ch10.生活: 2009年1月アーカイブ

ch10.生活 : すごいよ!若者パワー


  毎日、頭の中にある言葉は「突破口」。日本人の体質ってどうしちゃったんだろうと思う日々。何とも元気がない。体で言えば、動脈硬化をおこしている感覚だ。「今更・・・」とか「もう・・・・」とかいう言葉はやめよう。
  
  従業員数人の零細な町工場や個人経営の商店主が産学連携に意外と積極的であるという記事を読んで、気持ちが明るくなった。まあ政府系金融機関の統合で2008年10月に発足した日本政策金融公庫が実施した初のアンケート結果ではあるが。特に、事業者側が産学連携の活用で商品・サービスの開発企画や評価委託、販路開拓などに結びつけた実例のうち、大学側に連携を直接申し入れたケースが5割以上を占めたという実態。
  昨年、発足させた産学ラボ「U-BRAINS」だが、寄せられる大学生からのレポートを読んでいても、若さのエネルギーを使わぬ手はないでしょ!?という思いで一杯である。

産学ラボU-BRAINSはこちら

ch10.生活 : 己丑の年へ

   一月末に陰陽五行の伊勢先生との新年会が、東京大神宮で行われるため、会場の下見に行った。余興でハーモニカ演奏をチャーリーさんに頼むため、舞台のチェックも必要。しかし、東京の伊勢神宮と言われる東京大神宮で新年会など、ある意味、夢のよう。ご祈祷と御神楽もあり2月4日から2009年の幸を祈願する。2009年は己丑の年ということで「土用」の作用が強いという。「見えないところの努力が必要、つまり見えざるところを磨く時」と伊勢瑞祥先生が言う。当日は真珠の女王と呼ばれる御木本澄子さんもいらっしゃるという。楽しみでである。

東京大神宮


  あれこれ、ドキドキし思い悩んだりするのならば、敢えてひかなければいいものなのだが・・・・ついついひいてしまう御神籤。今年、生まれて初めて?ということが起こった。初詣で某神社でひいた御神籤は「吉」だった。「大吉」とは少し怖い気持ちがするから、何となくホッとした。そして、先般、ある仕事の帰りに都内某神社で、ぐぐっと引き寄せられるように商売繁盛を願ってお参りした。そしてひいた御神籤は「吉」だった。ご神託を読みながら途中で「あれっ?」と思った。初詣でひいた、大事に財布にしまった御神籤を取り出して見た。ほーっ!こんなことってあるんだな!と思った。それは同じ番号の御神籤だった。体裁?は全く違うのだが、内容は全く同じだった。ちょっと呆然。いろいろ考えた。偶然といわれれば偶然だろう。


   忘れもしない。あの年の御神籤。初詣で「凶」が出た。初めての事で少し動揺した。動揺しながらも「凶」という御神籤が本当にあるのだと思った。しかし、何となく、気分がすぐれずに他の神社でまた御神籤をひいた。次も「凶」だった。この時の落ち着かなさは今でも思い出すのも嫌なほど。やめればいいのに・・・・また次の日に別の神社でひいた。「凶」が出た・・・・・ 「吉田さん、どうしたの?顔が真っ青よ」と友人たちに言われた。三度も「凶」をひいてしまった。落ち着かない一月が過ぎ、二月になり、実母が急に倒れた。そして亡くなった。
  

  昔から人々の生活の中に浸透している御神籤。吉凶よりも運勢の説明が大切であると言われるが、人生は身に余るほどの幸福は望まない。まさにお釈迦様の仰る小欲知足でいい。


   エコ活動の一環として、北新工業販売の末国健吾社長をお訪ねしてお話しを聞いた。兎に角、情熱的で且つ話し上手な社長。聞いているうちに、本当に時間の経つのを忘れてしまう。
  社長が開発した節水弁のスーパーフローの事はこれまで、いろいろと聞いていた。通常の30~70%の節水になるという。しかし、節水とはいっても、出る量がタラタラじゃあねえ?と自分の中では実はペンディングしていたのだ。まあ、一度つけたら(それも8000円であればかなり安い)一生モノ!というフレーズには何ともいえない魅力は感じていたのだが・・・・・。

  しかし百聞は一見にしかずである!!
「いいですか?吉田さん、しっかりとタイムをはかってね」と末国社長と節水弁をつけての実験をしてみた。弁をつけた時とつけない時の水が洗面器に溜まる時間をはかる。何れの場合もまさに水出し全開!という感じ。日常生活では決して出さない水の"出し方"である。「ハイ、27秒」・・・・これが普通かと思った、そして弁を外した。すると「あっ!9秒」という結果が出た。一瞬、手品を見ている感覚と言ったほうが良い。時間をはかった後「何故?」と思った。それほど不思議な差だ。俄かには信じられない感じ。
  また、トイレのタンクにも"賢い節約""主婦の知恵"ということでペットボトルやレンガを入れたりする人も多い。しかし、ここにも節水弁を取り付けると・・・・・あらららら~。説明を読むより、やはり実際に光景を見たほうが良い。
  この特許を欲しがる人も多く、ある大手企業が「~円で売って欲しい」と社長に言ってきたこともあるそうだ。自宅につけたら、どれくらい節約できるか?程度に考えるより、多分大企業としてはもっともっと大規模な計画があったに違いない。しかし、こんな話しも末国社長はなんと断ったという。「まあ、いろいろな人や会社の方がきましたよ」と教えてくれた。
  水や空気は使い放題!という感覚がいつもある。しかし、地球の事を真剣に考えれば、美しい水や空気を大切に使うという心を忘れかけてはいないだろうか?決して「ケチ」ではない。大切な水をはじめ資源はもっともっと大切に使うという、当たり前の事を忘れがちだね。

節水でエコ活動を!北新工業販売のホームページはこちら

ch10.生活 : "人"だからこそ出来る


  日々生活をしている中で、いろいろな事に好奇心と興味が湧いてくる。"ちょっと落ち着きなさいよっ!"というほどまあ、いろんな分野が広がっているのだが・・・・。特に、六角形の構造をして鋼鉄の約20倍もの強さを持つカーボンナノチューブ、そしてバイオマスはいつも頭の中を動き回っている。
  なかなか、これまで人間は石油依存エネルギーからの脱却が出来なかったのだが、原油価格、資源枯渇、そして地球温暖化防止といことでいよいよ代替の一つとしてのバイオマスがとりあげられてきているのだ。植物は二酸化炭素を増やさないカーボンニュートラルの性質を持つということ。燃料としても所謂CO2の排出分としてカウントされないから温暖化対策としても有利。
  カーボンナノチューブにしても今後は電気自動車にも応用されると聞いた。バイオマスもエネルギーや製造装置などを含めた利用市場は4000億も予想されているらしい。
  毎日毎日、雇用問題をはじめ、歯軋りしたくなるほどの社会情勢。みんな苦しい。その苦しさで変わっていく人を何人も見ている。(いや、確かに潤沢な人もいるだろうが・・・・)
   しかし、よく考えれば、利他行動が出来るのは"人"ならではの事である。知恵が湧き、そして作り出すのも"人"である。今か゜マイナス100ならひとつでもプラスに。ゼロになったらプラス1にしていこう。生きていれば出来る。

 

ch10.生活 : 幻の群像大作と出会う


   世界中の研究者やファンを魅了している「レオナール・フジタ展」が昨年から札幌を皮切りに日本全国を巡回している。1月18日(日)まで東京は上野の美術館で開催中だ。「レオナール・フジタ」と言っても「誰?」という方も多い。「藤田嗣治」といえば「ああ」と言う方もいる。何れにしても"最初で最後"の日本公開であるから、是非、時間を見つけて行かれると良いと思う。東京のあとは福岡市美術館2009年2月22日(日)~4月19日(日)、そしてせんだいメディアテークで2009年4月26日(日)~6月7日(日)の予定。
   
   たまたま・・・・・ああ!年月は「人」を変えてしまうな・・・・と思うことがあった、そんな日に敢えて上野の美術館を訪れた。
  初期の頃から晩年にかけての作風というか色使いの差異に本当に一人の画家の作品だろうか!と驚かされた。洗礼をうけた後の作風はこれまで、私の頭の奥にあった記憶が覆された。再現されたアトリエでは画家の生の生活が手にとるように分かる。幻の群像大作に出会える時間。人生の中での貴重な体験。ふと、あたたかい気持ちになれる、そんな日もなかなかいいものだ。
レオナール・フジタ展はこちら


   考えてみれば21世紀に入ってから9年目の正月を迎えたわけでありまして・・・・今日、1月5日は「小寒」。そして所謂"仕事はじめ"。いよいよ!です。

  さて、不景気ということで初詣客が今年は倍増したと聞いた。例えば、干支の「丑」に因んでか、文京の地、春日にある牛天神は、願いが叶うという撫で岩(ねがい牛)発祥の神社らしい。知らなかった・・・・。鎌倉時代に源頼朝公が岩に腰掛け、休んだ時に、夢に牛に乗った菅原道真が現れて「二つの喜びがある」と告げられたとかで、この岩を祀り牛天神を創立。境内にある牛の形をしたこの岩を撫でると願いが叶うと言われているらしい。願いが叶う?ああ!願い事も沢山あるし、ちょっと行ってみようという気持ちになる。
  
   さて、昨日4日は、ラジオのパーソナリティ-でまた歌手でもある、さこみちよちゃんに誘われて、作曲家の吉岡しげ美ちゃんともども「下谷七福神めぐり」に出掛けた。歩きながら「東京で生まれて、東京で育っているのに知らない事ばかりよねえーっ!」としげ美ちゃんはしきりに感嘆。まさに初めて歩く土地には発見!発見!の連続だった。ここを歩かなければ、多分一生知らずに終わってしまうことだろう。頭の中の知識だけではねぇ。
 
  
  集合はJR鶯谷駅の北口改札口。改札口には七福神巡りの分かりやすいチラシが設置されている。参加者の中には間違って、快速電車に乗ってしまい「あーっ!」「ギャーッ」と鶯谷駅を通過してしまった人もちらりほらり・・・・・ということで予定時間より数分遅れての出発となった。
  寿老神(元三島神社) の本殿の屋根は鶯谷のホーム上からも見ることが出来る。しかし場所柄というか・・・・何ともギラギラのラプホテル街の真ん中にあるので、そこをミドル軍団がぞろぞろぞろぞろ歩いている光景はなかなかだ!これはお正月ならではのものだろう。
  福禄寿(入谷鬼子母神 )は下谷あさがお市が開催されるお寺としても有名だ。そして 三面大黒天(英信寺)は浄土宗の名刹だ。御本尊は弘法大師作といわれる三面大黒天。毘沙門天(法昌寺 )へ。ここには元プロボクサーでコメディアンの たこ八郎さんの菩提寺でもあり、境内には「たこ地藏」がまつられている。弁財天(弁天院 )から、きく恵比寿(飛不動尊正宝院 )へ。近くには、酉の市で有名な鷲神社や樋口一葉資料館がある。急遽、みんなて゜一葉記念館へ行こうよ!ということになった。ああ、なんという幸せ。ゆっくりと樋口一葉の世界へ入り込む。24歳という若さで走り抜けた天才の姿がそこにあった・・・・。そしていよいよ最終! 布袋尊(寿永寺)へ。最後に全員で記念撮影をした。もっと前だ後ろだ横だと、まるで修学旅行の写真撮影のような大騒ぎ。
   ほぼ半日、いろいろおしゃべりしながら七福神巡り。遠足気分で楽しかった。ゆっくり歩いて三ノ輪で解散。「せっかくだから!」と、しげ美ちゃんと私は三ノ輪橋からチンチン電車に乗る事にした。下町を走り抜ける都電の車窓から次第に暮れなずむ風景が何とも言えない気持ちにしてくれる。「いっちゃん!夕暮れっていいよね!」としげ美ちゃんが呟く。その横顔に、また彼女の頭の中には夕暮れの旋律が生まれたのかな?と思った。
  
   正月4日、さこみちよちゃんをはじめ、ご主人の立川ぜん馬さんにも大変お世話になった。楽しい時間を本当にありがとうこざいました!
   
   皆にとって佳き一年でありますように・・・・・

機会があれば「一葉記念館」へ

このアーカイブについて

このページには、2009年1月以降に書かれたブログ記事のうちch10.生活カテゴリに属しているものが含まれています。

前のアーカイブはch10.生活: 2008年12月です。

次のアーカイブはch10.生活: 2009年2月です。

最近のコンテンツはインデックスページで見られます。過去に書かれたものはアーカイブのページで見られます。

プロフィール

ichiko.tv

ichiko.jpg
吉田いち子
東京麹町生まれ。日本女子大学卒業後、サンケイリビング新聞社に勤務。2004年3月独立。
その後フリーランスで単行本取材・執筆。主婦、母親、会社員の慌しい?人生経験を生かした取材が得意テーマ。強みは「人脈」。名刺交換だけでなくまさに「魂」の交換?を理想にした密度の濃い人脈作りを目指している。2005年10月に首都圏在住の40歳以上のミドル層をターゲットとした生活情報誌『ありか』を創刊。2007年5月に、これまでに培ったノウハウを生かし編集企画・出版プロデュースをメーンとする株式会社『吉田事務所』を設立した。2011年春から豊島区の地域紙『豊島の選択』の取材・編集。

メール

ご意見・ご感想はコチラまで!

著書紹介

「にっぽんの旨い!を取り寄せる」
食文化研究家・永山久夫さんの全国津々浦々のお取り寄せグルメ100選。「おいしい」の裏側にある生産者の思いにも触れられる一冊。未知の「味」と出会える。
価格1,470円(税込み)

「横浜中華街行列店の秘伝レシピ」
横浜中華街で特に評判の高い厳選29店の味を家庭で再現するためレシピ。秘伝の味を再現するためのコツや工夫を惜しみなく公開。プロの味が家庭で再現できるか?について検証した。
価格1,470円(税込み)

「横浜中華街オフィシャルガイドブック2005-06」
独立して初めて関わった思い出のガイドブック。横浜中華街発展会協同組合の325店全店完全取材! 「食」と「文化」、「歴史」そして華僑・華人の「生活」に触れられるオフィシャルガイドブック。あの燃えるような夏の取材の日々は良かった。
価格950円(税込み)

「和食のいろは」
和食のおいしさを支える基本をあらゆる角度から紹介。プロに教わる目利きのコツから料理研究家直伝の和食レシピ満載。ずっと会いたかった道場六三郎さんをインタビュー。
価格1,470円(税込み)

「マヨネーズってわっはっは」
 親友のかっちゃんこと小林カツ代さんのマヨネーズを使って驚きレシピを紹介。遊び心がいっぱいのレシピや薀蓄も盛りだくさん。
価格1,470円(税込み)

「浅草散歩ガイド」
一カ月に一回は必ず遊びにいく浅草。路地裏は最高。どうしても「浅草のガイドブック」を作りたかった。浅草今昔物語から「食べる」「歩く」「憩う」「買う」浅草が満載だ。
価格1,260円(税込み)

2013年5月

      1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30 31  

ch10.生活: 2009年1月: 月別アーカイブ