ch10.生活: 2010年1月アーカイブ

ch10.生活 : とにかく"読まない"


  日々増え続ける名刺。その方の氏名や特長を覚えるのは結構、得意分野だった・・・と思うのだが、どうも最近はもの忘れをする。頭の中が妙に混乱しているのは何故?

  日々、パソコンに届く、所謂"個人名"のメールの嵐。件名が「先日は有難うございました」「覚えていらっしゃいますか?」とあると、「あれ?誰だっけ」と思いながら、メール内容と名刺の束を確認していく作業をしてしまう。しかし、その名前はどこにもない。携帯のアドレスもとりあえずチェックする。
  "現在、インターネットの詐欺被害が多くなっています。だから気をつけて"と。そしてこれでもかとデータが続いている。「あれ?と」思って読んでいくうちについには、投資の話となっていく。また"ご用意が出来ました"と、やはり金融関連商品の紹介だ。そして異性交際関係の内容も多い。
  
  「配信停止希望の場合は、こちらへとあるから、配信停止の希望を出した」と言ったら友人に「相手の思うツボだよ。馬鹿だなあ~兎に角、読まないこと!」ときつく注意された。
   男女問わずの個人名の嵐。そして、知り合いであるような件名の数々。しかし、私のメアドはどこでどう流れたのだろうか?これってインターネットの悪い部分なんだろうかって溜息がでてしまう。これからもいろいろ気をつけないとならないなと考えると憂鬱にもなる。まあ、気長に退治していくしかないか・・・

ch10.生活 : がんばれ!百貨店

  ニュースを聞いて「あっ・・・」と驚いた。1984年に有楽町マリオンに開業した西武有楽町店が今年12月に閉店するという。特に若い女性の顧客をターゲットにファッション専門店として営業を続けてきた店だ。有楽町という立地条件、そして所謂、デパ地下もなく、一時は女性店長ということで脚光も浴びた。これほどまでに現在の百貨店業界の厳しい状況を象徴しているといえるのだろう。


  やはり、当時、多大な負債をかかえ、姿を消した百貨店があった。今では業種の違う店が営業しているが、勿論、客層も何もかも変わっている。しかし「内部の柱とか当時のまま。店内を歩くと、ああ、ここには・・・と当時の事が思い出される」と長年勤務していたある人が言う。倒産という現実を目の前にしていろいろな事が変わってしまったと、その人は言う。それぞれ報道はされないが、自らの命をたった人もいたという。

   長引く消費不況。低価格のカジュアル専門店に顧客を奪われて売り上げが急減していたという。今後の黒字が全く見えなければやはり、閉店という結論を出すしかないのだろうか。
  

  随分前の話しだが、私がまだサンケイリビング新聞に勤務していた頃、「がんばれ百貨店」(このタイトルもなかなか・・・)という百貨店を応援する企画をした事があった。専門店が多く出現した時期だった。しかし、まだまだ百貨店ならではの"買い物スタイル"は確実にあった。紳士服、呉服、インポート、宝飾などそれぞれの確固たるニーズがあった時代だった。がんばれ!がんばれ!という応援もいつしか遠くなっていったのか・・・。しかし、百貨店はあの1990年代初頭のバブル崩壊からの落ち込みが確かに激しい。


  しかし、何でもそうだが「否定」からスタートしては何も生まれない。何かヒントは必ずあるだろう。これまでの頑なな価値観や体験や成功事例は少し片隅において、アイデアと求める顧客を探してみるしかない。突拍子もない話だが、裕福な中国の方々が「中国にはないから」と言ってライト付きの爪切りを大量に買い込んだという話しを聞いたことがある。「へぇ?ライト付き爪切りだって?」といわれそうであるが、あくまでも小さな商品の一つであるものの意外と我々日本人の生活感覚だけに捉われていても始まらないのかも知れない。魅力ある人の周りには魅力ある人々が集まるように魅力ある店作りは可能だと思っている。

ch10.生活 : オーシャンズ

   特に、ドキュメンタリー映画が好きである。22日公開の仏ドキュメンタリー「オーシャンズ」」(ジャック・ペラン監督)を観た。最新の映像機材を駆使し、なんと世界50カ所を4年の年月をかけて撮影された。海底、海中そして空中から約100種類の海洋生物の生の姿が捉えられている。生物たちに演出はない。生きるという姿、そのものである。一生かけても決して見ることが出来ない生態が目の前で展開される。「海は何故青いの?」と素朴な疑問を感じた幼い時代、こんな映像を目の前にしたらどうなってしまっただろうと思えた。場内にはおじいちゃんやお父さんに連れらてきた男の子たちの姿が多かった。子ども達の歓声が聞こえる映画館というのもなかなかいいものだ。

映画「オーシャンズ」ホームページ

ch10.生活 : 一枚の葉書

  Hさんとは、もう何十年のお付き合いになるのだろうか?思い出せば本当に長い。ずっと医療関係の仕事をされているHさんから届いた寒中見舞い状。昔、私がいつも慌しく、時間に追われてガサガサと仕事をしている時、Hさんは、いつもにっこりと微笑んで、落ち着いた方だった。どんなことがあっても慌てない。冷静さが絶必な医療というシーンにたち合うからこそだと常々思っていたものだ。
  「夫婦ふたりの老老介護。家権交代、ぼやきの仲間入りと相成りました」という書き出しがなかなかいいではないか。8年間つとめた大学講師もこの度、辞められたという。そして、同級生の早すぎる事故死、職場の後輩や教え子の突然死など健康でいるということの難しさと別れの辛さを知る機会が増えたと書かれていた。Hさんのいろいろな思いが伝わってくる。
  日常生活ではいちいち連絡や報告などもしないまま時間は過ぎる。そんな中で、毎年の"便り"は一文字一文字が悲喜こもごも、いろいろなことを伝えてくれる。懐かしさでいっぱいになったら、一枚の葉書を書いてみるのもいい。


  「平成」生まれが今日「成人の日」を迎えた。各地で成人式が行われた。まあ、毎年、それほどかわりばえのしない光景ではあるものの、平成という時間がそれほどに早く過ぎた・・・そう感じている。月日が経つのは本当にはやいものだ。
  
  昭和64年1月7日、昭和天皇の崩御を受け元号に関する懇談会で平成と決定した。当時、内閣官房長官の小渕恵三さんが記者会見で「平成」と発表したあのシーンが今でもしっかり頭に映像で残っている。印象深い日だった。自分にとってしっかり心の中に入り込んでいる「昭和」が過ぎた日であったからか。

  

ch10.生活 : ワンダフル!

  ぬけるような青空。寒いけれど、とても気持ちのよいお正月ですね。
  年賀状も「こんなにいいものなのか!」としみじみ思うのは、もしかしたら「いいとし」をとったからなのかも知れません。本当に大切な大切な方々からのメッセージは素適です。和紙を細かに細工?した、いつもながらワンダフル!というお年賀状をはじめ、びっくりするような達筆、温かいメッセージの数々は本当に宝物です。パソコンメールにはうっとりするようなミュージック♪も流れてきたり・・・。最近の傾向でしょうか、ケータイ年賀状も多く、その楽しい動画に思わず笑ってしまいます。
  さてさて、今日は朝から来客でとてもとても賑やかな一日でした。いいものですね、お正月は!

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プロフィール

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吉田いち子
東京麹町生まれ。日本女子大学卒業後、サンケイリビング新聞社に勤務。2004年3月独立。
その後フリーランスで単行本取材・執筆。主婦、母親、会社員の慌しい?人生経験を生かした取材が得意テーマ。強みは「人脈」。名刺交換だけでなくまさに「魂」の交換?を理想にした密度の濃い人脈作りを目指している。2005年10月に首都圏在住の40歳以上のミドル層をターゲットとした生活情報誌『ありか』を創刊。2007年5月に、これまでに培ったノウハウを生かし編集企画・出版プロデュースをメーンとする株式会社『吉田事務所』を設立した。2011年春から豊島区の地域紙『豊島の選択』の取材・編集。

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