ch10.生活: 2010年5月アーカイブ


   景気が悪いとはいうものの先般、米アップル社のiPadの国内販売ではいち早く手に入れようとするファンが早朝から長蛇の列を作っていた。画面に指で触れて操作するタッチパネル式で、インターネットで入手した書籍や動画、ゲームなどを画面で楽しめるというもの。ソフトバンクの孫社長も「これ1台にあらゆるものを詰め込むことができる!」と言うが・・・。
  しかし、どんな時も新商品で徹夜までして並ぶ人々の姿を見ると、「一体、どんな人たちなんだろう?」と思ってしまう。そして次の新商品販売の時は彼らが今回手に入れたものは過去のものとなり、そして忘れ去っていく。

  昨年の厚生労働省の資料でも生涯未婚率は男性15.96%、女性7.25%。齢50にしての数字であれば、今後子育てしてなんてないのだろうと思うが。まあ、お一人様、ダブルインカムの人々の懐は所帯持ちに比べれば結構余裕があるものなんだなあ・・・なんて事も思って見てしまう。

  だが、電子の世界は出版業界を大きく変えてしまうのだろうか。「紙の本はいずれなくなる」「電子書籍を出すと、大儲けできる」「出版社は不要」など、いろいろな噂も流れる。だすから一部の関係者の元気のない事といったら。噂などに惑わされるなと言いたい。そりゃ、本の世界も激変するのかも知れないが。電子書籍の"おかげ"で、何がどう変わり、何が変わらないか? 田代真人著『電子書籍元年』(インプレスジャパン)はまとめている。

『電子書籍元年』
 

ch10.生活 : 鳩が・・・

100427_0818~01.jpg  俄かには信じられない話だったが、彼の「物語」を聞いていると、こんな砂漠のような東京(古い・・・)でもそんなことがあるのかと思った。なんでも、マンションのベランダに無造作に置いてあった植木鉢にどこからともなく"鳩"がやってきて卵を産んだのだという。「えっ?えっ?」と思っているうちに孵化して巣立っていったという。しばしの鳩の糞との闘いはあったものの、一人暮らしの生活にちょっとした刺激ではあったようだ。携帯に写真が送られてきて林立するマンションの部屋数も沢山あるだろうに、何故彼の部屋のベランダの植木鉢に卵を産んだのだろうか?と。しかし、写真の卵を見て「こんなことが現実にあるものなのかぁ・・・」としみじみ思った。

ch10.生活 : 箱根路

   実は、このところ不思議な力というか波を感じている。
  4月のはじめに陰陽五行の伊勢瑞祥先生がプログ上で「それにしても明日で弥生3月は終わるね。今年が始まって、アッという間に2か月が終わった。それにしてもよくやったわ。あさっての4月5日が「清明」だ。卯月4月の始まりさ。干支では「辰」の月、龍の月だ。水気を含んだ龍が天に昇るんだ。その時は天がデカイ雷を落とし、水気の終わりを告げる。5月からは火の季節に完全に移っていく。何万年も前からずうっとこれを繰り返している。こういう時は関東では箱根神社に行くのがいいかな」なんて文章があった。これを読んだ時に妙に体がブルルッと動いた。本当に時々動物的だと思うことがある。そして「そうだ!京都へ行こう!」ではなく「そうだ!なんとしても箱根神社だ!」と思い、手帳を広げた。まあ、よくも小刻みにスケジュールが埋まっているものだと思い・・・ある一日がフリーになっていた。即実行!。ロマンスカーに乗っていざ!箱根神社へ参拝に行った。
  崇高な空気と何かの気配を感じた。そして、芦ノ湖の遊覧船に乗った。私以外は男女のカップル一組だけという余裕たっぷりの遊覧船。しかしカップルは船の二階の豪華ルームに行っていたので、何ともゆったーり空間を満喫した。その日は夕方のお食事会に間に合うように日帰りをしたのだが・・・。
  
  不思議は続く。箱根神社参拝後、中高年をターゲットとしたフリーペーパーの編集の話が飛び込んできた。あまりにも不思議な感覚だった。そして、また何かに突き動かされるように、元釣り雑誌の編集長をしていた三浦修さんに携帯をかけていた。「ご無沙汰していま~す。お元気ですか?」とはきりだしたものの、「実は」といきなりの話だったから。三浦さんとの話の中で"箱根"の話が出てきた時も妙に「オッ!ホームラン!」と思った。そして三浦さんの話をきくほどに、その時、何か心の中で何かが「アレッ?」と弾け飛んだのだ。
  5月末に創刊準備号として発行される「いきいき新聞」。中高年なーんていう世代がカッコ良くよりいきいきして欲しいという気持ちをこめて取材に取り組んでいる。2面の「至福のおとな時間」の第1回目のテーマは箱根である。今日も一日雨であったが、これからは雨の箱根も趣きがある。紫陽花も美しい季節だ。


ch10.生活 : 煎り酒の旨さ

   味な話しが続くが・・・
   
  時代小説家の車浮代さんに「吉田さん、煎り酒って本当に便利ですよ~」と言われ、早速作ってみた。車さんが言うには「ポン酢を使いたいなと思う料理に"あう"!」ということだ。
  作り方はいたって簡単。鍋に1カップの酒(上等なものでなくてOK。料理酒で十分)と梅干ひとつ、塩少々を入れる。煮立ってきたところに削り鰹をひとつまみ。弱火で5~6分煮詰めた後に漉して出来上がりだ。
  
  こうしたシンプルな味わいが実にいい。ちょっと茹でた野菜にもよくあう。シンプルだけど深い味わいを教えてくれる。つくづく日本の食生活の素晴らしさを感じる。そして、野菜、穀物、魚や肉。日々の「食事」が人間の体調をぴしぴし!と管理していることが分るのだ。ちょっといい加減というか、いわば、ぐうたら食生活などしていた覿面だ!。その時に「あっ・・・」と思っても体調を取りもどすのに時間もかかる。真面目に「食べる」という事。元気に生きるという"源"そのものが食生活だなぁ。

  

ch10.生活 : 江戸の味

江戸風レシピ表紙1.JPG 昔から料理の基本調味料として"さ・し・す・せ・そ"「酒/砂糖(味醂を含む)」「塩」「酢」「醤油」「味噌」と言われるが、浮世絵研究家であり作家の車浮代さんがこの度、 PHP研究所から 『"さ・し・す・せ・そ"で作る <江戸風>小鉢&おつまみレシピ』 という本を出版された。以前は「車取さん」であったが、この度、「車」と改名されたという。   私は江戸の文化が好きで、車浮代さんには「浮世絵」の事を教えていただいたことがある。単なる浮世絵の美術・歴史的な知識だけでなく、その奥に隠された"秘密"などを解読していくと「へへーっ!」「はぁーっ!」と全く別の世界が見えてくるものだ。   さて、今回のご著書は、江戸の料理書にあるレシピを現代風においしくアレンジしたもの。焼き大根、新しょうがのみそ漬け、ねぎま鍋、さんまのわた焼き・・・カラー写真で紹介されているので、見て楽しい、

  思えば、現代は日本食だけでなフランス料理、イタリア料理、中国料理・・・そしてスイーツ!スイーツ!と食べたいものは何でもかんでも口に入る時代だ。食べる事が当たり前の日々だ。いわば人々は飽食ということさえ忘れている。
  江戸時代の質素な生活の中、素朴な素材を使って人々がどれだけの工夫をしたのか?そんな事を思いながら作ってみると楽しいと思う。

本の詳細はコチラ

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プロフィール

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吉田いち子
東京麹町生まれ。日本女子大学卒業後、サンケイリビング新聞社に勤務。2004年3月独立。
その後フリーランスで単行本取材・執筆。主婦、母親、会社員の慌しい?人生経験を生かした取材が得意テーマ。強みは「人脈」。名刺交換だけでなくまさに「魂」の交換?を理想にした密度の濃い人脈作りを目指している。2005年10月に首都圏在住の40歳以上のミドル層をターゲットとした生活情報誌『ありか』を創刊。2007年5月に、これまでに培ったノウハウを生かし編集企画・出版プロデュースをメーンとする株式会社『吉田事務所』を設立した。2011年春から豊島区の地域紙『豊島の選択』の取材・編集。

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