ch10.生活: 2010年9月アーカイブ

ch10.生活 : 畳の縁

  そうか・・・と思って聞いていた。この何日か、妙な偶然?のような話を聞いていたのだ。そう、三件も同じ話の展開に「?」と思った。なるほど。最近はフローリングの家庭も多く、畳のある部屋が少ないだろう。だから「畳の縁を踏まない」ということは「え?一体何なの」と思う人々がいるのかも知れない。自分も理由はくどくど聞いた覚えはないにしても、畳の縁は踏んではいけない事は躾けられてきたことが当たり前ではあったが・・・。
   若者や子どもに対して、やはりそんな事を言う機会さえなくなっているのが現代なのかもしれないな。何故?という理由もしかと分らずに頭の中にあるということは多い。そうか・・・畳の縁か!と改めて日本家屋の素晴らしさを感じる。思えば昔は「~してはいけません」という事が生活の中で多かった。無鉄砲な子ども時代は生活の中であれやこれや言われればなんとも五月蝿くも感じていた。しかしそうした事は、今になってみると時代の幸福を感じる。

ch10.生活 : 目白庭園

P9150055.JPG  地域の新聞の編集をしているが、いろいろな取材のシーンで「ああ!生活しているんだな」と感じることが多い。これまでの人生の大半を「編集」という仕事をしていたといえばそうなのかも知れないが、ある意味、肩肘はらない取材が出来るようになったのは人生後半としててもいい時間だと思っている。   写真家の永島浩二先生と目白庭園を歩く。門構えは長屋門で築地塀に囲まれている。園内にひっそりと佇む数寄屋造りの建物は「赤鳥庵」と呼ばれる。大正7年に鈴木三重吉この地で「赤い鳥」を創刊したことに因む。池には鯉、そして鴨が。庭園の萩が秋の訪れを感じさせてくれる。滝の前を通り過ぎ、東屋で一休み。当時の事をいろいろ想像してみる。作家達の歓声が聞こえてくるようだ。都会で静寂な時間が流れていく。 目白庭園


ch10.生活 : とにかく捨てる!

  時々、記憶のない方からのメールが゜くる。「先日は有難うございます。」なんてあると、「はて?誰だっけ?」となる。たまりにたまった名刺をくくってみても見当たらず。しようもないかな・・・と思うことがしばしば。


  「名刺はどんどん捨てる」という見出しにハッとする。本郷陽二さんの『頭がいい人の捨てる!整理術』を読んで少し救われた。保存機嫌が過ぎたら必ず捨てる・・・な~るほど!と思いながら、ファイルの背表紙を見る。あああ・・・。企画を練る時の材料的?なものが何故にこうも捨てられないのだろうと思う。
  意外と整理整頓ばかりしている性質だと思っている。本にしてもいつも整理していらなくなったものは捨てるなり売っている。ブックオフで確か100冊以上は自宅に取りにきてくれるので、先般は数百冊を処分した。
  しかし処分できないものって本当に多い。「名刺」そして「手紙」はなかなか捨てられない。ふと何年も整理していない納戸の中を想像してみると少し気が遠くなった。あの「名刺」の山はどうなっているのだろうと。「とにかく捨てることから始める」という事を肝に銘じでまた時間を見つけて一気に整理整頓してしまうことが大切なのかも知れないな。

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プロフィール

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吉田いち子
東京麹町生まれ。日本女子大学卒業後、サンケイリビング新聞社に勤務。2004年3月独立。
その後フリーランスで単行本取材・執筆。主婦、母親、会社員の慌しい?人生経験を生かした取材が得意テーマ。強みは「人脈」。名刺交換だけでなくまさに「魂」の交換?を理想にした密度の濃い人脈作りを目指している。2005年10月に首都圏在住の40歳以上のミドル層をターゲットとした生活情報誌『ありか』を創刊。2007年5月に、これまでに培ったノウハウを生かし編集企画・出版プロデュースをメーンとする株式会社『吉田事務所』を設立した。2011年春から豊島区の地域紙『豊島の選択』の取材・編集。

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