層をターゲットとした生活情報誌『ありか』を創刊。2007年5月に、これまでに培ったノウハウを生かし編集企画・出版プロデュースをメーンとする株式会社『吉田事務所』を設立した。2011年春から豊島区の地域紙『豊島の選択』の取材・編集。

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