ch12.その他: 2012年10月アーカイブ

人の人生はそれぞれでかまわない、いやそれでいいと思っている。しかし、所謂、定年後の特に男性たちの生き方を見ていると改めて人生について考えてしまう。未だ役職にこだわって、しがみ付く人、趣味に生きるといいながら会社に行くことが趣味であり、いざその時から何もすることが見つからない人、こんなにも自由だと朝から酒を呑み、糖尿病になった人。勿論、素敵な生き方をしている人々もいるが、この違いは一体どこから生まれたのだろう?と思うのだが・・・。

 さて、文学者である森鴎外は大正11年7月9日に60歳で亡くなった。医者であるがゆえ?己の健康状態が分かり、決して診察を受けることなく、腎萎縮で亡くなった。鴎外は死の3日前に、友人の賀古鶴所に遺書を口授して書きとらせている。遺言の一節に余ハ少年ノ時ヨリ老死ニ至ルマデ一切秘密無ク交際シタル友ハ賀古鶴所君ナリ コヽニ死ニ臨ンテ賀古君ノ一筆ヲ煩ハス」と言うほどの友人関係の人がいたということ。そして何よりも「宮内省陸軍皆縁故アレドモ 生死別ルヽ瞬間アラユル外形的取扱ヒヲ辭ス 森 林太郎トシテ死セントス」という一節に、人の生涯の幕引きに思うことの深さを感じるのだ。名誉も何もかもを捨て「森 林太郎トシテ死セントス」といった鴎外の気持ちを思う。亡くなる前に「ばかばかしい」と言ったと言われるが何をもって何に対してばかばかしく思ったのだろうか。たまたま、いろいろなアクシデントもあり、男爵になれなかったということは、鴎外のとって一体何だったのだろうか?とふと思う。
  今年は鴎外生誕150年の年である。

ch12.その他 : 日本人にとっての紅葉

2012_1027_091525-P1080019.JPG岩手県宮古市門馬付近。白樺の紅葉です。

青山学院の向かいの国連大学の脇にある渋谷「こどもの城」が何と15年3月末閉館ということですね。既にオープンして30年近くになると聞いて改めて、月日の経つのは早いと思いました。子育て支援の拠点として地元だけて゛なく広く親しまれてきた施設だ。渋谷では大型児童館である東京都児童会館も昨年の震災以降休館そして閉館となり親子連れ向けの施設が失われていくことになる。老朽化によってというわけがわかるようでわからぬ理由。閉館後の跡地の用途はまだ未定で"検討"するらしいが・・・子ども達の未来を真剣に考えたいものである。

ch12.その他 : ああ!東京駅

東京駅.JPG今や、東京スカイツリーへ行く人も多いが、まあ東京駅の凄さといったら・・・観光地である。みんな見上げて撮影している光景もまた不思議でもあり楽しい。撮影する人の前に後ろにと撮影者がいる、そんな光景である。そしてステーションホテルの中もごった返している。ティールームの順番を待つ人の長蛇の列。しかしみなキリリと並んでいらっしゃった。

ch12.その他 : 深い教養にふれた日

小説、評論、翻訳など実に多彩なジャンルで活躍された丸谷才一さんが13日に亡くなられた。本当に深い教養とはこうてうものかと思える作家であった。かなりかなり前のことではあるが新聞社時代に講演会の講師をお願いしたことがある。ご自宅までお迎えに行き、会場まで自動車の中でご一緒したことがある。今思えば何とも贅沢な時間を過ごしたものだと思う。講演のテーマは確か「歳時記」に関するものだった。もっともっと勉強しておけばと今更ながら思うが・・・。だからこそ、「歳時記」をもう一度勉強してみようではないか。丸谷さん、貴重なご講演を有難うござました。

ch12.その他 : 四季はいいね!

   今、俳句の勉強をしているが、これまではな~んとなく「季語か・・・」程度にしか思っていなかったが季語を勉強するにつれ、日本の四季の素晴らしさを再確認した。「えっ!秋の季語だったのか!」というような新しい発見をするのである。月に一回、出句をしている。
  さて、これからは、紅葉だって楽しみのひとつ。考えただけでワクワクである。「葉の色が変化しているだけではないか?そこのどこが美しい?」という質問をする外国の方が多いが、やはり紅葉や散りゆく桜、ハタッと落ちる椿などに情緒を感じるのはやはり日本人の生活の中に四季がしっかりと入り込んでいるすからにほかならないのだろう。
  日本の四季と言えば、気象庁が発表した今年の冬の天候は沖縄から関東甲信越にかけて暖冬傾向、東北や北海道は平年並みと予想されている。ただこの時期の発表はあくまでもおおまかなに捉えて、寒暖は自分できちんと調節することだ。暖かいと思っても夜間に急に冷え込んだりするものだ。体調の不調を訴えている人も周囲に多い。「風邪かな」と自己判断は危険。咳がとまらず実は喘息になっていたということもあると聞いた。どたらにしてもこれからは「寒気」がやってくる。元気に乗り切りたいものである。

smp-techo-shohin.jpgsmp-techo-all.jpg冷静に考えれば・・・2012年もあと数か月となった。陰陽五行の伊勢瑞祥先生の2013年版「劇的に運がよくなる手帳」の申し込み開始である。劇的に!なんてなんと大仰なと思うが、これがすごいのである。先ずは、持ってみるといいかも知れないな。赤と青の2色。ボーダーがカワイイね。今回は中原淳一生誕100年を記念して、中原淳一の言葉を「美」「愛」「幸せ」という代表的なテーマから選んで手帳の冒頭に入れてあるそうである。また手帳を注文すると、中原淳一のグッズ、クリアーファイルと黒猫のバッグ・アクセサリーがプレゼント。 手帳についてはコチラをクリック♪

ch12.その他 : 静かな風景


今回の山中氏のノーベル賞の受賞は、日本人のスピリットに響いたものだと思う。何かどよんとした日本に明るい日がさしたように感じる。受賞の知らせを受けた時、先生はなんでも洗濯機の修理をしていて、奥様は冬の布団にカバーをかけていたとか。何か静かな日本の風景を感じて心があたたかくなった。

10月8日ノーベル医学生理学賞を、京都大iPS細胞研究所長の山中伸弥教授と英ケンブリッジ大のジョン・ガードン博士に授与されることになったニュースを聞いて本当に本当に嬉しい!最初の成果が米科学誌に掲載されてから6年あまりという異例のスピード受賞ということだ。iPS細胞とは、聞けば聞くほど再生医療や難病の仕組み解明、新薬の開発など、医療全般での応用が期待される未来に対しての夢が広がる。

ch12.その他 : 人生

先般急死された知人のS氏の通夜の帰り。車窓からそれはそれは大きな月が見える。少しオレンジ色の大きな月。よく見るとまるで、蜜柑のひと房のようにも見えた。呆気ないものだな・・・と思うと、その月が泣いているようにも見える。大人になれば、当たり前のことと分かるが、幼児の時、月がいつまでも自分についてくるようで「何故だろう?」と不思議でしようのなかった日のことを思い出す。しかし、10月8日、誕生日に告別式とは・・・Sさんは本当に天に召されるのだなあとつくづく生前の姿を偲ぶ。人はこの世を去る時、何歳だからいいとか、悪いとか、そんなものではなく、亡くなった時に「ああ、あの人はいいひとだったなぁ」「さびしくなるね」と漠然でも想ってくれる人がいる、そんなことがいいのかも知れないな。大きな大きな月はずっとついてきた・・・。Sさん、安らかにね。

ch12.その他 : 大滝秀治さん 

滋味深い演技。何とも言えない魅力があった劇団民芸代表の大滝秀治さんが10月2日に亡くなった。亡くなる前日も家族と食事をされ2日に容態が急変されたようだ。亡くなる直前、2~3回大きく息を吸って・・・そんなニュースを読んで私の思う理想でもある、そう感じた。劇団民芸の友人である有安多佳子さんに誘われて芝居はよく見た。本当に大滝秀治さんの演技は好きだった。映画「あなたへ」が遺作となった。あのシーンも忘れられないほど素晴らしい演技であった。享年87歳。大滝秀治さん、素晴らしい舞台を楽しませていただきました。どうぞ、やすらかに・・・


ch12.その他 : 知人の死

クモ膜下出血で倒れた知人が亡くなった。訃報を受けて、何とも言えない気持ちである。あんなに元気な人が・・・という気持ちだ。一生懸命に家族の為、そして社会の為にと頑張ってきた一人の人が一つの人生に終止符をうった。ドラッカー実践行動研究会の代表でもあったSさん。いつも「ドラッカー!ドラッカー!」と言っていた。小春日和というこんな心地よい季節に・・・。あの茶目っ気たっぷりの表情と笑い声は戻らない。

ch12.その他 : "記憶"という貴重なもの

2012年は豊島区区制施行80周年ということで「としまの記憶をつなぐ会」としても『豊島区記憶の遺産事業』にかかわっている。いよいよベースも固まって区民の方々の貴重な記憶の取材開始となった。立教大学、大正大学の学生とともにこの事業に向かっている。まさに今流行の?「リアル」というものだ。その人が生に体験したことをインタビュー取材ということで「記憶」を引き出していくという作業。人とは忘れ去る生き物だ。だからこそ、引き出していける「記憶」とはとても貴重なものなのだ。人生の大先輩の方々の貴重な「記憶」。静かに、そして「熱く」何よりもリアルに収録していきたい。

「一円でも安く!!値切りのコツ伝授!と独特の語り口で人気のあった流通ジャーナリストの金子哲雄さんが2日に41歳の若さで亡くなった。病気が分かったのは昨年の6月だったそうである。一部の関係者にしかその病気のことは知らされていなかったという。そして、亡くなる直前まで仕事をしていたとは!日々、どんな気持ちが錯綜したかと思うと胸がつまった。人は生まれ、そして生きていれば必ず死ぬ。しかし・・・41歳とは若すぎる。
金子哲雄さん、今までメディアを通して、楽しく役立つ情報を有難うございました。どうぞ安らかに・・・

夜のミーティングの時、携帯がなった。出版社の社長からだった。共通の知り合いの方がクモ膜下出血で倒れ、病院に運ばれたということだった。そして状況がよくないと。
いつも元気!元気!元気!の方であるからこそ、何か信じられず。ブログも元気に毎日更新される方だ。どうしたものかと気持ちは揺れる。しかし、人の命とは神のみぞ知る。そうであっても奇跡がおこって、「あっはっはっ!」とあの笑いが戻ることを祈る。

ch12.その他 : 海そして空

121002_160721.jpgジャズピアニストの河野康弘さんから写真つきのメールがきた。「今日は淡路島の福祉施設『五色精光園』で眠っていたピアノを目覚めさせるコンサートでした。五色バスセンターからバスに乗りました。海と空が素敵だったのでお送りします」と何とも美しい!幻想的でもある。友人からの写真メールは本当に嬉しいものだ。ピアノのお目覚めコンサート、ああ!懐かしいね。

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プロフィール

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吉田いち子
東京麹町生まれ。日本女子大学卒業後、サンケイリビング新聞社に勤務。2004年3月独立。
その後フリーランスで単行本取材・執筆。主婦、母親、会社員の慌しい?人生経験を生かした取材が得意テーマ。強みは「人脈」。名刺交換だけでなくまさに「魂」の交換?を理想にした密度の濃い人脈作りを目指している。2005年10月に首都圏在住の40歳以上のミドル層をターゲットとした生活情報誌『ありか』を創刊。2007年5月に、これまでに培ったノウハウを生かし編集企画・出版プロデュースをメーンとする株式会社『吉田事務所』を設立した。2011年春から豊島区の地域紙『豊島の選択』の取材・編集。

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