ch12.その他: 2009年5月アーカイブ

  人は常に楽しいこと、美味しいこと、美しいこと、愉快なこと・・・・そんな「快」が好きだ。敢えて辛くて苦しくて・・・なんて事は忌避してしまう。でも、いつまでも元気でいたいとは思うものの、避けられぬ「嫌な事」もある。自分がどうなるか?なんては分らない。神様だけが知っていらっしゃる世界だ。
  「まあ、ピンコロでいきたいね~」と作家の国司義彦先生が言う。
  「ピンピン生きてコロッですか?」と言うと先生は「そうそう」とニヤニヤ笑う。
  
  午後から建築家の近澤可也先生の事務所でミーティング。日本シニア総合研究所の事務局長である慶長久和さんの「エバーケアー」の話を聞いて、自分が本当に何も知らない事に唖然としてしまう。いわば、自動排泄処理機とでもいうもの。寝たきりの場合、何と言っても排泄の問題と褥瘡つまり床ずれだ。実際に介護生活を送っている方、家族の気持ちはその当人にならないと分からないものだ。とくに自分の"しもの世話"など・・・・申し訳ない気持ちで考えただけで憂鬱になる。まだ、そんな気持ちがあればいいが、そんな事も分からなくなっていたらと想像するだけでああ憂鬱。そんな気持ちを抑えながら、客観的にその商品の機能をみると、気兼ねなく排泄して、また心地よく揺れることで褥瘡にもなりにくくなるという。排泄物の処理はそれこそ、あっと言う間。洗浄され、乾燥され、常に快適な状態でいられる。ニオイの処理もされる。そして、排泄されたものはタンクにたまり、それは全て液体になり、後はトイレに流せばいい。介護する方にとってもどんなに楽になるか。まさに快護な介護とでもいえそうである。
  機会あれば、勉強をして、いつもバランスの良いものの考え方が出来るようにならないとね。どんな人にもやがて来る「死」というものに、冷静に考えられるバランス感覚というものだろうか。

ch12.その他 : 七年に一度の御開帳

ぜんこうじ.jpgのサムネール画像  今年は七年に一度の盛儀。善光寺の御開帳ということで長野県へ行く。"前立本尊さまとのありがたい結縁"であるという。ご本堂前の回向柱に触れることは、前立本尊に触れるのと同じことだというが、この日は2時間待ち。日本全国からありがたい結縁が生まれ、その功徳にふれる。

善光寺ホームページ

ch12.その他 : 不可解


  常日頃から、人のものの感じ方とは十人十色であると思うし、思うようにしている。同じことに出会っても、感じ方や見方が多少違っていることは多い。勿論、いろいろな条件はあるのだが。しかし、防ぎようのないこととは、やはり人生にあるのか・・・・と思う。何かがあって?恨み、辛み、嫉み・・・・ぐつぐつと心に生まれてきてしまうのだろうか。

  2009年になって間もない頃だったが中央大学のキャンパスで、教授が何者かに刺殺された事件があった。殺害現場は構内のトイレで、胸や背中などを数十カ所も刃物で刺した犯行は「怨恨」であろうかと言われていた。余りにも内部の事情に精通している犯行であったから、謎は深まっていた。
   しかし、昨日、事件発生から急展開があった。なんと、犯人は教授が卒論を指導した教え子の卒業生だったという衝撃。犯行の動機が不明。だが、高窪統教授は生前、研究室の学生に「こういう〔容疑者の事〕人が訪ねてはきたら連絡してほしい」とか告げていたという。教授は、何か?を予期していのだろうか?怖れていたのだろうか?それは解決出来ない、出来そうもない何かがあったのだろうか。犯行に走った男の卒論の担当教授であり、勿論、彼に就職のアドバイスだってあった筈だ。その教え子との再会がこんな事件になるとは。


ch12.その他 : まるで回想劇


  昨夜、ニュースで元アナウンサーの頼近美津子さんの訃報を聞いて、本当に驚いた。まだまだ若いというのに・・・・病魔には勝てなかったのか?。頭の中はまるて回想劇でも見ているようになった。それは不思議な感覚だった。      NHKを退職して、フジサンケイグループの鹿内春雄さんとの結婚。そして夫の急逝。若くして未亡人となった頼近さんだった。葬儀に参列した時の喪服姿に、何と!この若さで波乱の人生を生きなくてはならないのか?と思ったほどだ。
  いろいろな思い出。一瞬、あの怒涛のような時代の風が頭の中を吹きまくった。当時の自分は一介のマスコミ人でしかなかった。他のマスコミ人にとっては興味津々の材料がフジサンケイグループにはあった。人間関係、そしてゴシップの数々。それらがあり過ぎたのだ。当時、親しい週刊誌記者の態度が何か変わったと感じたのもこの頃だった。何かを機に人との縁とは繋がり、そして切れるものだ。
   だが、組織というものは実に不思議だ。そんな巨大なものの中で、私はもがきながらも、小さな力でも必死に無言でいた日々。親しい友人と思っていても、その波乱の中では姿を変えていくものだと知った。
   鹿内宏明さんのあのクーデーター事件のあたりから、グループも何かが変貌してきた気がする。まさに組織とは生き物。新陳代謝しながら生きているということなのだ。そして大仰であるが、組織の中にあっては、どこでも「時の為政者」のあり方というものが何であるのかが分った日々だった。
  

   いろいろな事があったにしても、頼近さん、、享年53歳なんて。人生にたられば・・・・はないのだが、「もし、貴女があの時に・・・・」と思える日だ。

三社祭り209.jpg 朝からの激しい雨・・・・。どうなることかと思っていたが。 最終日を迎えた浅草三社祭。逮捕者を出した一昨年であったが2年ぶりに復活した「宮出し」。やはり、活気ある祭りである。人々の激しいうねりに流されてしまいそうだ。携帯でパシッとするのもやっとだ。しかし、浅草三社祭はいい!いよいよ夏を迎える、そんな気持ちになる。

ch12.その他 : ペンギンたちが危ない!


  エコロジーに関心が高くなっている。しかし、環境問題の中でも地球温暖化の話しを聞けば聞くほど・・・・実に難しい。全く逆?と思える説に出会うとよりわけ分からなくなるのだが・・・・・。
  しかし、あのダーウィンが進化論を唱えるきっかけにもなったエクアドル領のガラパゴス諸島。そこに生息しているゾウガメ、ウミイグアナ、ガラパゴスペンギンなどの固有種に絶滅の危機に今、危機が迫っているということだ。海流の影響から熱帯性と冷水性の魚や動物が共存しているガラパゴスは、2007年6月にユネスコの「危機遺産リスト」に登録されている。
  今回、国連に提出された報告がぞっとするものだ。エクアドル沖の広い水域で水温が上昇する「エルニーニョ現象」が地球温暖化によってますます促進される恐れがあるという報告。極域の氷の融解により今世紀末までに少なくとも50センチの海面上昇が起こりうるというのだ。
  なかでもガラパゴスペンギンは、赤道直下に生息している唯一の動物。性格?がちょっと気難しいガラパゴスペンギンは営巣地を変えたがらないらしい。刻々と進む危機に対して今後、日陰ができる石やコンクリートの住居が必要になりそうだということだ。地球温暖化と海面上昇から身を守るいわばシェルターが必要だということだ。 エコエコと口ではいうものの、相変わらず、快適で限りない満足を得ようとする生活を続けている私たち。多分生きている限りは満足を追い続けてしまう人間と違い、動物達にとっては身に迫る危機は防げるものではない。せめて・・・とは思いつつ、既に深刻な時代になってしまったということだ。

ch12.その他 : サクランボ

090502_1258~0001.jpg青葉が実に美しい季節だ。「目に青葉 山ほととぎす 初鰹」かな。五月はとっても過ごしやすくて好きだ。この時期「見て!見て!」とばかりにバラが咲きほこっている。早朝からスズメたちがチュンチュンと大騒ぎだ。昔、植木市で小さな苗木で買ったサクランボの木。年々大きく成長して、一年一年と年月を経るこどに実も大きくなっているようだ。植物の成長とは本当に驚くばかり。暫く、暑い日か続いたのでまた大きく成長した。今はまさに食べ頃となった。スズメたちも今が食べ頃!とばかりに真っ赤に熟したサクランボの実を忙しそうに啄ばんでいる。何羽もやってきて、その鳴き声はチュチュチュンチューンチューンとまるで合唱のようだ。昨夜の雨ですっかりあらわれたその実は赤さを増して輝いている。まるでルビイのように。


   今後、健康で無事に長生きると仮定して・・・・人生半分?ほどきて、地球の上で、こんなちっぽけな何十年の自分の歴史の中で、面食らうことばかりだ。直接関係はないものの、例えばクライスラーの破産申請の話などは想像もしなかった。小学生の頃などの感覚で言えば「クライスラーはまさに「絶対的な存在」であった。結局は事業を必要な規模に縮小することで利点を生かしていくわけなのだが。本当に昔の夢だとか絶対などないものだとこの年齢になって、この情勢になって初めて理解できる。
  この連休に、超一流企業の社員であっても収入の不足分を補う為にアルバイトをしなくてはならなかったり、業績悪化という一言で、いきなり他所がらきたばかりの担当者に「働く場場所はありません」と辞職勧告されたり。誰が想像したか?ということばかりだ。フィクションでなく、現実。ひとつひとつを冷静に認めていかなくてはならない。


   ふっと思い出してみる。昔、勤務していたサンケイリビング新聞がフリーペーパーを発行した頃は、その勢いは想像を絶するほどに凄いものだった。周囲にこれほどのパワーがあるものがなかったもそんな時代。「世界一の発行部数」とうたった。人々は「何故、販売せずに発行できるのか」と聞いた。今ではもう当たり前の事が、当時はその仕組みさえ皆が知らない時代があったのだ。広告収入が命。しかし、その広告を支えるのは独自の編集だ。その企画に日夜没頭した。いつの間にか、営業センスで編集をする・・・・ような力を得た。不思議な感覚だ。これはフリーペーパーならではの知恵というものだ。
  発行をしたメディアを支えてくれたのが新聞をそれぞれの家庭に配布するコンパニオンさん。当時はそれぞれ地域に住んで、且つ読者である主婦の方々の力に支えられていた。思い出せば、そのコンパニオンさんたちが毎週、密かに行う「お値段調べ」というもの。それぞれの担当のスーパーにある商品の価格を調査するものだ。指定された"時"のお値段を調べる仕事だ。「今週の調査商品は・・・・・・・です」とそれぞれのコンパニオンさんに電話で伝達する時は、何故か胸がドキドキしていものだ。人気の成城のイシイさんにもお値段調べをしていたのだから今考えるとなかなか凄いことをしていたと思える。毎週、その価格表が記事になり、各家庭の主婦はスーパーのチラシとともにサンケイリビングを見比べていたのだ。各スーパーの担当者も首っ引きとなる。
  主婦の興味といえば、「家計診断」。読者からその家庭の家計簿を専門家に診断してもらうというもの。今ではフツーかも知れないが、当時の企画としてはやはり画期的だろう。一ヶ月の収支。給料、食費、預金・・・・まさに「生」の数字がそこに発表されているのだから。読者は他人の家計簿と自分の家計簿を密かに見比べ、何を思っていたのだろうか。よそのうちの家計簿。多くの主婦は興味を持った。人気のページだった。
  当時はパソコンもないデスク。原稿は全て原稿用紙に手書き。地区本部にいた時は本社に原稿を持っていくために先輩諸氏の原稿が書き終わるまで待っていた時代もある。ファックスが導入された時は、歓声をあげたこともあった。勤務表も確か、手書きだった。レイアウトはレイアウト用紙にバイジャクを使う。今では何もかもがパソコンの世界で終始する。
  思えば数十年の間に何もかもが予想もしない時代になった。広告収入が激減している現在は、フリーペーパーの発行は青息吐息だろう。人気の雑誌も休刊、廃刊となる時代だ。テレビだって然り。「最近は本当に番組がつまらない」と多くのお年寄りが口々に言う。私にとっては面白くて好きな番組はあるけれど、高齢者にとってはつまらないと感じる番組が多いのかもしれない。まさにメディアが生まれ変わる過渡期ということだろう。生まれ変わるのは苦しい。
  今後も・・・・生きている限りは多くの「変化」の中を進んでいかなくてはならないのだろう。心に余裕をもって進むことだ。「昔は・・・」とかいうことは月でもあおぎながら語るにとめたほうが良いのだろう。その月の美しさは昔とちっとも変わっていないのに。

ch12.その他 : ん?運の変わり目?


  5月になった。2009年5月1日。
  ちょっと前に「ああっ!」ということがあった。そして「ん?これか・・・・」と思った。

  陰陽五行の伊勢瑞祥先生曰く「人生には春夏秋冬があり、それぞれ30年ずつ」と。私が今いる季節は「冬」。その冬にも初冬、仲冬、晩冬があるということで、私の場合、1999年10月から始まった「初冬」は今年の10月で終わり、これから機運が上昇する為にあらゆることがみるみる変化していくということ・・・・・そんな事を思い出した。例えば出会っている人々、出来事、仕事・・・・と次のステップのために変化していくということだ。
  だからなのか?最近「あれれ?」と思うことがバタバタと押し寄せてくる。脱皮する時にその過去の皮は捨てなければならないという感覚か。だから「ああっ!」という展開があったのも何かの力か?伊勢先生にお礼に、お気に入りらしい剣菱でも贈ろう。
伊勢流陰陽五行はコチラ

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プロフィール

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吉田いち子
東京麹町生まれ。日本女子大学卒業後、サンケイリビング新聞社に勤務。2004年3月独立。
その後フリーランスで単行本取材・執筆。主婦、母親、会社員の慌しい?人生経験を生かした取材が得意テーマ。強みは「人脈」。名刺交換だけでなくまさに「魂」の交換?を理想にした密度の濃い人脈作りを目指している。2005年10月に首都圏在住の40歳以上のミドル層をターゲットとした生活情報誌『ありか』を創刊。2007年5月に、これまでに培ったノウハウを生かし編集企画・出版プロデュースをメーンとする株式会社『吉田事務所』を設立した。2011年春から豊島区の地域紙『豊島の選択』の取材・編集。

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