ch10.生活: 2011年2月アーカイブ

  先般、特定非営利活動法人 福祉コミュニティ大田の代表をしている浜洋子さんに「認知症の具体的な介護方法と福祉サービス」についてのお話しを伺った。「あれ?何を取りにきたんだっけ?」とか「あの人の名前が・・・」という事はよくある。しかし、こうした加齢による物忘れとは違うのが認知症。特に、最初の症状では欝病と見分けがつきにくく、つい鬱病の治療を進めてしまうケースがあるそうだ。要は"セカンドオピニオン"が必要だということだろう。

  浜洋子さんが日々、様々な相談にものっているが、そのまさに"生"の仕事ぶりを聞けば聞くほどに、人間とは本当に一人では生きていけないものなのだなと思う。どんな人も必ずトシをとる。いつまでも若者ではない。そして現代の"無縁社会"。この中で縁者がいなくなり独り暮らしをしているうちに認知症に罹患していく悲劇さえある。日本全国で年間900人もの高齢者が「行旅死亡人」となっているそうだ。この「行旅死亡人」という言葉。なんとも悲しい言葉ではないか・・・。

  人は家族がいれば、その家族達とかかわり、また地域の中で生きているのだからその地域とのかかわりをもっていかなくてはならないだろう。ひとりひとりが認知症を予防する生活を心がけ、地域ではみなでの見守っていくという気持ち、活動がますます必要な時代になってきたということだ。

ch10.生活 : 3年ぶりの積雪

  昨夜は23時過ぎに地下鉄から外に出た。雨だと思い込んでいたら、目の前は真白な銀世界。なんでも3年ぶりの積雪だったとか。きしきしと雪を踏みしめて歩く。午前零時の静寂。いつも見慣れた景色も幻想的である。雪には不思議な魅力があるなぁと、小泉八雲の「雪女」を思い出す。   


ch10.生活 : 酢はなんて旨いんだ!

  ミツカンにいらして現在、すし研究家の松下良一さんに江戸時代の寿司に使われていたといわれる酢のサンプルをいただき、どうしても寿司を作りたくなった。
  立春も過ぎれば、もう気分は"春"ではあるが、今日は春の雪。雪見酒にも寿司はいいだろう。握りではなく、具沢山のバラ寿司を作る。材料は簡単に。冷蔵庫に残っていたニンジン、ゴボウ、タケノコの水煮。そして春らしく菜の花。それにカツオとイカを加えてみる。寿司飯は本当に美味しいと思う。これに先日いただいたフキノトウを煮たものを少し食べれば味覚は既に春そのもの。余りに美味しくて・・・写真を撮り忘れた!江戸時代の庶民の食卓を思えば、なんと現代の贅沢なことよ。

ch10.生活 : 日本庭園の美意識


   米メジャーリーグ・シアトルマリナーズのイチロー選手が出演するキリン一番搾りのテレビCMに、島根県にある足立美術館の日本庭園が登場している。以前、この庭園を訪れた時、何か「国民性」というか「美意識」というものに対する違いを「ああ!なるほど!そこね」と感じたものだ。
  今回のコンセプトは『世界が認めた日本の技』。ドイツでキリン一番搾りの製造が始まり、評判を得ていることを伝えるイチロー。ビールを片手に満面の笑顔でたたずむ背景の日本庭園(生の額絵)ということだ。
キリン一番搾りのCMについて、詳しくはこちら

足立美術館


   実は・・・最近記憶が薄れて、時々「あれぇ・・・なんだっけ?」ともう一度確認しなくてはならない事が多い。その為、デスクの上には山川出版社の詳説「日本史」と「世界史」の教科書を置いている。仕事の上で教科書が欠かせなくなるとは・・・想像もしていなかったが。

  本日は天平芸術研究所の衣装技術顧問の中村芳子さんにお目にかかり、興味深い話を聞いていた。あまりの面白さに少し興奮気味。その時代の確認の為に、教科書を捲る。学生時代とは全く違う視点で、本当に教科書が面白くてたまらない今日この頃。不思議なものだね。
  女性の服飾の歴史とは時代をおってみると実に興味深い。とはいうものの、その服飾の世界に残るのものは非常に僅かな一部の人々の"もの"ではあるのことを再認識しなければならないが。また、中村さんは、色彩心理も学ばれているので、「色」の知識も豊富で、聞けば聞くほどに何故、その「色」を選び、身につけるのかも分る。ああ!タイムマシンでもあれば、是非、その時代に戻って天平の美女たちに会いたい気持ちになる。

ch10.生活 : 未練断ち切って・・・

  立春も近い。そして明日は節分か。しかし、陰陽五行の伊勢瑞祥先生曰く「鬼がダブルだ!」と。「えっ?」ですよねぇ。「鬼が2匹来るんだ」なんて・・・最悪じゃあないですか。何でも今年の1月は「己丑」月。また節分の2月3日も「己丑」日ということで赤鬼さんと青鬼さんの2匹がダブルで来られる?そうですよ。過去への未練の力が物凄く強くなるそうです。「そういえば・・・」という気持ちある方は新年に向かってすべきこと。3日の朝3時から5時の間に起きて、西南西の方角を向いて、拍手を3回ですって。「えっ・・・」ですが。しかし、もし早起きできなかった場合には、午後3時から5時の間にどこでもよいから掃除をすること。何でもよいから無心になって掃除をすればよし。そして昼間のうちに豆をいつもの倍の数をまく事ということです。生活の知恵というものなんですねぇ。しかし、ふっと・・・ああ!未練・・・と呟いてしまう。どうも未練に引っ張られるタイプでありまして・・・いけない・・・いけない。

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プロフィール

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吉田いち子
東京麹町生まれ。日本女子大学卒業後、サンケイリビング新聞社に勤務。2004年3月独立。
その後フリーランスで単行本取材・執筆。主婦、母親、会社員の慌しい?人生経験を生かした取材が得意テーマ。強みは「人脈」。名刺交換だけでなくまさに「魂」の交換?を理想にした密度の濃い人脈作りを目指している。2005年10月に首都圏在住の40歳以上のミドル層をターゲットとした生活情報誌『ありか』を創刊。2007年5月に、これまでに培ったノウハウを生かし編集企画・出版プロデュースをメーンとする株式会社『吉田事務所』を設立した。2011年春から豊島区の地域紙『豊島の選択』の取材・編集。

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