ch12.その他: 2007年8月アーカイブ

ch12.その他 : トップモデルの死

 
   日本を代表するモデルで、ファッションクリエイターでもある山口小夜子さんが亡くなった。享年57歳。孤独死だと報道された。
  資生堂の広告で見た、何とも表現しがたい衝撃は今でも忘れられない。10代の頃、広告の世界に行きたいと思った切っ掛けであったかも知れない。あの斬新さ。鮮烈なイメージで私の中に刻まれた。
  ファッションモデルとしてパリやニューヨークなど殆どといっていいほど、デザイナーのコレクションに出演し、米・ニューズウイーク誌により「世界の6人のトップモデル」にも選ばれた。
  女性で身長171センチといえば大柄だと思うが、世界のトップモデルたちの中に入ると一番小さいという。その中で特別なオーラを発していたのはやはり見た目の美しさだけでなく、彼女の中に秘められた才能なのだと思う。洋服をこよなく愛する気持ちは、とかく忙しさと時間の戦いの中でぞんざいに扱われてしまうショーの楽屋裏でも大切に扱ったという。ファッションモデルの他にも、演劇、映画、ダンスパフォーマンスなどの舞台活動もしていた矢先の死。哀しいことだが、常に、美しさを保つために努力をかさねてきた、凛としたものを感じる。


   連日の猛暑。少しは涼しくなる方法はないのか?ないのか!と考えているが、生活の中の『色』の効果とは大きなものがある。今は確かにブルーやグリーン系が有難い?というのに、いつも真っ赤やピンクのスーツなど着ている人は何か特別な想いがあるのだろう・・・・そう思う。昔、勤務先で何よりもグリーンが好きな男性がいたことがある。スーツは勿論モスグリーン、ワイシャツもネクタイも持ち物が全てグリーン系で統一されていた。いつもただただ感心するばかりであった。
  宮城悟さんのとく心相カラーで、私は心相数「191」ということから1=「銀」、9=「金」ということなので、札入れや名刺入れは金や銀にしている・・・・のだが、周囲の人は多分「ああ、吉田さんは金色や銀色が本当に好きなんだろう!」と思っているに違いない。口には出していないが、札入れを出した時、だいたい「ギョッ」とした表情をするものだ。

  さて、産業技術総合研究所が、山形大学、北陸先端科学技術大学院大学、東京農工大学との共同で、顔料「プルシアンブルー」をナノ粒子化して分散させたインクを電気的に制御することにより、着色・消色の変化が可能な調光ガラスを開発した。通電をやめても色変化は保持されるので、建物や自動車の窓に使って部屋に入る熱を制御する省エネ・ガラスとしての利用など考えられるらしい。
  この「プルシアンブルー」というのが、江戸時代に活躍した画家の葛飾北斎も使ったといわれる顔料で、これが、電気によって色が変化する「エレクトロクロミズム」現象というものが既に確認されている。
将来的には、着色状態にすれば模様が現れるカーテン風の調光ガラスの応用も可能とか。
  しかし、カーテンといえば、あの美人物理学者・リサ・ランドールさんの「異次元」の世界。例えばカーテンに固定、存在している我々と近くにあっても決して辿り着けない5次元の世界の話など、日々「暑いですねぇ、何とかなんないですかねぇ~っ」という繰り返しをしているばかりの自分の存在が「ナノ」よりずっと小さく思えてくるようだ。

 

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プロフィール

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吉田いち子
東京麹町生まれ。日本女子大学卒業後、サンケイリビング新聞社に勤務。2004年3月独立。
その後フリーランスで単行本取材・執筆。主婦、母親、会社員の慌しい?人生経験を生かした取材が得意テーマ。強みは「人脈」。名刺交換だけでなくまさに「魂」の交換?を理想にした密度の濃い人脈作りを目指している。2005年10月に首都圏在住の40歳以上のミドル層をターゲットとした生活情報誌『ありか』を創刊。2007年5月に、これまでに培ったノウハウを生かし編集企画・出版プロデュースをメーンとする株式会社『吉田事務所』を設立した。2011年春から豊島区の地域紙『豊島の選択』の取材・編集。

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