ch10.生活: 2007年6月アーカイブ

ch10.生活 : 漣状雲よ


 
    先日、このブログへこられる方々の検索ワードについて書いたのだが、なんか今、マイブームというか・・・・「宇田進一先生のさざなみ雲」が凄い。熱い。
  コメントが寄せられる。「私、見たんです。~でさざなみ雲を。それから起こったんです・・・」と、なんか、昔(いや、今現在もか)流行したUFОのような人気だ。


「漣状雲は下からはただの雲にしか見えないのですが・・・。人工衛星の映像で初めて見えるものです。
宇田さんは、毎日人工衛星の映像を眺めているわけで、空を見上げているわけではありませんよ。 念のため」と、その道のプロがそそっと教えてくれた。そうなのか・・・・やはり、バタバタしている場合ではない。宇田先生に会わなくては!


人気の手打ち蕎麦店に入った。
“もしよろしければこの箸をお持ちください”と箸袋に書いてあった。なかなか洒落た割り箸だ。色は黒い。
   

  実は、今、主要輸入先の中国から大幅値上げ要求を突きつけられ、日本の割り箸業界が揺れているのだ。近年、中国の森林伐採の行き過ぎで反省の機運が高まり、やたらに伐採できなくなっている。
  現在は99%が中国からの輸入で賄っている状態。日本の年間輸入量は約240億膳。日本人は年間で約200膳の割り箸を消費している計算となる。
  「割り箸ぃおつけしますかぁ」とコンビニなどで何となく、タダでもらってしまう割り箸。使い捨てすることが当たり前の生活だ。しかし、本気で考えなくてはならない時期になっている。その上、日本での人気は白い割り箸。色の黒いのや原木のコブが見えているようなのは受け付けない風土のようなものがある。しかし白くするためには薬品が使われているのは周知のこと。
  たかが割り箸、されど割り箸。買い物袋もそうだが、なんとなく便利で“タダ”から有料に移行していけば消費者にとって抵抗感はあるだろうが、今後を見通さなくてはならない時期なのだ。

ch10.生活 : 人と人

   
   日常生活とは、本当に時として“意外”なことがおこるものだ・・・・

   今日は午後から某大学のキャンパスにいた。初めて降りた駅。久しぶりに乗るスクールバス。周りは勿論、学生ばかり。また1~2年生が通っているというから、皆18歳~20歳くらいと本当に若い!
  新聞を読んで、その中から自分が興味を持った話題について書いてもらったもので、今日はその文章・表現について、ひとりひとりにアドバイスなどをした。赤ペンでの添削も久しぶりのこと。
  IT世界の中で、手書きの作文とは、なかなかいいものだ。3年生ともなると、就活で忙しくなる。その点、まだ1年生や2年生は、何かおっとりとしたものを感じる。しかし、どうしてそのテーマを自分が選んで書いたのか?いろいろと話しあっているうちにそのフレッシュで真剣な目に何とも言えぬ心地よさを感じた。「将来は学校の教師になって、子どもの教育に頑張って行きたい」という学生の真摯な目。「どうしてもマスコミにいきたい。どんな勉強をすればいいか?」という女子学生に対して、単なる技術論は言わなかった。暫しの会話のあと、彼女がニコリと微笑んだ。「頑張ってね。脳味噌って意外と単純なものなんだから」と言うと、再び彼女は微笑んだ。いろんなコミュニケーションの形があった。


  授業が終わったのはもう、6時半を過ぎていた。梅雨明けももう直ぐ。いよいよこれから夏を迎える前の空気がほほに気持ちいい。
  「これからはもっと新聞を読んでみようと思った」「あらたな自分が発見できた」「自信がついた」なんてコトバの数々が嬉しくて、再びスクールバスに乗って駅へ向かった。

ch10.生活 : 何だってやれる?

   
   今私は、いろいろなメルマガを愛読しているが、中谷彰宏さんののメルマガの、パープル@AN-Jさんのメッセージが好きだ。一度、夏休みの宿題というテーマの時に投稿したことがあり、「吉田さんから、お便りいただきました」とその投稿を掲載していただいたことがある。お目にかかったことはないが、妙に親しみを感じている。

  ある日のパープル@AN-Jさん。


 「歩きながら、何かひらめいたら、携帯電話を取り出して、
 すぐに自分にメールを送ります。
 以前は、メモ帳にメモっていました。
 今は、もっぱらメールです。」


 なーるほど。やはりケータイをそう使われていますか!
私もメモの整理にそんな使い方をしている。本当に便利な機能!てですよね。

  先般、あるセミナーで、私の横に座っていた女性が必死に何かを打っていた。最初は友達にメールでもしているんだな・・・と思っていたが、いざ、セミナーが始まっても、彼女は打ち続けていた。そうか、セミナー内容をメモっているのか?と思った。
  講師の話はいよいよ面白くなっている。会場内から笑いも聞こえる。しかし、彼女の手はケータイのキーを打ち続けたままだ。演壇など一度も見ない。ケータイのディスプレイを見たままだ。
  急に「おかしいぞ?」と思い始めた。そして、何か、その姿に腹が立ってきた。「おいおい、君はセミナーで話しを聞きにきたんじゃないの?」と。
  二時間経った。セミナー終了。彼女は漸く、顔をあげた。よく分からない行動だった。セミナーの主催者にその話しをした。すると、その人は「あ~はいはい」と言いながら私に微笑んでみせた。「あの方は、メール作家なんですよぉ」と付け加えた。彼女は小説を書いて・・・いや、うっていたのである。再び「なーるほどね」と言ってはみたものの、複雑な気持ち。講師から、会場の彼女はどう見えたのだろうか?と思うと、何か現代の不可思議な光景に決して納得していない自分がいた。


  生活している中で、注目すべきモノやコトは多いのだが、LEDつまり発光ダイオードの開発が活発化している。これはエネルギー消費量が大幅に少なく、これからのエコを重視した産業・生活の中では期待大!だ。
  しかし、発光ダイオードというと、あのドロドロしたものを思いだす。以前カリフォルニア大学サンタバーバラ校の中村修二教授と日亜化学との間で、特許の価値を巡る裁判が強く印象に残っている。一審判決で200億円という数字が多くのマスコミでわんわん取り上げられた。中村教授は企業出身の技術者では知名度もアップ。彼の人柄まではよく分からないが、あの、ノーベル賞受賞者の田中耕一さんとはなんだか、全く逆のタイプに見受けられた。


   ところで、これまでLEDは明るさが足りないため、キッチンの主照明には不向きとされてきたのだがこの度 松下電工がシステムキッチンの最高級シリーズ「オーメイド・エクシモ」に初めて、LED照明ユニット搭載しで、今月から受注活動が開始した。均一に広範囲を明るく照らすので、食材本来の色も正しく表現できる利点があるとい言う。明るさが解決できればあとはコスト問題。これも徐々に解消していくようだから楽しみでもある。従来の照明が発光ダイオードに置き換わっていくのだろう。私たちの生活のいろいろな部分が置き換わって進化していく。
   例えば、日本国内の信号機をすべてLED化した場合、CO2排出量を年間約32・7万トン抑制できるという試算結果もある(LED照明推進協議会)。これは二酸化炭素を吸収する樹木を約2300万本植林したのに匹敵する数値らしい。二酸化炭素の排出削減という日本政府の公約の元に各企業も必死に知恵を絞っている。兎にもかくにもコスト低減を進めて、一般家庭に負担ない普及をしていってほしい。

ch10.生活 : 幸せな気持ち

そりゃ勿論!人は辛いより楽しい方がよいだろう。
しかしいろいろなシーンに出会うたび、価値観の根っこにあるのはその人の生きてきた日々で培われたものだということが分かる。今更ねぇ・・・・ということも多い。しようもないことだ。
  

  先般、ラディアンスの山崎先生の話を聞いていた。山崎さんは昔、ソニーの井深大さんの生命情報研究所で、「病気にならない体を作る」ための第三の医学の研究をしていた人だ。所長がソニー創立者の故・井深大、顧問は人工心臓の渥美和彦・東大名誉教授とそうそうたるメンバー。「様々な調査をしていくうちに、食事と健康、潜在意識と免疫の関係が非常に密接であることが分かった」という。そして栄養学と精神神経免疫学の研究が始まった。
  外面に出ているのは1割、残り9割が潜在意識だと聞いた。分かっていたつもりだが驚いた。時々、実に良い人だと思って付き合っていたがあるトラブルでイキナリ「なーに!あの人、どーかしているんじゃないのっ!」なんていうシーンだってある。しかし、それが氷山の一角であるとは・・・・あとの9割を見たらと思うとぞっとする。だから、言い方は変だが、私はトラブルが好きだ。「金」「力」「女や男」などだいたい、「欲」に絡んだことでトラブルは発生する。その時の対応、身の振り方などパニックになればなるほど、その人の深い部分の価値観が優先される。だからこそ本当に冷静であればの話しだが、そんな点ではパニックは愉しい。
  

   そんなことを言っていても、本当はどうなの?と思う時、ほっとするコトバや映像に出会えた。小林カツ代キッチンスタジオの加藤和子さん(私はかずこねーさんと呼んでいる)から『おいしい人生』(ジュニア・ドリーマーズ・インターナショナル製作・著作)というDVDが届いた。出逢い編と人生編の二巻。日常で幸せな気持ちにしてくれる料理を作る楽しさを伝道師としてドリーマーである子供達に教えている。子供達と買い物をして、食材である野菜や肉を切って料理を愉しむ。ぎこちないながらも子供達は一生懸命に料理を作る。幸せな気持ちになっているのが分かる。カツ代さんがいつも言っているやさしいコトバ「いただきます  ごちそうさま」。料理をするといっても何も大袈裟なことでなく、どんな家庭であっても、いつもあるもので「たべたいなっ」と思うものを作っていく楽しさを体験していく。そんな中で人にもそして地球にも優しい人間が育っていくんじやないか?そうそう、免疫力だってアップじゃないの?と感動して見ていた。子供達の飾らない笑顔と台詞ではないコトバや笑い顔、そして何よりも加藤和子さんのおおらかさが本当に心地良い。


  「当時はイワシが安かったからね、お袋がいつもそんなイワシでつみれ汁を作ってくれたんだ。忘れられないな」「ちょっと崩れたジャガイモの肉じゃが、食べたいよ。ちょっとしょっぱいんだけどね」なんて仕事仲間が時々ふっと言うコトバを思い出した。そこには懐かしいお袋の味があったのだと思う。彼らのお母さん達は無理せず、一生懸命に料理をしたのだろう。湯気の中に子供達の家族の笑顔を見つけたと思う。
  ドリーマーの子供達も、いつかお母さん、そしてお父さんになっていく。人間のいろんなことのベースになるのは0歳から13歳ときく。食育!食育!と気負うことなく、当たり前の事を当たり前にやっていきたいものだと思った。加藤和子さん、有難う!なんだかもやもや哀しかったものが消えました。


  “日進月歩”なんてコトバが完全に死語になっている今、時々自分がサイエンスフィクションの世界にいるのではないか?と勘違いするほどに世の中の何もかもが変化している。 
  米マイクロソフトがは5月末に、四角いテーブルの上面部分に30型のタッチスクリーンを埋め込んだ形状の新型パソコンの「サーフェス」を発表した。普通のパソコンは殆どが一人で使用するものだが、これは同時に複数のユーザーが利用できるものだ。内臓された5台のカメラがスクリーン上の物体を識別する。今後はコンサートチケット予約、レストランでの食事のオーダーが出来るらしい。何も遠い未来ではなく今年の11月以降にはシェラトン系列のホテルやラスベガスのカジノなどにお目見えするということだ。ケータイで撮影された画像を受信する機能やバーコード読み取りもする。それも5000ドルから1万ドルという価格なのだから、そんな!途方も無い数字ではない。
  昔、「テレビを録画できる」なんて今で言えば当たり前のようなこともその当時はビデオ機能は数百万もした。ケータイだってそうだ。新し物好きの私が購入した時は十数万したと思う。「吉田さんはそんなに電話が好きなの?」と言われた。しかし、今、ケータイは殆どの人が所有している。時々「ケータイは持たないんですよ」という人にめぐり合うと、その方がとても“未来的”な人に思えてしまうことがある。
  保険のコマーシャルではないが「ごじゅうはちじゅう喜んで~」とばかり、せいぜい長生きして変化を愉しんでいくのも悪くない。まあ、愉しむためには一にも二にも「心の余裕」だろうが・・・・

 

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プロフィール

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吉田いち子
東京麹町生まれ。日本女子大学卒業後、サンケイリビング新聞社に勤務。2004年3月独立。
その後フリーランスで単行本取材・執筆。主婦、母親、会社員の慌しい?人生経験を生かした取材が得意テーマ。強みは「人脈」。名刺交換だけでなくまさに「魂」の交換?を理想にした密度の濃い人脈作りを目指している。2005年10月に首都圏在住の40歳以上のミドル層をターゲットとした生活情報誌『ありか』を創刊。2007年5月に、これまでに培ったノウハウを生かし編集企画・出版プロデュースをメーンとする株式会社『吉田事務所』を設立した。2011年春から豊島区の地域紙『豊島の選択』の取材・編集。

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