ch10.生活: 2008年2月アーカイブ

ch10.生活 : 危うさ


その日・・・・・

  信金中央金庫のシステム障害があった。夜を徹して復旧作業で、26日午前に解決したが。原因は取引情報のやりとりを制御するソフトウエアの不具合ということだったらしい。この「不具合」ということを前に素人は暫くは身動きできない状態になる。たまたま送金の問題にトラブルがあり、案の定、かなりの時間、そのことに振り回される。
   最近では、気軽に携帯で送金したり。「数字」を見ているだけのある意味、ゲーム感覚は本気でまずい・・・と思うようになっている。天災やら、何か社会にパニックがいつ起こるか分からない?ということもあろう。というのに便利すぎる生活に完全に麻痺している自分に気付く。データが飛んじゃった!あーっ!ということであたふたしたことがどれだけあったか。携帯やパソコンに頼りきっていることは・・・・・危うい危うい。
  例えば、サラリーマンは給与振込みが当たり前だろうが、その昔、現金でもらっていた時代もある。その時のお札一枚の感覚は完全に消えている。キャッシュカードが出来た時も、当時、母は「嫌なのよね」と言って銀行窓口に印鑑と通帳を持っていった記憶がある。
   今は何もかもが「数字」での処理。あの頃の「重み」の感覚を忘れずにいないと本当にまずいぞ。便利さに頼り切っていたら、いつか落とし穴に嵌るそんな気がしてきた。



   「人の話をよく聞く」ということを学びがらも、本来、おしゃべりは好きな方である。普通にしゃべっているつもりなのだが、よく「いち子さん、もう、やめて~、笑いシワが増えるぅ~」と言われることが多い。
   昨日も普通にしゃべっていたのだが、セミナー終了後にメールが届き「久しぶりにいち子節がきけたのが何よりでした」とあった。話していると人はよく笑うものだ。
  

  さてさて、人間が笑うときの横隔膜の振動を測り、「笑いの量」を算出するという「笑い測定システム」が開発された。これは、関西大学社会学部の木村洋二教授のグループが1年がかりで開発したものということでなんと、世界初ということだ。独自の単位「aH(アッハ)」というのもいいね。まさに快挙!
且つ作り笑いか本当の笑いかが識別できるというのだからますますいい。 横隔膜は本当に笑った時に毎秒2~5個の特徴的な振動波を発生させるという。 だからたとえば「あ~ら、うふふ」とか「まあっ!おほほ」とか声や表情で笑っているようにしても振動しないということだ。いろいろ考えると面白くて、クスッと笑ってしまった。
 今後は笑いと免疫機能に関する研究に役立てたいということで携帯型測定機の開発を計画中だとか。笑いは兎に角いい。まあ、眉間にしわよせている女性はどんな美形でも嫌ですね。免疫力アップ!美容と健康のためにも笑え!笑え!ですねぇ~。

 

ch10.生活 : マルチという麻疹


   経済産業省はマルチ商法のニューウエイズジャパンに対して特定商取引法違反で、同社に勧誘や新規契約を禁じる3カ月の一部業務停止命令を出した。米国にある「ニューウエイズ」の子会社で、売上高が約600億円、登録会員数は約85万人いるという組織だ。会員は、シャンプーやドリンクなどを知人、友人らに「アトピーがなおる」だ「癌が再発しない」などと虚偽の説明をし、新たに入会や商品購入を勧めていたのだ。


   仕事柄、異業種交流会や様々な会やパーティーに参加することも多い。そんな時、こうした「マルチ」のニオイのする人々が必ずと言っていいほど忍び寄る。これまでに、さんざんいろいろな人や商品を見てきた。その上、人間ってこれほどまでに変わるのか?ずーっと観察してきた。
   彼らや彼女らを揺り動かしているのは一体何なんだ?と考えて見ていた。商品を執拗に勧める人の大半は「一ヶ月100万以上は稼げます」とか「一ヶ月2000万はかるい、年収じゃないですよ!一ヶ月の収入ですよ」などと熱く口走る。確かに中にはそんな人もいるのかも知れないが、1割いないんじゃないか?大半の会員は殆ど稼げずに、というか僅かな利益に「心」を売っていく。彼らを変化させていくのは、要は「金」だ。
    

   ある純粋な?女性が「自分の人生観を変えてくれた。こんな幸せがあるのか?と感動の日々」と夢見心地に言う。私は「それは良かった、何より」と答える。幸せな気持ちになる前、それまで、自分が辛かったと思っていたことは何だったのか?それを冷静に考えたほうが良いのだ。しかし彼女は私の言葉など耳に入らないのだ。
  そう、不安定な笑みを浮かべる人々に、私は微笑み返すが、麻疹に罹っている間は、しようもないものだ。それは情熱に揺り動かされてどうにもこうにも出来ない「恋」にも似ているのだろう。


 「今回の処分を厳粛に受け止め、法令順守の体制強化に取り組む」というニューウエイズジャパン。マルチとしては国内第3位。果たしてとんな体制強化に取り組むのか?

ch10.生活 : 変化と進歩


 いろいろな発表を聞くたびに、生活者である私たちは単にも快適さや便利さだけに注目していてはいけないとつくづく思うのだ。「分かっている」と口先では言っても、日々の生活の中では忘れている、気が付かなくなっている。
  これからは、花粉対策だと大騒ぎするが、また日差しが強くなれば次は美白だなんだかんだと日焼け防止に躍起!。

  イタリア・マルケ工芸大の研究チームによって、日焼け止めに使われている成分が、ごく低濃度でもサンゴに共生するらん藻を殺して、サンゴの白化の一因になっていることがこの度、実証された。日焼け止め中の成分にある、パラベン、桂皮酸、ベンゾフェノン、カンファー抽出物という4種類の物質に、使用時に海に溶け出すのと同程度の量で、サンゴを白化させる作用があるらしい。これらの物質がらん藻中で有害なウイルスを活性化させ、ウイルスの量が通常の15倍になることも判明した。これは一部の商品ということでなく、そしてこれらの物質は日本で市販されている日焼け止めにも使われているという。
  勿論、肌に対する紫外線の悪影響は分かっているものだから対策を講じなければならないのであるが、目先の事に追われず未来を見通しながら「これまでは・・・」と過去の実績等によりかからず、新たな結果をふまえ企業も未来を見通していかないとならない。  


ch10.生活 : 家並み


  その「名前」は知っていても実際に生活の中で使っていないものは結構あるものだ・・・・・。

"グーグルマップ"。名前は知っていたが、別に仕事でも趣味でも使ったことはなかった。
結構、鮮明な画像で見えるよと聞いて、「へぇっ?」と驚いた。
ほうっ!矢印のところがどんどん拡大されていく。そうか・・・あっ!家の屋根が見えて、我が家の犬小屋の赤い屋根そして、庭の桜の木までが見える。航空写真というのだろうか・・・これを見ていると、まるで空から遊覧飛行をしている気分だ。恰も鳥になった気分でもある。
  それにしても、都会とは家々が結構、ごみごみしているものだ。昔から"向こう三軒両隣"とはいうが、よほどコミュニティのお付き合いをしていない限り、都会は皆、知らぬ人々が密集し生活をしているものだとつくづく感じる。

ch10.生活 : じわりじわり


  なんだかんだと値上げが話題になる。先般もある酒席で「なんで日本で小麦が作れないんだ」と言いだしたものがいたが、まあ、酒席であったということもあるのだろうが、誰もそれにきちんとした説明が出来ないでいた。
  4月から輸入小麦の価格が引き上げられた場合、パンなどの再値上げが避けられないと製パン業界最大手の山崎製パンが見通しを示した。えっ、パンが?と思うかも知れないが、小麦を含む原材料費について4月以降は1カ月あたり8億円の負担増が見込まれる」というのが実態。昨年末に約24年ぶりの値上げをしたばかり。また、この4月からはびっくりするような生活の変化が待ち受けている。それはじわりじわりという表現がぴったりなのかも知れない。


ch10.生活 : 文化が分化?


   " しょこたん"ことタレントの中川翔子さんが2004年に開設したブログは、芸能界でもトップクラスの人気を誇っている。なんと、アクセス数が10億件を突破した・・・らしい。「一日10万件!」だのいろいろな方の凄さも聞いていたが、「億」とは!コメントもない。昨年の紅白での演出もなかなか可愛かったが、3月19日には初アルバムも発売するという。まさに、今やしょこたんワールド?「なんてハピナス者。ギガントサンクス」としょこたん語も炸裂だ。まあ「私はなんて幸せ者!とっても有難う」の意味らしいが。


  そういえば、テレビ、ラジオ、新聞で大反響!なんと12万部突破という「KY式日本語」の売れ方といい・・・・社会のどこかというか、何かが完全に、変わったんだろう。それも大修館書店だものね。私は昔昔その昔この出版社の「言語」という雑誌をずーっと読んでいたことがある。もう、あれは「言語おたく」しか読まない内容なのかも?(あっ失礼)。

   いつの日か、地球温暖化をくいてめるが如く頑張らないと、多分?美しい日本語がやはり消えていくのだろう。例えば、卑近な事例。結婚式の招待状にしてもなんだかんだ・・・・・ああ!もう、心臓が止まりそうなくらいびっくりする日本語の氾濫だ。

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まだまだ謎の多い「冷凍餃子」の事件。この世は全く不透明。"明日は分からない"ということが多い。


  日本たばこ産業の子会社のジェイティフーズが輸入販売した中国製冷凍ギョーザ中毒事件は2008年3月期決算で冷凍食品事業で80億円の減収、営業赤字に転落の可能性大となった。4月に予定していた日清食品との冷食事業の統合は白紙撤回したばかり。タバコに次いで食品事業を育てていこうとする戦略が大きく狂い始めた。
    今流れているテレビコマーシャルでもただ、ずらずら~と商品名を並べて注意を促しているものの、「これではよく分からない!」という声も多い。その上、商品の自主回収にかかる費用はどこまで膨らんでいくのか?全く見通しもたたないというのはこんなことだろう。
 
   「私、手抜きをやめて、お弁当は愛情たっぷりの手作りにしています」というような主婦のコメントが主婦の心にピンッと届くワイドショーで流れていては、主婦は「そうよねぇ」と同調してあんなに家事の手助けをしてくれた冷凍食品から一時 的にしても心は離れていく。冷凍食品を使わない事=手抜きをやめました・・・・なってしまうのだから。冷凍食品は何も家庭内だけで消費しているものでない。「愛情たっぷりの~」では済まされない施設他での現状もあるのだから。

  

ch10.生活 : 老後って?

  
   人間は生きていると常に何らかの不安や心配を誰でもかかえているものだろう。まあ、中には何もなし!という羨ましき限りの方もいるのだろうが。

  アクサグループが、世界各国の就労者を対象に退職後の生活に関する意識調査をして、その結果、日本では既に退職後の準備を始めていると答えた人の割合が、前回(2006年)調査と比べ大幅に増加したという。
  退職後の準備を始めた年齢も31歳と前回よりの5歳も若くなり。第1回目の結果(52歳)から連続して若年化してきているという。30代といえば、漸く、仕事が面白くなって「いざ!これから」という年代ではないのか?。しかしたとえ仕事が面白くなったといっても、まだまだ未熟だし途上だ。そんな時に、退職後の生活への不安をかかえ、老後の備えを進めているとは・・・・・
  「消えた年金問題」など社会保障に対する不信の高まりがはこれからという世代を萎縮させてしまっている。高齢者が「いやあ、老後が心配でね」「ああ、もう老後でした」なんて、ちょっと茶化した話もあるものの、若年化という現象は本当に深刻な問題だろう。心配の渦の中にいる世代よ・・・・・

 

ch10.生活 : 恵方はどこじゃ?

 
   風水師の安藤正龍先生から「ついつい"恵方巻"を買ってしまいました」というメールをいただき、「ついつい」という言葉にお腹の底でくくっと笑ってしまった。
   『自宅へ帰ってから、それをテーブルへ置き、妻と長男へ、「今年の恵方とは南南東」といって、「南南東ってどちらか?}と聞いたのですが、見るからに南の方だったり、東だったり・・・。羅盤を持ち出して丙の方位を調べます。結局15度の範囲ですから、大変に狭い範囲です。それも今年は南方位は五黄が巡って原則的に凶方位。丙だけが例外としても、方位磁石には丙など表示はありません。十二方位で刻まれているので巳と午の間です。とはいえ、磁石すら持たないで太巻きを食べている滑稽さ。まかり間違えば凶方位に向かって、凶神を取り込むことになっては噴飯ものです』・・・・・とまあ、あんなに真面目で用心深い安藤先生が一生懸命に恵方を探している姿が思い浮かんだからだ。またくくくっと笑ってしまった。いずれにしても営業活動に良い吉方位を教えてくださったことに感謝!いよいよ営業開始!

:現代風水研究会のホームページ

ch10.生活 : いよいよ春!

  

   節分の日は久しぶりの降雪。関東甲信越、東北の太平洋側、北陸などで雪が降った。気象庁によると、午後3時までに最大で、東京・大手町3センチ、横浜市7センチ、千葉市と熊谷市6センチの積雪を観測したそうだ。
  「鬼は外~福は内~」という日にいきなり!高熱を出した。まさに鬼の霍乱というのだろうか。久しぶりに辛い時間を過ごした。まさに邪気?と思えるほど。


   節分といえば最近は特に「恵方巻きをかぶりつきました~!」なんてメールが届くことが多い。この習慣?は関東の人間にはまだ何かピンとこないのだが・・・・。大阪が発祥の地らしく、大阪海苔問屋協同組合が道頓堀で行った行事を、全国の食品メーカーがそれに便乗して全国に広まったとか。太巻き寿司をラッパを吹くようにくわえて恵方に向かって丸ごと食べる事で、1年間良い事あるそうだが、まだ私は経験がない。巻き寿司は「福を巻き込む」ということで、まるごと食べるのは、「縁を切らないために包丁を入れない」ということらしい。


   ふむふむ・・・・なんでもかんでもイベント化してしまう昨今だねぇ・・・・なんて、いろいろなことを考えていると、外は積もった雪が凍り付いて、足元がふらつく状態だ。運休だの、見合わせだの交通機関にも多大な影響が。転倒して骨折だのと病院に運ばれた人も多い。降雪に慣れていない自分自身も含め、都市の仕組みの脆さにも気付かされる。

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プロフィール

ichiko.tv

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吉田いち子
東京麹町生まれ。日本女子大学卒業後、サンケイリビング新聞社に勤務。2004年3月独立。
その後フリーランスで単行本取材・執筆。主婦、母親、会社員の慌しい?人生経験を生かした取材が得意テーマ。強みは「人脈」。名刺交換だけでなくまさに「魂」の交換?を理想にした密度の濃い人脈作りを目指している。2005年10月に首都圏在住の40歳以上のミドル層をターゲットとした生活情報誌『ありか』を創刊。2007年5月に、これまでに培ったノウハウを生かし編集企画・出版プロデュースをメーンとする株式会社『吉田事務所』を設立した。2011年春から豊島区の地域紙『豊島の選択』の取材・編集。

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