ch12.その他: 2012年11月アーカイブ
ch12.その他 : 九九 |
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都内某所。ある日曜日の夜のこと。次の目的地に向かっていつものようにせっかちにワサワサと歩いていた。後方から家族4人が歩いてきた。女の子二人とお父さんとお母さん。長女は母親と手を繋いでいる。次女は父親と手を繋いでいる。仲睦まじい家族見える・・・のだったが
「何度言えば分るのよっ!」「ニシガ?」「ニシガ!」と母親の語気が酷く強い。長女は押し黙って歩いている。どうもその会話が気になって、結構長い横断歩道だったが、歩く速さをゆるめた。要は九九の話である。横断歩道を歩きながらも母親の語気はますます強くなる。「ニシカハチでしょう!」「なんで分らないのよ!」「シロク?」「どーしたのよっ!」「シロク!」「シロク!」と続いていく。
あああ・・・思わず「ちょっと、お母さん!」と心の中で叫んでしまった。ニニンガシ~♪とでもリズムで覚えてしまったら・・・。女の子の気持ちを考えたら、何とかならないものかと考え込んでしまう。ずーっとずーっと母親は横断歩道を歩き終わっても「シロク?」と声を荒げている。父親は黙ってその様子を見ている。お父さん?何故、何も言わないの?何か言ってあげてちょうだい!
何かやり残したような気持ちだったが、私は急いで地下鉄に乗り込んだ。
ch12.その他 : 煌めく!銀座 |
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ch12.その他 : 豊島の記憶の遺産事業 |
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「豊島の記憶の遺産事業」プロジェクトもいよいよ大詰めとなった。映像タイトルの整理。人々の記憶の根っこの部分をいかに引き出していくか、これが決めて。いよいよラストスパート。私は何でもこのラストスパートの感覚が好きだ。次へ大きなジャンプが出来るもそんな気がするからだ。ミーティングの後は仲間で今後の展開を考える。少し前なら「まさか!」ということが技術の発達によって可能となっている。ただ忘れてはいけないことは、一体、世のため人の為に何が出来るか?ということだ。これさえぶれなければいけいけ!である。
ch12.その他 : 知性 |
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なんでも人類の知性は2000~6000年前ごろをピークにゆっくりと低下し続けているかもしれないという説を米スタンフォード大のジェラルド・クラブトリー教授が米科学誌セルの関連誌に発表した。
ニュース読みながら、ふといろいろ考え込んでしまった。人類の知性の形成には2000~5000という多数の遺伝子が関係しもランダムに起きる変異によってそれらの遺伝子は、働きが低下する危険にさらされているというものだ。要は一瞬の判断の誤りが命取りになる狩猟採集生活を人間が送っていた頃、知性や感情の安定性に優れた人が生き残りやすいという自然選択の結果、人類の知性は高まっていった。
仰せのとおり!専門的なものは分からないが、あまり大きな声では言わないが、本当に人々が幼稚化しているのではないか?とずっと思ってきた。最初は流行りなのかな?とか冗談かな?とも感じていたのだが、確かに、生活力というのか、知性と感情の安定性は確実に減少していると思う。自分もスマホなしの生活は考えられない、パソコンがないって?など完全にその部分が脆弱になっている。卑近な事例では、ご高齢の方々の取材活動では、あっても電話。手紙を出して、そしてまとめる。現地に行く。日頃、メールで情報を送りあうことに慣れきっているので、このところ感じたことのない疲労感。しかし、思えば、昔は手書き原稿が出来上がるまでは大変な思いがあった。何度も何度も歩いて探し回ったものだ。そこでいろいろな発見をしたものだ。まだ、この感覚が少しでも残っている世代はいいが、生まれた時から全て何でもがそろっていた時代を生きる人々は今後、どんな曲がり角を経験するのかな?と思う。まあ、人間は結構、順応していく生き物ではあるが・・・
さてさて、話を戻して、昔々の狩猟・採集経済の中で作られた一定のチーム。その中でも特に知性と感情の安定したものが瞬時に読み取り。リーダーとなったのだろう。先ず、命を保って、日々という感覚はなかったかも知れないが生活基盤獲得のための活動を支えてきたのがまさに知性と言うものだろう。
少し、冷静に冷静に原点にかえってみよう。今。目先のことを処理することも大切だが現在と近い未来、そして更に遠い未来に人はどうあるべきかって、考えてみないか。
ch12.その他 : 星出彰彦さん 無事帰還 |
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寒かったり、または日中汗ばむほど気温が上がったり。このところの気温の差は体調を崩しやすいな。子ども時代は「子どもは風の子」という言葉通り、真冬でも寒さを感じなかったものだ。冬に「寒い寒い」とストーブにかじりついている大人や炬燵から出ないでおしゃべりしている大人たちが不思議な光景だった。いつの日からか、寒さがこたえる感覚をえた。「もう、雪が降ってる」という友人の便りを見ると、東京はまだまだ暖かいのだね。
さて、19日に国際宇宙ステーションから地球に帰還した宇宙飛行士の星出彰彦さん。体調に異常はないということで本当に良かった。しかし、4ヶ月もの宇宙での生活は体調の変化があるそうで、地上での生活に対応できるようリハビリをする。着陸直後の報道陣からの「今、何をしたいか」の問いに対して「重力に慣れたいと思う」と言ったそうだが、この感覚は多分、自分は一生分からないもの。ニュースで見た「寒いですね」とも語った笑顔が何とも印象的である。
ch12.その他 : 必死に生きる |
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どうも暑かったり、寒かったりすると体調を崩す。そんな時期の訃報は本当に辛い。賀状欠礼がこのところ届く。言葉を失ってしまうこともある。
政治評論家の三宅久之さんが11月15日に亡くなった。10日に退院後に自宅で静養されていた、そんな時だったらしい。「トイレに行きたい」訴えた直後だったとニュースで読んだ。この混迷する政治の世界をバリバリコメントしてほしかった。あの辛口コメントが聞きたい。そのあとにふっと見せる笑顔も素晴らしいと思っていた評論家だ。ふと、昨年、亡くなった新聞社時代の仲間のことを思い出した。やはり彼も「トイレに行きたい」と言った直後だったと聞いた。まだやり残した仕事も山ほどある、そんな中での死だった。癌の痛みに耐えての死だった。
としをとっていくといろいろなことがある。今日も仲間たちといろんな話をした。政治、経済、そして日本の未来、そして人の人生について。必死に必死に生きることだ。自分に与えられた天命というものがあるのなら、それを全うすることだ。だから、これからも必死に必死に生きよう!生きて行こう!
ch12.その他 : 森光子さん どうぞ安らかに |
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昨日は号外も、ニュース速報も流れた。日本の大女優が亡くなった。森光子さんが今月10日に肺炎による心不全のため亡くなった。享年92歳。森さんが脚光をあびたのは「放浪記」の舞台だったという。40代。一昨年か、体調不調ということで公演を中止された。「時間ですよ」では明るいきびきびしたキャラクターでお茶の間の人気者だった。しかし、何か寂しさがある。この埋められないような寂しさは・・・やはり森さんは日本の大女優だったのだ。森光子さん、どうぞ安らかに・・・。
ch12.その他 : SNS |
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やはり時代が変わったというのだろう。SNSは確かに便利な世界であるが悪用する輩も多いと聞く。例えば競馬予想や株式投資のパソコンソフトを売りつけるマルチ商法は本当に拡大しているそうだ。中でも被害相談のうち、9割は20代の男女。それだけ生活の中ら溶け込んでいるということだ。友達のふりをして近づく脇の甘さにつけ込んで不当な購入契約を結ばせているらしい。騙されるモノの向こうには騙すモノがいる。兎に角、疑うということも大切なことだ。
ch12.その他 : 平成生まれ |
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夜から「豊島区制施行80周年・記憶の遺産」事業の映像と編集つめ作業の為、立教大学へ行く。夜の立教大学は何とも神秘的な雰囲気だ。クリスマス近くになるとライトアップされるそうだ。さぞ、ロマンチックな風景となるのだろう。さてさて、大学生は皆さんは平成生まれ。ついこの間まで、「平成生まれの人たちと仕事をすることがあるのだうか?」と漠然と思っていたが、ついにキターッ!という感じである。編集会議の後、近くの居酒屋へ。若きパワーに乾杯というところか。兎に角、世代の違いをおそれず、どんどん話をすることである。これからは派手さはなくても愚直でいい、地にあしのついた仕事をコツコツとしていくことだ。そして少しでも経験が話せ、そして伝えていくことだね。
ch12.その他 : 濃霧注意報の夜 |
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今夜の濃霧は何かミステリー小説でも書きたくなるような・・・関東甲信や東北、北海道の太平洋側では濃霧注意報の発表された。なんでも内陸の霧は、雨で空気中に水分がたっぷり含まれている中、気温が下がってきたためだという。朝夕の寒さはきつい。明日11月7日は立冬である。行く秋か、紅葉の美しさのむこうには凋落が見えてくる。
ch12.その他 : 秋から冬へ |
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ch12.その他 : 人好き? |
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移動の際、タクシーに乗車した時はなるべく運転手さんと話しをするようにしている。何も、おとなしくしていればいいものをと思う人も多いと思うが、このチャンスにいろいろ尋ねるという一つの習慣がある。乗っていても数十分のこと。この間に如何に相手からどれだけ話せるか?そこにはいろいろな人生が詰まっていて本当に興味深い。相手もこちらのことを聞いてくる。自分のことのどの部分を話すか、考えを話すか?というのもなかなか興味深いものがある。政治、宗教問題ではあまりあつくならないようにしている。結局、なんだかんだと「人」が好きなのだね!