ch12.その他: 2007年12月アーカイブ

ch12.その他 : 夢を一つずつ

   ご縁をいただいてから、何度か大学のマスコミ就職講座に講師として仕事をさせていただいている。今夜も某大学の講座を受け持ち、帰宅した。
   キャンパスにはクリスマスのイルミネーションが輝いていた。校門から警備の方に案内された。「きれいですね!」というと、「そうですね、でもクリスマスともなると学生さんたちはもうまばらで・・・」と笑っていた。

   午後6時からの授業。黒板に白墨で書く。白墨なんて・・・・もう何年ぶりのことか?カシッカシッカシッと不思議な感覚だ。社会人になってからはホワイトボードばかりだったし。背中に学生さん一人一人の視線を感じる。大学4年の時だったか、教育実習の時に黒板に白墨で書いて、心の中で"ああ、かきじゅんを間違えたら大変だぁ"~と緊張した日の事を思い出した。教員室に戻った時に「とてもユニークな授業でした」と担当の先生に言われたことも思い出していた。
   就職問題、そして将来の事。熱気ある質問と相談か飛んできた。ひとつひとつに丁寧に回答を見つける。昨日、終了したこれもまた某大学の就職シートの添削も、一枚一枚に心も全てをこめて添削指導をした。専用に買ったばかりの2本の赤いボールペンのインクがなくなった。いつもパソコンでの作業に明け暮れている日々の中、ボールペンのインキが切れるなんて最近は経験したことがない。こんな話を娘に話したところ「それはスゴイかも!。最近はないなあ。そういえば、私も受験勉強の時は、いつもスペアを揃えていた!あの時は勉強したんだなあ~」と言っていた。教室、黒板、そして白墨。そして赤いインクのなくなった二本のポールペン。この何日か、とても不思議な感覚を味わっている。


   スクールバスを降りる。夜の冷たい風の中、駅に向かって歩く。急行に乗り揺れる車内で今日、会った学生の一人一人の顔や声や表情を思い出してみる。みんな全員頑張って、夢を一つずつ実現していってほしいと心から思った。

ch12.その他 : 働くということ


     厚生労働省の雇用政策研究会が、女性をはじめ高齢者、若者への就業支援が進まない場合、2030年の労働力人口は2006年と比較して約1070万人減少すると発表した。あと23年後か、労働人口は5584万人に落ち込み、これは日本の経済の成長低下を招くのは言わずもがである。労働力人口は働く意思のある15歳以上の人口で、少子化も進み15~29歳は、2030年には401万人も減ることになる。

   昨夜も某会合の席で、中学教師が「本当にみなさんが生徒が帰ったら仕事はないだろう、夏休みはまるまる一ヶ月もらえるんだろう、土日も休めていいですねと思われている」と憤懣していた。担任として受験生を持ち、それこそモンスターペアレンツの理不尽な要求にも耐えていかないとならない。随分昔の話だが銀行の人も「午後3時には帰れるのかとまともに聞かれた」とかなり怒っていた姿を思い出した。時給換算の話しになった時、教育の現場もこれでは本当にまずい!と思った。「教師になりたいという人間がいなくなってしまう?」とある1人の人が聞いた。素晴らしい教師との出逢いが切欠で、自分も教員の道に進んだ。というのだが・・・・・。その質問に対し、若い中学教師なんとも複雑な表情をした。
   働く意味をもう一度考えていかないと。それに本気で出産や子育てなどで一度職場を離れた女性に対する再就職支援と高齢者の雇用促進策などを具体的対策をたてないと国も滅びていく。

 

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プロフィール

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吉田いち子
東京麹町生まれ。日本女子大学卒業後、サンケイリビング新聞社に勤務。2004年3月独立。
その後フリーランスで単行本取材・執筆。主婦、母親、会社員の慌しい?人生経験を生かした取材が得意テーマ。強みは「人脈」。名刺交換だけでなくまさに「魂」の交換?を理想にした密度の濃い人脈作りを目指している。2005年10月に首都圏在住の40歳以上のミドル層をターゲットとした生活情報誌『ありか』を創刊。2007年5月に、これまでに培ったノウハウを生かし編集企画・出版プロデュースをメーンとする株式会社『吉田事務所』を設立した。2011年春から豊島区の地域紙『豊島の選択』の取材・編集。

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