ch10.生活: 2007年9月アーカイブ

ch10.生活 : 別腹

   
   俳優の役所」広司さんが映画の役作りのために、40日間で10キロの減量をしたらしいが、もともとそれほど肥満しているわけでない男性の10キロというのは役者魂!とはいうものの、かなりきつい数字だと思った。
  しかし、人間とは「欲」との闘いだ。特に女性の食欲。よくいう「だって、甘いものはべつばらぁ~」という腹は本当に凄い腹なのだ。
  ランチブッフェも兼ねて、ミーティングすることも多いのだが、男性と女性の“皿の上”は明らかに違う。先般もあるホテルのレストランにいた時。私は多くのメニューを少量ずつとる。頭の中に浮かぶのは、先ずはバランスという言葉。私以外の5人の男性の皿を見ると、たいがいが2~3種類。要はバランスというより彼らの好きなメニューに絞られている。そして、「カレー食べようかな?」と一人が言うと「そうだな」と一人が続く。男にとってカレーは別腹なのか?と思ってしまう光景だ。
  ふと、前方の女性の集まりのテーブルに目がいく。皿にはたくさんの料理が盛られている。ワイワイと楽しそうの会話がすすんでいる。そてし、料理の後、必ず女性はデザートのババロア、プリン、ケーキまでフルコース。一度だけでない。見ていると、何回もデザートコーナーに通う?あっぱれ!という感じ。まさに別腹の威力。別腹はいくつもいくつもあるようだ。
  

   飽食の国、日本。“食欲”との闘いのため、ダイエット食品が続々と登場。発売前のモニター調査も随分と引き受けている。しかし、某メーカーの今度のダイエット食品は内容を聞いて驚いた。しばし絶句。これまで、クッキー、ゼリータイプの飲料、ジュースだスープだおかゆ・・・・いろいろ聞いてきたけれど、今回の商品は本当に人間は一体、何の欲望と闘うのだろうか?と思ってしまう。こうした食品の開発者、研究グループの努力と知恵には脱帽だ。


  飽食の時代だというものの、テレビの番組に度々登場するギャル曽根さんは一体、何なのだろう・・・。
カレーライス、焼肉、ラーメン・・・・回転寿司を何皿も食べながら「あと、トロ35個くださーい」なんて言っているのを見たら、びっくりして口をあけたままの自分に気がついた。
  ある番組では、このギャル曽根さんの不可思議な胃袋に医学的検証を複数の医療機関の協力で行っていた。通常の胃袋の大きさは通常の女性の大きさと変わらないものの、一度、口に入れ、食物が胃袋に入るとあれよあれよと言う間にからだ全体を占めるほどに大きくなる。横から見ると、まるで臨月の女性のようだ。極めてて、胃の蠕動運動がよく、腸の中のビフィズス菌がこれまた、極めて多いらしい。腸内細菌の検査では、一般女性の平均は10%~15%に対し、50%以上をビフィズス菌が占めることが判明している。生まれた赤ちゃんのような腸であるのだろう。1日に5~6回もトイレに行くとも言うのも驚き。
通常、食事をすれば血糖値があがるものなのだが、ギャル曽根さんの場合は食べても食べても血糖値がほとんど上がらないらしい。それで脳内の満腹中枢が「満腹!」と感知しない。常に空腹という感じなのだろう。
   それに、普通の人は寝る時の代謝は少なくなるのだが、彼女の場合寝ていても体の活動が起きている時と同じ状態であるという結果もあった。ただただ驚き。愛くるしい顔で「いただきまーす」と言い、美味しそうに食べ、「ご馳走様でした」と言う。まだギャル曽根さんも若い。しかし、若い時は無理も出来る。テレビの番組制作する人たちも、単に面白いだけで取り上げないでほしいとも感じる。まるで、見世物じゃないか?一人の女性の健康、将来もある。どうでもいいのかも知れないが、何か空しさを感じる。昔から言われている言葉がある。「腹も身のうち食傷も病のうち」という古人の知恵も知って欲しいものだ。


   この数週間、なんともいろんな話が飛び込んでくる。一体、「吉田さんは何をしているの?」といわれそうな、いや、言われているくらい本当に山盛りでして・・・・・
  
   
   今日はトマト博士こと唐沢明さんが枝豆王子こと児島啓介さんとミーティングだった。今や、王子ブームたが、児島さんはミュージシャンでもある。枝豆好きが高じて枝豆の歌も作っている。食育で全国飛び回ってもいる。枝豆の茹で方というか下処理の仕方から見事なのだ。
  トマトの赤と枝豆の緑で・・・・ということで出版をはじめ、本当にいろいろコラボできる。何ともワクワクしてくる企画でつい熱くなっていた。しかし、「やっぱり野菜って素晴らしいですよね」ということから、可愛い野菜が活躍する絵本の作家・飯野和好さんの話で盛り上がった。しかし、打ち合わせの中で登場できる“人物”っていうのはやはり人気者なのだろう。
  次回の打ち合わせの日を決める時、「あっ!その日は枝豆サミットで」という言葉に「枝豆サミット!」と感動し、枝豆王子の“枝豆のケータイストラップ”が揺れて、更にまた盛り上がった。周りから見たら、多分、あのテーブルの3人は何者?という感じだっただろう。まあ、そんな日もいいものだ。

ch10.生活 : 本の面白さというもの

  車内の中吊り広告を見ていると、降りた駅でついつい購入してしまう週刊誌がある。定期購読しているもの以外は、やはり「絶対に読まないとならない」という気分になり買ってしまうということになる。特に、週刊新潮と文春。今週は週刊文春を買ってしまった。
  しかし、単行本ともなるとやはり吟味する。図書館でゆっくりと読書をしたいと思っていても、本当に慌しい日を過ごしている自分を客観的に見ると、ふわっーと溜息ももれる。しかし、「読もう」と思って、書店にふらりと立ち寄れる時間が数分でもあると胸をときめかして探す。探す楽しみ、これは本当に最高の気分。
  どうしても読みたいと思って、それほど大型ではふたつの書店に立ち寄ってみた。探しても無いので、ちょっと訊ねてみた。店員の人は慌てて検索して、書棚のほうへ飛んで行ってくれた。しかしその妙な慌てぶりが気になって「もしかしてキョウジという文字を?」と心配になり一緒に書棚に行ってみた。
数分後、「申し訳ありません、売り切れています」と言われた。そしてもう一店舗も「申し訳ありません、売り切れているようですね」と言っていた。
  結局、いつも通り?インターネットで申し込みした本が届いた。帯には「日本が誇りと自信を取り戻すために  胸に響く対話編」とある。藤原正彦さんが九人と対話している『日本人の矜持』(新潮社)だ。
  目次を見てみよう。明治大学教授・斉藤孝さんの“「日本人らしさ」を創る日本語教育”、京都大学教授・中西輝政さんの“論理を盲信しないイギリスに学べること”。作家の佐藤優さんの“アンテナが壊れシグナルが読み取れない日本”そして、ビートたけしさんもある。人生すべてイッツ・ソー・イージーなんて面白そうだ。やはり本のページを開くとき、それはインターネットにはない昂揚感があるものなのだ。

ch10.生活 : 時代

   昨日は神奈川の某大学のマスコミ講座だった。先般は平塚キャンパス、今回は横浜キャンパスであった。就職課にちょっと早めに到着した。何十年も前のことを思い出していた。母校の就職課のK課長の事を。あの日から本当にたくさんたくさんの年月が経った。ユーモアたっぷりのK課長・・・・今はどうされているのだろうか?大学の新聞にもいろいろと座談会の企画などで参加させていただいたものだ。今思い出せば、教授と同席するなど、本当に考えられないほどの企画もあった。なんだか、とんがっていた、あの頃。

  さて、この日は学生の作文指導から履歴書の書き方アドバイス、エトセトラエトセトラ。単に、マスコミに行きたい・・・そんな気持ちだけじゃだめだ!ということを、今の自分だからこそ話すことも出来る。20代のキラキラと輝いた目。でもね、そんな気持ちが先ずは大切なんだと伝えた。
  彼らの履歴書に書かれている生年月日。昭和61年うまれなんだぁ・・・と妙に感動してしまった。


  昭和61年?あの頃は?ちょっと検索してみた。
2月25日 - フィリピンのマルコス大統領が国外脱出、アキノ大統領が就任。3月1日 - 渡辺美智雄通産相、野党支持者に「毛ばり」発言 (そうそう、あの騒ぎね)、3月3日 - 埼京線の新宿駅直通運転開始(随分と助かった)。3月5日 - 青函トンネルの本州と北海道が結合。(あの、青函連絡船が!) 4月1日 - 男女雇用機会均等法施行。(分厚い書類を渡され、講習会があった・・・・) そして、4月8日 人気アイドル岡田有希子が東京都内のビルで、飛び降り自殺。(ああ、そうだ、この日はたまたま四ツ谷からタクシーに乗って新宿に向かっていたなぁ・・・妙な騒がしさに?と思った日)
  ヒット曲など見れば「あああ~っ」だ。少年隊の仮面舞踏会、渡辺美里のMy Revolution 、荻野目洋子のダンシング・ヒーロー、 チェッカーズ のSong for USA などなど。 小林明子の 恋におちてもそうだ。♪「ダイヤル回して 手を止めた~」と、まあ、この頃はケータイなど普及していなかったから、想いを寄せた相手の声を聞きたくて聞きたくて、電話はダイヤルを回さなければならなかった・・・・そんな時代。


  月日は本当に瞬く間に過ぎ去っていく。夢をひとつでも現実化させていくためにも、私の経験で役に立つことができたなら、徹底的にお役にたちたいと思う今日この頃だ。先日、お邪魔した平塚キャンパスの学生さんからは丁寧なお礼のお手紙まで頂いた。出版社への就職を反対している親御さんへの説得に成功したという喜びの気持ちがひとつことつの文字にあらわれていた。「魔法がかかった」という言葉に私自身、嬉しくなった。もう、彼女の成功を祈るばかり。そして、真摯な気持ちが一杯詰まったお手紙は本当に私の宝物となった。

  

   

ch10.生活 : 見た目・・・そして

   
   先日、編集企画の話があり、以前勤務していた新聞社に行った。本当に久しぶりの事であった。エレベーターホールにいると、「キャア、久しぶり」と昔の仕事仲間が声をかけてくる。「本当に変わってない、変わってない」という言葉が、暫く時間が経つと、なんだか嬉しい響きをもってくることを感じる。肌は勿論たるんできているし、目方も増えれば、昔とはかなり変わっているものなのだが・・・・・


  今日、たまたまタクシーに乗って行き先を運転手さんに告げると、暫くして「もしかして、らくのんぞく?」と聞いてきた。言葉の意味が分からなかった。全く理解できず「?」と思った途端「お客さん、もしかして、楽々、のんびりと暮らしているのかな?と思ったんですよ」と運転手さんが言う。「そう見えますか?」と言い、クスッと笑ってしまった。「そうだといいて゜すねぇ」。空が暗くなってきたかなぁ?と思っていたら、どしゃ降りの雨。タクシーをひろい、最寄の駅まで乗った。乗った場所や時間帯、そして、その時の服装がポイントだ。
  やはり、人間は99%、視覚、つまり「見た目」から判断することが多いのだ。今日、タクシーに乗った時の時間帯、この日の服装、そしてその時の気分など総合的に判断すれば、どうも「楽々~のんびり~」がぴったりであったのかも知れない。
  遅い時間に銀座や六本木から乗れば「お客さん、最近、景気ってどうなんですか?」など聞いてくるケースも多いし、ビジネス街からちょっとカチッとした格好でビジネスバッグを持って乗れば「毎日、遅いんでしょ?」などと聞かれる・・・・。ということで、見た目は結構、何とでもなるものだ。そんなこんなで、偶然のりあわすタクシーの運転手さんとの会話は結構、楽しい。

  
  さてさて、ダイエットモニターをしていただいていた主婦の方が本当に嬉しい結果を出してくれた。26日でなんと5キロちょっと減に成功。体重だけでなく、体脂肪がぎゅうっと減って、本当に綺麗になった。もともと太っていた方ではなかったが゜、なんとも無駄なものを全てそぎ落とすという感覚だ。
  スタート時は、折角予約していたレストランを取り消し!なんてこともあり、一時はご主人の機嫌も損ねそうなこともあったのだが、几帳面な彼女の性格が見事にこの結果を作った。見た目は勿論だが、管理栄養士さんの指導のもとで、日々の食事の献立を工夫し、運動をし、水分と良質な睡眠を十分とる・・・・・・精神的にも程よい緊張が続く。努力の賜物だと思う。以前から美しく魅力のある女性であったが、「別人かと思ったよ」とご主人から言われるくらい、つまりより磨きがかかったということだ。「見た目」にひとつプラスされた。


  
  このところ「女優になりたい」「モデルになりたい」という女性も多く、今、塾、セミナーの仕事も組み立てているところなのだが、“自分はかなりの美人でいい女”だと思い、それなりの自信もある人が多い。しかし本物のプロの仕事人になるためには「見た目」だけでなくプラスαというものがポイントだということ。わかっているようで、実に疎かにされている。
  確かに、99%見た目で判断されるものなのだが、残りの1%が実は最も重要で、結局、数字が逆転する場合もある。要は中身。中身が変わることで「表情」など醸し出されるものは全てが変容していくものなのだ。
  
  株式会社エム・マインド チーフトレーナー の成田 儀則さんがイキイキと語ってくれた「人間力」というテーマがいよいよ大切に思えてきた。成田さんは今、企業研修で大活躍の方であるが不登校の子供を持つ父兄のカウンセリングと勉強会でも定評がある。
  先日もセミナーの打ち合わせをしていた時「吉田さん、そうそう!見た目綺麗!だけの時代は終わりましたからね!」と相変わらずの切れ味爽やかな口調で語ってくれた。プラスαは成田さんの言う「人間力」にしよう。

ch10.生活 : 統合して何を残すか


  銀行をはじめとして、統合してしまうと「あれっ?前は何だったっけ」ということがよくある。本日3日に
百貨店業界第3位の大丸と8位の松坂屋ホールディングスが共同持ち株会社を設立、経営統合した。2008年の4月には4位の三越と5位の伊勢丹も経営統合する予定だ。何もかもが再編されていく。しかし、一体何がどう変わるのか?というのが消費者としてのホントの気持ちだ。カードケースの中にしまわれているあちらこちらの“百貨店のクレジットカード”。昔は家具なら~。食器なら~なんて百貨店の分類もしたことがあったが、今や何でも揃う、便利な百貨店という名称さえ古臭い感じだ。高度成長の時にあんなに輝いていた百貨店も、統合して統合して・・・・そのうち売り上げ何位なんてこともなくなりそうだ。なくてはならない存在のために何が出来るか?強い個性も欲しいものだが、やはり意識するのは大衆か。

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プロフィール

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吉田いち子
東京麹町生まれ。日本女子大学卒業後、サンケイリビング新聞社に勤務。2004年3月独立。
その後フリーランスで単行本取材・執筆。主婦、母親、会社員の慌しい?人生経験を生かした取材が得意テーマ。強みは「人脈」。名刺交換だけでなくまさに「魂」の交換?を理想にした密度の濃い人脈作りを目指している。2005年10月に首都圏在住の40歳以上のミドル層をターゲットとした生活情報誌『ありか』を創刊。2007年5月に、これまでに培ったノウハウを生かし編集企画・出版プロデュースをメーンとする株式会社『吉田事務所』を設立した。2011年春から豊島区の地域紙『豊島の選択』の取材・編集。

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