ch10.生活: 2006年8月アーカイブ


   最近ではなんの不思議もない光景だが、見る度に実は気になっていた。
ペットボトル入りの清涼飲料水を飲みかけのまま常温で放置。口をつけたペットボトルは放置すると雑菌が繁殖する。本当に汚い状態なのだ。バッグに入れて、持ち歩き、車内で一口一口飲んでい人を見ると、冷や汗が出るほどだ。まして、炭酸入り飲料などは高温になると容器が膨らみ、栓が飛ぶ恐れもある。便利な世の中に慣れきってしまった私たちは「我慢」をしなくなった。いつでもどこでも喉が渇いたと思えば自販機で飲み物を購入して乾きを潤す。なるべく、グラスなどの容器にうつしかえて飲みたい、がホンネ。昔の「当たり前」が今は懐かしく思う。せめて、ペットボトルを携帯して飲み歩くなら、早めに飲み切ってほしいものだ。そして賞味期限を表すボトル側面の6ケタの数字を確認を。

ch10.生活 : 未来のために


   このところ、夏ごとに地球の悲鳴が強くなっているのを感じます。
今、何が起きているのかを知り、そして。私たちに出来ることは何なのかを考えるために、子どもたちとお母さんに向けて、美しい絵本を作りたいと思いました。


  絵本「水のミーシャ」(清流出版)出版記念 朗読コンサートとパーティーのお誘いがきた。
差出人の名前が国立環境研究所 科学環境研究領域 動態化学研究室  功刀正行とあったのだ、知らないお名前で?と思って開封した。懐かしい名前があった。詩人の堤江実さん。堤さんの朗読は本当に心にしみる素晴らしさだ。朗読のための音楽を小久保隆さんが作ったという。思いが生まれて2年の歳月。子どもたちの、そてしそれに続くものたちの未来のために作られた思いが伝わってくる。

  地球の未来のために、非力ながらも自分自身で出来ることがあれば・・・いつもそう考えていた。
  秋風が感じられる頃、堤さん、お目にかかりましょう。
  いつも、心にかけていてくださってありがとう。


   随分前の話だが、以前勤務していた会社で都内某所に支局が出来て、そこに配属になったことがある。まだ、母が生きている時に、私の勤務先である、その場所を通りかかったことがある。その時、母が深い溜息をついた。「昔、この辺には家作があってねえ・・・戦時中はここにサツマイモを育てていた・・・」と言った。こんな交通量の多い通りに面したところにか?・・・そう思った。「考えられない・・・そこで、あなたが働いているなんてね・・・」と再び、深い溜息とともに呟いた。その母の横顔と言葉に私は何もかえせないでいた。
 


  また、ある日、我が家の小さな庭に少しスペースがあったので、子どもと一緒にナスでも育てようと張り切って作業をしようたした時、姑が「やめて頂戴、勘弁して」と懇願した。兎に角、そんな野菜などは庭で育てないでくれというのだ。
 姑に歯向かってまでナスを育てる気はない。直ぐに作業はやめた。そんなこんなで、結構家庭菜園をしたい気持ちはあるものの、戦争を体験してきた二人の女性たちの思い出を考えると、その気持ちも理解できて、私は何もしない。
   

  庭には、バラ、そして海棠、イタヤカエデ、ピラカンサス・・・・そして忘れたころに花開くカサブランカ。今はムクゲが咲き誇っている。昔、高千穂神社で小さな苗木で頂いた勾玉の木も成長して今では二階の屋根を越えている。
  季節のうつろいの中で花たちの姿を見るのは楽しい。そんな中で、実はしたくてもしないでいる「家庭菜園」なのだが・・・・・・


   団塊世代に家庭菜園ブームが広がっているそうだ。
今、巷で話題になる。所謂2007年の団塊世代の大量退職により家庭菜園愛好者が増えると期待され有望市場とみられている。
   例えば農業機械メーカーのクボタなど家庭菜園向け小型農機の新製品「ニュー菜(な)ビシリーズ」を模擬菜園など設置してアピールしている。 この小型農機需要は、2003年の約7万台から2005年に約8万台の伸びを示している。今後3年間で20パーセントの伸びを予測している。
また、井関農機では、家庭菜園支援サイトを開設したところ、アクセス数が当初から4倍に激増したとか。やはり家庭菜園用小型農機「マイペット」を全国の販売店の店頭に展示し、今後の農機マーケットの大幅転換期とともに、家庭菜園の小型機の販売台数の伸張をクボタ同様に予測している。
 人と同じことをすることは好まない団塊世代。受験、就職、ビジネスの世界でいつも闘ってきた団塊世代が単に健康増進、手頃な価格、操作が簡単といううたい文句だけで、飛びついていくか、あと一捻りしたホンネを知りたい。

ch10.生活 : 土用の丑の日には

 今年は7月23日(日)と8月4日(金)と土用の丑の日が二回あるという。 
土用の丑の日に鰻を食べるということを現代にまで続くこの習慣。一躍広めたことで有名な平賀源内はは、そもそもは高松藩の出身で、蘭学、本草学、発明、事業、戯曲など幅広い分野で才能を発揮した。兎に角多芸・多彩であったといわれている。歴史で習ったことを思い出す。鎖国の日本で、外国から持ち込まれた壊れたエレキテルを復元して、皆を大いに驚かせたことでも有名だ。こういう人を天才というのだろう。しかし、天才は人生も劇的だ。彼は誤って人を殺めて、獄中で非業の死を遂げる。
 

 蒸し暑い時期。食が細くなる季節でもあり、「精をつけるぞ、鰻だ鰻だ」と有名行列店に並ぶこともいいけれど、こんなことを切欠にして源内のことや、彼の友人だった杉田玄白のことを本などで読んでみるのもいいかも知れないな。

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プロフィール

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吉田いち子
東京麹町生まれ。日本女子大学卒業後、サンケイリビング新聞社に勤務。2004年3月独立。
その後フリーランスで単行本取材・執筆。主婦、母親、会社員の慌しい?人生経験を生かした取材が得意テーマ。強みは「人脈」。名刺交換だけでなくまさに「魂」の交換?を理想にした密度の濃い人脈作りを目指している。2005年10月に首都圏在住の40歳以上のミドル層をターゲットとした生活情報誌『ありか』を創刊。2007年5月に、これまでに培ったノウハウを生かし編集企画・出版プロデュースをメーンとする株式会社『吉田事務所』を設立した。2011年春から豊島区の地域紙『豊島の選択』の取材・編集。

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