ch12.その他: 2010年11月アーカイブ

ch12.その他 : 吝かでない・・・

  昨日、高陵社の社長である高田さんと呑んでいる時、たまたま"やぶさかでない"のオモシロ話が出て、「ところで吉田さん、やぶさかでない・・これ漢字ではどう書くのか?分りますかぁ?」と聞かれた。「はて?」「へっ?」「あれれ・・・」と戸惑っていると「吝嗇の吝ですよ~」ときた!流石、出版社の社長と呑んでもコレ!である。至って冷静。酒一杯ごとに勉強になるわけでありまして。吝嗇かぁ・・・しぶちん・・・全くイヤですねぇ。
  そうそう、私の大っ嫌いな「ケチ」や物惜しみをするといった思い切りの悪い様子を否定的に「~でない」と打ち消す。 否定的なニュアンスをまたまた否定するわけで裏の裏~つまり肯定的な意味になり「~する努力を惜しまない」「快く~するよ」となる。いやあ、難しいねぇ。 因みに「とんでもない」の「ない」は否定語ではなく、「やぶさかではありません」は◎!であっても「とんでもありません」は間違った使い方となるわけだね。ああ~日本語は本当に難しいね。もう亡くなられた、我が恩師である国語学の宇野義方先生の授業をまた思い出してしまった。天井近くの窓を傘の柄で閉めようとして、その現場を発見され「何をしているのですか?」と冷静に叱られたあの青春時代も懐かしい!

ch12.その他 : 笑い


  先般、昼下がり。ちょっとお洒落なカフェテラスでランチを食べていたところ、友人から、内容が余りにもおかしいメールが届いて、もうたまらなくて噴出しそうになった。もう大笑いするところなのだが、洒落な環境の中で「噴出して大笑い」は似つかわしくなかったので、ウ-ッと必死に堪えていると、斜め前方に座ってやはりランチをとっているかなりイケメンの外国人がやはりメールを見ながら、「クックックッ、ウワッハハハ」と横文字?で噴出していた。その様子を見ながら、私もつられたように「アハハハハハハハハ」と大笑いをした。笑って良かった!おかしいのに堪えることはやはり身体に良くないな。

  長年の友人に中国人の女性がいる。彼女は本当に頭の回転が速くて、それに気配りもいい。「ちょっとそこまでは・・・」と日本人なら考えてしまうような時も、精一杯の優しさで困った時には手を差し伸べてくれる。これまで、どれだけ、彼女の優しさに救われたか分らない。いつもいつも感謝しているのだ。
  その彼女と先日、話している時の事。話は大盛り上がり。「いっちゃん、それがね、大変なのよ~。その人についているイソギンチャクがね・・・」と言うではないか。「えっ?何だって?」と聞き返したところ、「ほら、イソギンチャクよぉ」と言う。磯遊びでもしているのか?いや違う。その瞬間、もうおかしくておかしくて、たまらなくなった。この賢い彼女が完全に間違って日本語を覚えてしまっているのだろう。「ふーん、大変だねぇ」と言いながら、その間違いを指摘しようと思ったが、そのまま愉しんでしまった。ゴメン。まあ、腰巾着も磯巾着もどーでもいいかな、なんて思いながら。しかし日本語は難しい。

ch12.その他 : 弁えるって?

  自分も生意気盛りの10代、、突っ走っているだけの20代、自身過剰の世間知らずの30代・・・「なんだ!あいつは!」と思われていたのだろうとこのトシになると気付く。はて?どんな字だったかな?と・・・漸く思い出した。最近ぶちあたる目が飛び出しそうなほどのメール。乱筆乱文なんてもんじゃない。そして行動?というか反応?というか・・・。絶句したまま何事もなかったように振舞うことの多いことよ。年齢でも学歴でも職歴でもなんでもないな。そうそう!漢字を思い出した!「弁える」。その弁えるいうことが全くなくなっている、今はそんな時代なのか。社会で生きているのなら「自分」も大切だが先ず「相手」を慮ってから行動したり反応したりするのがいいんじゃないの?とにかくビツクリ~ビツクリ~が多い昨今。この「弁える」も何れ、死語になってしまうのだと、そんな悲しい予感がする。

ch12.その他 : 紅葉

こうきょ.jpg代々木公園.jpgデスクワークが多い時はびっくりするほど歩かない日もあるが、歩くとなると一万歩どこでなく三万歩くらい歩く。こんな季節は歩くと「なかなか綺麗だな」という景色に出会う。からからと風に舞うサクラの葉もとても綺麗だ。代々木公園駅を出たところの銀杏(左)。お行儀よく並んでいるのに、何でこうなるの?という感じだ。皇居内の紅葉(右)は鮮やかの一言である。なんか合奏をしているような風景である。

ch12.その他 : 太陽系の起源へ一歩

  学生の頃から「地球」と「脳」の話がとにかく好きである。ちょっと趣味のようなところもあり地球の話の中では化石だ恐竜も好きで時々一人でふらりと恐竜展などにも行く。
 さて、地球を含む宇宙の話では、今年の6月に無事帰還した小惑星探査機「はやぶさ」が、小惑星イトカワの物質を直接持ち帰り、年明けにも、宇宙航空研究開発機構などによる分析が始まる。7年間の旅を既に我々は忘れてしまっているだろう。もう7年前の出来事など「はて?」ではないだろうか。その旅でなんと直径0.01ミリ以下という微粒子の採取に成功したはやぶさには拍手拍手で興奮気味である。地球にはない成分が見つかる可能性が高い。そして太陽系の起源に一歩近づくのてある。

ch12.その他 : 橙の家

  住宅にはいろいろな人間ドラマがあると思っている。子どもが生まれて新しい家族の一員となればもそこに喜びが満ちる。いることが当たり前と思っている親が亡くなれば、その喪失感に心に今まで無かった穴がぽっかりあくだろう。子どもたちが大きくなり巣立っていけば、そこには成長するまでの懐かしい痕跡が散らばっているだろう。
  生活スタイルがかわることで、最近てはホームシェアをしようという新しい動きも出てきている。「持ち家に住んでいるけれど一人で暮らすには広すぎるようになった」そんな理由も多いと聞く。オーナーとシェアメイトさんの関係がポイントとなるのだけれど、どうも"日本人"の気質というか、他人と暮らすことに抵抗感がある事も否めない。
  かなり前から気になってしようのない古民家があった。雑草が生え、何の手入れもされないその家は年月とともにますますみすぼらしくも見えてくるものだった。しかし、土地としてみればなかなか立地がいいので、そんなこんなでずっと気になっていたのだ。もしや相続などでもめて、決着がつかず放り出されているのかとも思っていた。
  あるアートプロジェクトの一貫として、その古民家の中を見学できることを知った。不思議な感覚で足を踏み入れる。昭和という時代に。ある方のお妾さんが住んでいたと聞き、ますます興味も湧いた。玄関から和室へ。あかり障子もお洒落である。床の間には季節の花も活けたのだろうか。そして奥へ行くと庭に面した和室へと。大きな火鉢がその時代を物語っている。そこは、昔"橙の家"と呼ばれたと聞いた。きっと初夏に白い花が咲き、冬にはそれこそ鮮やかな果実が実っていたのだろう。それこそ鮮やかな橙色が綺麗であったであろう。奥へ進むと風呂場とトイレ。小さな台所の横には二畳ほどの部屋がある。女中部屋か?今ではすっかり荒果てた家になってしまっているが、今では贅沢な平屋である。昔々へとタイムスリップして見ると、楽しい笑い声も聞こえてくるようだ。家人は一体どうしたのだろう・・・ここにも一つの歴史があったのだ。

ch12.その他 : 御神木

神木.jpgしんぼくに.jpg 水戸の八幡宮へ。しかし凄い。歴史ある御神木の迫力にしばし引き込まれる。樹齢700年の巨木。正式名は「白旗山八幡宮のオハツキイチョウ」というらしい。目の前の自然の力強さ。ただただ驚かされる。この気高さの前では葛藤、怒り、哀しみなどの人間の感情など宇宙の一瞬の欠片。その宇宙の一員として「生」を受けたのであるからほんの少しであっても、その崇高さに触れられるように人として生きていかないと、そう思う。

水戸八幡宮

ch12.その他 : 時代の風の中で

   これが時代か・・・と思うのがやはり景気後退の中での外食産業。街中で全品280円などという看板を見ると消費者の節約志向はここまで来たのかと思う。ファストフードなど兎に角格安の外食店だけが何とか好調のようで、且つどんどん値下げの動きすらある。
  "おかげさまで10周年を迎えました"という通知をもらって馴染みの店に行く。「もう10年ですか!素晴らしいですね」とマスターに言うと少し疲れた様子である。心配をすると「いやあ、この10年ですっかり変わりましたよ」とぽつり。「10年で私もとしをとりましたが、お客さんもとしをとって。それに糖尿病だからというお客さんも増えてね」と。思えば、かくいう自分も「気軽」で且つ「安い」店に行くようにもなっている。「何となく高そうだとか言われて敬遠されてしまうんですよ」と苦笑している。そう、料理のクオリティやサービスから見れば本当に良心的であるのに、見た目のようなもので何となく言われてしまうのだ。それがまた10年前は普通だったとしてもだ。来年には思い切って「閉店する予定」と言うではないか。そんな意思も固まったという。もっと郊外でも、兎に角、食べたり飲んだりと、どんどん消費してくれる若い人がきてくれないことには全く未来図がかけないと言う。
  仕事の内容は全く違うが、やはり「経営」となると趣味では継続出来ないことは十分理解できる。というより分ってきた。大手の外食チェーンでさえ、効率の悪い店はとじたり、また収益も上がらない中、人を雇っての店のきりもりはやはり今という時代の中ではかなり厳しいことなのであろう。
  来年の事を言えば鬼も笑うだろう・・・「また、ご連絡しますよ」と言うが、桜の美しい季節には「閉店」するという馴染の店。時代の風を受けて、また一つの店が閉じようとしていた。


  「果たして結果は!」と言っても神様だけがご存知の事でしょうが・・・・

  陰陽五行では、11月つまり「亥の月」が始まったそうで、9日は「亥の日」ということです。また夜9時から11時の時間が「亥の刻」で。このタイミングは」「子孫繁栄を願う人」「財産を増やしたい人」には特効薬となるらしい。特に、この「亥、亥、亥」と三つそろうと、大金を掴むというこでありまして、宝クジも、亥年生まれ、あるいは11月生まれ、さらには亥の日に生まれた人iにとって11月9日は亥が三つ揃う。午前9時から11時の間に、北北西の方角に向かって買うと大当たりの可能性大ということです。ああ!自分はどれにも当てはまらず。まあ、いいか。どんぴしゃの方は是非宝くじを!

ch12.その他 : 論語


  たまたま「論語」を読み始めていた。再び読み始める・・・そんな事をするとこれまでは理解出来なかったことなど、いろいろ発見が多いものだ。すると知人からお知らせをいただいた。これが『論語』の学校-RONGO ACADEMIA-」。最近はなんか不思議?なことがよく起こる。
  土曜の昼下がり。いろいろ予定が重なる曜日でしょうが興味のある方はどうぞ。

日時
11月27日(土)13:00~17:00
会場
二松学舎大学 九段1号館 中洲講堂
内容
(1)講演 
  「渋沢栄一の『論語と算盤』の現代意義 原点から考える新しい資本主義と企業経営」
講演者  澁澤健氏
(シブサワ・アンド・カンパニー株式会社 代表取締役CEO、コモンズ投信株式会社 会長)
(2)講演   「宋代の知識人と『論語』」
講演者  田中正樹 本学文学部教授
(3)論語入門 牧角悦子 本学文学部教授
(4)素読実践 石川忠久 本学名誉教授
詳細と申し込みはコチラ

   わけあって・・・。久しぶりに青木美保子先生を訪ねる。相変わらずのあたたかさに触れる。久しぶりのОリングをまのあたりにして、その「現象」に人生に起こるいろいろな「事象」を考えてみる内省なのかも知れない。崩れそうな、深い深い悲しみを胸に抱いていても、時間はいたって冷静に静かに時を刻んでいく。その中で「目には見えない世界」のものや事を考える時があっても良いだろう。

ch12.その他 : "ななにんかい"の感動


  本日11月2日(火)は「ななにんかい」東京公演で白寿ホールへ行く。テーマは、あなたの手とわたくしの手・・・「支え合いの輪を広げよう」 。出演は女優の竹下景子さん、女優の岩崎加根子さん、詩人の高田敏江さん、落語家の古今亭菊千代さん、フリーアナウンサーの深野弘子さん、、歌手のクミコさん、そして座長の吉武輝子さんの"ななにん"。なんとキャンセル待ちの方が120人ほどあったそうで、勿論、会場は満席で熱気に溢れていた。感動を胸いっぱいにかかえたまま、今、こうした活動をプログはどのカテゴリーにいれるのか?はたと考え込んでしまう。生きている私たちそのものであるからだ。座長の吉武輝子さんが終わりの挨拶。時折、身体の不調をうったえられる吉武さんが「また来年に!」という力いっぱいの元気な声に励まされる。

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プロフィール

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吉田いち子
東京麹町生まれ。日本女子大学卒業後、サンケイリビング新聞社に勤務。2004年3月独立。
その後フリーランスで単行本取材・執筆。主婦、母親、会社員の慌しい?人生経験を生かした取材が得意テーマ。強みは「人脈」。名刺交換だけでなくまさに「魂」の交換?を理想にした密度の濃い人脈作りを目指している。2005年10月に首都圏在住の40歳以上のミドル層をターゲットとした生活情報誌『ありか』を創刊。2007年5月に、これまでに培ったノウハウを生かし編集企画・出版プロデュースをメーンとする株式会社『吉田事務所』を設立した。2011年春から豊島区の地域紙『豊島の選択』の取材・編集。

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