ch12.その他: 2009年6月アーカイブ

ch12.その他 : 捨てられたぬいぐるみ達

   朝から、雨が降りしきる中、ごみ収集のために手際よく職員の人々がゴミ袋を集めている。梅雨のじめじめした時はゴミのニオイも鼻をつく。気持ちのよいものでないが、本当にその手際良さに感謝である。ふと、ごみ収集車を見ると、側面のところにクマとトラさんのぬいぐるみがはさまれていた。多分、ゴミとして出されていたのをここへ別に保管してくれたのだろう。降りしきる雨の中、ぬいぐるみもずぶ濡れでいるが、何かホッとで゜きる光景だった。
  長女がまだ保育園に通っている時、保育園までの道に、イヌのぬいぐるみがゴミとして捨てられていたことを思い出した。「あっ・・・」という娘の声に「かわいそうだね」と言って、ぬいぐるみを手にとり、ぽんぽんと埃をとった。イヌのぬいぐるみには「眼」がなかった。「おめめつけてあげようね」と言って私は持ち帰り、黒いボタンで「眼」を作った。娘の安心したような顔が忘れられない。そして、その夜に画用紙に絵と文章を書いて、簡単な絵本を作った。確か、眼がみえるようになって「ありがとう」と喜んでいるイヌのぬいぐるみ話しだったと記憶している。本当に昔々の話しだが、ぬいぐるみにはそんな思い出がある。

   私は「一人の天才の死」「英雄の死」であると、ただそれだけ思っている。しかし家族による遺体の更なる解剖などと聞くと「ああ・・・やはり」と思うしかない。他人であるからだ。マイケルというひとりの男の死は何とも痛ましい限りだ。またロンドンではカムバック・ツアーの中止にともなう多額の経済損失の計上などと騒がれ、その損失の事実は事実であっても仕方ない。だが、死しても尚、彼の魂が救われるこがないのかと・・・・。

   大ヒットした映画「おくりびと」はまさに日本人の死生観をあらわしているものだった。要は"死ねば仏"である。諸行無常である。死生一如の中国人の伝統的な思考様式とは異なる。
  人は必ず「死」を迎えるものの、「死」がもたらすそれぞれの国や民族の考えや思い。ただ、市井のものであれば・・・そうであればこそのことなのだろう。しかし、ひとりの天才が英雄となり夢や諸々の事を遺産と残した時、思いもしない結末に進んでいく。「プレスリーのように死にたい!」と、奇怪な言動や生活習慣があったにせよ、結局は彼の夢さえ叶わないのか、残された欲をもった人々によって葬られることで。静寂な魂はどこへいくのか?と日本人の私は思う。

ch12.その他 : 迷惑な人々


  私は雨が好きだ。夜そして夜中の雨は特に好きだ・・・・。しかし、梅雨ともなると、蒸し暑さも加わって、何とも不快感に悩まされる人も多いものだ。

  特に、駅構内や駅でのストレス。傘の持ち方によっては本当に不愉快極まりないし、思わず「キケン!」と叫びたくなることもある。のぼりでもくだりでも、エスカレーターに乗っていて歩くのだけは「禁止」にして欲しい。本当に危険だから。
  以前、地下鉄の九段駅のエスカレーターで私の前方にいたおじいさんが足を滑らせて、カクッと落ちてきたことがある。私の後方に男性が三人ほどいてくれたから、大事故にはならなかったが、本当に危険な一瞬だった。
  傘を持ちながら、エスカレーターを上り下りする人が多い。足を滑らせたら・・・と考えるだけで怖くなる。心の底から「やめてほしい!」と思う。
  そして車内。iPod初心者は外耳に引っかけているだけで、自分が騒音の根源であることに気がつかない。ロックは好きだ。しかし、他人に無関心に車内でロックを聴いている、且つ、携帯メールをしているという若者たち。傍若無人っていうのかな。先日は、山手線の優先席に座り、耳を塞ぎ、目も携帯メールにクギ付け状態の若者に、ある女の子がキレて、叫んでいた光景はなんとも空しさだけが残った。


ch12.その他 : 天才がまた一人逝った

   人生50年と言われる時代もあったけれど、マイケル・ジャクソンさんの急死のニュースには驚かされた。齢50。一体、何故、こんなにもいきいそいでしまったのかと思えた。あの「スリラー」で見せた全てを超越したダンス。初めて見た時の驚き。しかし、晩年になるにつれ、あまり楽しい生き方ではなかったのではないかと思ってしまう。何を求めて過ごしたのだろうかって。相次いでの整形で完全に元気なマイケルはいなくなってしまった。そして見る側としても意味なく、いつもビクビクしていた・・・・。心身の健康を害しているのでしはないかって。多くの裁判をかかえ、そして借金やさまざまなスキャンダルを残したままか?何とも天才であり英雄の急死とはこんなにも呆気ないものか。


ch12.その他 : またまたブログの話

  しかし、仕事をしている中でつくづく時代が変わったな・・・・と思うことが「プログ」の出現だ。内容だとか傾向だとかはおいといて、自分のプログがある人がそれだけ多くなっているということだ。やはりひとつの「メディア」となっているのだなあと感じる。要は「どれくらいのアクセスがあるか?」「読んでいる人の性別と年齢層は?」など、あれ?媒体説明か?と思うことが度々だ。つまり例えば新規の商品の紹介など、決して媚びずにその人がプログ上で書けるかどうかなどポイントになることがある。これまで、女性向けのフリーペーパーでの仕事が多かった中で得た感覚とはまたちょっと違う感覚を味わっている。
 かなりかなり前、作家の林真理子さんが、ある女性雑誌か何かで愛用の化粧水関連商品だったと記憶しているが、エッセイの中で紹介した時にその商品に多くの反響があったことを思い出した。当時はプログなんて勿論ない時代。広告でもない世界である商品の紹介を具体的に紹介されるとはたまたまてあっても画期的な出来事であったわけである。
  その時代の「感触」とは実に不思議なものだ。昔大ヒットしたって、その時代には全く過去の遺物のようにしか映らない。やはり歴史は浅いものの今は「プログ」が今の時代の心地よい感触であるわけだ。そして、また時代が流れていくのだろう。

ch12.その他 : プログのキョーフ

  自分のPRなどでプログは大いに役立つ道具。自分では気付かなくなるが、個性や頭の中丸出しになっているものだ。続ければ続けるほどに、それは濃厚になる。
  しかし、卑近な事例で、ああこれもブログの宿命かと思わされることがある。あぁぁぁということなのだけれど。例えば、まだ決定していないコトなどを恰も決定!したように書いてしまう人が時々いる。そのプログが多分、大ヒットしていないからまだいいのだが、やはり困ることになるのだ。これまた社会での訓練が出来ているかいないかということに尽きる。
  書いたものは紙の出版などと違って、いつでも自由に訂正や削除が出来る。だからこそ、その気楽さに委ねてしまう、そんな怖さを感じる。困った!と思ったときにいちいち「実はね」なんて訂正を求めるのも本当に面倒なことなのだが・・・・・利便性や気楽さばかりでないのだけれどね。

ch12.その他 : 死生観

   七年前。「・・・・脳死です」という医師の静かな声を聞いた。余りにも身近にその「脳死」という言葉が辛かった母の死。まるですやすやと眠っているような穏やかな母の顔を見ながら、言葉の意味が理解出来ず、胸の奥が引き避けられる気持ちでいた。
  
  さて、日本人の死生観が変わるのだろうか?と考えた。
  「 脳死が人の死」であり、15歳未満の臓器提供に道を開く臓器移植法改正案が18日に衆院で可決された。いろいろな人がいる。渡航移植を強いられていめ家族、しかし一方では脳死状態でも命を刻み続ける家族もいる。それぞれの立場になって考えれば考えるほど複雑だ。


ch12.その他 : 握り飯


   本当にボンヤリ!うっかり!して、なんと一駅乗り越してしまった・・・・・戻らないとならない。急いでいるというのにこの様だ・・・・と溜息。しかし、あの彼女は握り飯を食べ終わったのだろうか?とホームで思う。


  昼下がり、地下鉄車内で、私は暫し呆然としてその光景を見いっていた。右手に握られたおむすび、おにぎり、いや海苔でまかれた握り飯をその若い女性がばくぱくぱくぱくと食べている。周囲など全く気にしないで食べ続けている。足元はミュールというかつっかけ?をだらしなくカタカタさせている。
  そして最後の一口の時、中身の茶色い具がころんと落ちそうになった・・・・(ああ!大丈夫かぁ?)・・・・・・・が、見事セーフ!。ばくっ!と食いつくと彼女の口はもぐもぐもぐもぐ。そしてもぐもぐが終わると、更に二つ目の握り飯にかぶりついた・・・・・


  大きく脚を広げたりと座席の座り方や携帯電話の使用、ヘッドホンステレオの音漏れ など車内でのマナー違反を言い出したらとまらない。大きな荷物を持ったまま乗降口に岩のように立っている人も見かける。先般は隣りに座った女性がすわるやいなや、バッグから化粧ポーチを出し始め、もう化粧が始まった。こうなったら、もう退散である。
  しかし、今日、地下鉄内で見かけた女性の食べっぷりというのは実に凄いの一言だった。今なお、あの光景が頭に浮かぶ。マナー違反とかいう言葉では表現出来ないほどの大迫力だった。
  

ch12.その他 : 初代新幹線「0系」

  2008年11月に引退した初代新幹線「0系」の先頭車両が10月からさいたま市の鉄道博物館で展示されるそうである。なんとも!懐かしさで胸がなんだか痛い。新幹線が開業したのは1964年。この年の2番目に製造された先頭車両だ。
  小学生の時、同級生が「新幹線に乗りました」という作文を書いて、教室で読んだ時の"あぁぁぁぁ"という感動は未だに残っている。日頃、あまり我儘を言わない子どもであったが、父親に「新幹線の乗りたい!乗りたい!」と懇願した日。そんなに乗りたいのか?というような、少し困惑したような顔の父を思い出す。そして夏休みの旅行計画に父は"新幹線"をいれてくれた。心ときめく、懐かしい時間が一瞬、目の前を通り過ぎた。
鉄道博物館

ch12.その他 : 嫌い

   まあ、目くじらたててプンプンすることもないのだが、その言葉が嫌いで、出て来た時、しらーっとする事にしている。伊勢会の伊勢瑞祥先生が「ひょっとすると新しいトンカツの話かな?と思っていたら、なんと結婚活動のことなんだって~つまんないの~」と言っていたコンカツ。そしてリカツとかね。ちょっと前にマーケティングで出て来た用語というのか、草食男子とか肉食女子とか。アンケート好きな私でさえ、このてのデータをみていると辟易してくる。考えすぎだろうが、本当に草食と肉食が増大しているのなら、日本の将来が心配になる。草食の生態って昔で言えば・・・・のことかな?。それに、肉食さんの言い分のなんと、品のない事よ。何故?そんなむきにならなくたってと言われそうだが、実に品のない女性が増えることは由々しきこと〔とまた大袈裟な!〕

ch12.その他 : ・・・・ぶれない

  出版不況が言われる中にあって、地道にそして躍進しているPHP総合研究所の代表取締役社長である江口克彦さんを囲んでの出版パーティーに参加した。PHP!PHP!とはいうが、何の略であるのか結構知らない方も多い。開会にあたり、ライターズバンク主宰の児玉進先生が「みなさん、お分かりですよね」と確認なさった。PHPとは、"Peace and Happiness through Prosperity"という英語の頭文字をとったもの。繁栄によって平和と幸福をとの意味。実に社会そして人類の原点だと思う。
  社長の江口さんは松下電器産業、現在のパナソニックに入社されてから、松下幸之助さんの元で23年間にわたり直接指導を受けられた。ただ上司が誰であった・・・・という事でなく、理念そのものを受け継がれたのだろう。お話しの中で、ちょっと信じられなかったが、あげられた企画全てに必ずきちんと「目」を通すということ。勿論、編集局長、各役員などを通過してではあるが、それにしても年間数千枚ものの企画書に社長が目を通すということは素晴らしいことだ。信じられないと思う、そんな自分の考え方を深く反省する。年間、数百もの講演会もこなして・・・・である。神業か。
  山本兼一さんの第140回直木賞受賞作「利休にたずねよ」の出版、そして超ベストセラーとなった、坂東眞理子さんの「女性の品格」など、売れるタイトルは江口さん自身が考えるとか。とかく、"出版はミズモノ"と言われることも多い中で、やはり江口社長率いる会社に、とても強い理念を感じる。
  最近はぶれた発言で迷走する政治家をはじめ、ぶれぶれのニツポン人も多いが、江口さんは""武士道協会〔塩川正十郎理事長〕の副理事長を務める・・・・というのも何故か納得!である。

「PHP総合研究所」
「利休にたずねよ」作者山本兼一さん インタビュー記事

   しかし・・・・オフの日、ちょっと家の電話になど出ると、そりゃぁ大変~大変~。「奥様ですか?」から始まっていろいろなセールスが始まる。〔こんな時は「奥様はお出かけでございます」というのが一番いいのだけれど〕。
  今、集中しているセールスは、太陽光発電。パネルをつけろのどうだこうだ、電気代節約のためのなんだかんだと・・・・・・。そんな時は決まって相手の方に言う。「すみません~今、エネルギー問題に関わっているんですが~・・・」と。勿論、仕事でかかわっているだけの事で、別段エネルギーの専門家でもない。ただ、それをいうと、それまで、あんなに立て板に水だったセールストークがダウン~というか、寧ろ、せかせかと電話を切ろうとしていく。おかしな話で「えっ?」という気持ちになる。
  一体、家庭の主婦を狙って、どんな営業トークをしていくつもりなのだろうか?。勉強不足なら、セールストークに気持ちよくのっかって、良い面しか見られず。後から何かあれば自分の理解不足をたなにあげて、わあわあわ騒ぐこととなる。テレビ番組も、もう丸ごと鵜呑みにしないようにして欲しい。だが、自宅の固定電話にかかってくる内容って・・・・・先方もきちんと理解なしに?セールスのマニュアル読んでだけとは何とも安直過ぎる~ね。

ch12.その他 : 歴史の中で


   1912年4月に英国から米国に向かう北大西洋上で氷山に衝突し沈没した豪華客船「タイタニック号」。その客船に乗っていた最後の生存者であるミルビナ・ディーンさんが5月31日に死去したというニュースを読んだ。
  一家で米カンザス州に移住するために客船に乗った時、生後9週間だったそうだ。事故に遭った時、母親と兄と共に救命ボートに乗って一命を取り留めたものの父親は船と一緒に大西洋に沈む。勿論、事故の記憶はないだろうし。また父親の記憶はなかっただろう。
  何も知らずに育ち、その船に乗っていたことを聞かされたのが8歳の時だったということだが。97歳の生涯を終えられるまで、なんと数奇というのだろうか。一つの大きな歴史に関わった一人の避けられぬ最期というものか。


  今日は午後から打ち合わせで赤坂へ。乃木神社の前を通る。少し時間があったので・・・・ふとお参りをした。


  1912年といえば、7月の 明治天皇の死は国民に大きな衝撃を与えた。皇太子が皇位を継ぎ、元号が「大正」となった。そして9月の大葬のその日、乃木希典大将と夫人静子が殉死したのだ。日本国を大きく揺さぶる日だったのだ。

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プロフィール

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吉田いち子
東京麹町生まれ。日本女子大学卒業後、サンケイリビング新聞社に勤務。2004年3月独立。
その後フリーランスで単行本取材・執筆。主婦、母親、会社員の慌しい?人生経験を生かした取材が得意テーマ。強みは「人脈」。名刺交換だけでなくまさに「魂」の交換?を理想にした密度の濃い人脈作りを目指している。2005年10月に首都圏在住の40歳以上のミドル層をターゲットとした生活情報誌『ありか』を創刊。2007年5月に、これまでに培ったノウハウを生かし編集企画・出版プロデュースをメーンとする株式会社『吉田事務所』を設立した。2011年春から豊島区の地域紙『豊島の選択』の取材・編集。

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