ch10.生活: 2009年7月アーカイブ

ch10.生活 : 飽和もまた愉し?


  自宅近くにコンビニが3店舗ある。am/pm、ローソン、そしてセブンイレブンだ。常日頃から動物的な動きをしているので、買いたい「商品」によって瞬時につかい分けていることに気づいた。その理由を考えるとふふふと笑ってしまうが、こんな理由がニッチのまたニッチのマーケティングなのかも知れない・・・・なんて不遜にも思っている。
  伊藤忠商事がコンビニエンスストア7位のエーエム・ピーエム・ジャパンの買収に向け、親会社レックス・ホールディングスと交渉に入ったという。このam/pm問題ではローソンが買収することで2月に合意したものの5月に破談。これもご縁というものなのだろう。
  いまや、なくてはならない「生活の一部」。いやあ、昔、コンビニなんて!と言っていた自分が恥ずかしい。こんなにのめりこんでいる・・・・・国内のコンビニは4万店を超ている。しかし今回の件だが、効率的に店舗網を築けるための買収がもし実現したら、ファミマと合わせた店舗数は約8500店となる。私の大好きなローソン約9500店に・・・・


  最近はなんと!歩きながらものを食べる若者が増えていると聞いた。信じられない。「増えているよーです」なんてテレビレポーターの皆さん、ニコニコ言っている場合じゃないでしょ?! うるさい小言幸兵衛ではないが、若者には先輩の大人たちが注意をしないとまずいでしょ?・・・・・とまあ、こんな事を言うと「何されるか分らない、物騒だし・・・・」とかえってくる始末。
  最近は「食」のスタートはやはり「家庭」しかないとつくづく痛感。バリバリそしてお洒落な社会人でも、「食」のシーンで「えっ・・・・」「あの・・・」と絶句することもしばしば。その時、仕事というより、その人の育った「家庭」が見えてくるのだ。もう一度も子どもだけでなく大人も「食」の大切さに気付いてほしい。
  
   枝豆王子こと児島啓介さんからメールがきた。彼は現在南青山マンダラというライブハウスを拠点に音楽活動を続ける一方、子どもたちの好奇心を呼び覚ます「枝豆のいのち」を教材にした食育のアイディア授業を主に小学校で行っている。1学期は10校で授業を行ったそうである。通算は20校ほど!
  そもそもこのプログラムは彼の作品の1曲の歌を作ったことから始まった。その歌こそ「よくかんで食べましょう」だ。「よく噛んで食べるのよ」と親たちに言われたものだ。
  児島さんは、そうした活動をする中で、全国の枝豆農家さんとの交流の中、その仕事や、「おいしくいただいてます」「いのちをありがとう」という声が農家さんには届いていないということ、またクレームしか届かないことなどを知るうちに、枝豆という垣根を越えて「ありがとう」の手紙を歌にした。
  「食べものをいただく」ことは、「他の生きもののいのちをいただく」ということ。「よくかんで食べる」ことは、「他のいのちと、より深くつながる」ということだと児島さんは言う。そして地球のすべての生きものがすこやかに暮らしていくためにはどうしたらいいのか、授業の中では子どもたちからの提案を引き出すことをスタート。
   日本が世界に誇れる感謝のことば「いただきます!」には深い思いが込められていること、いま一度日本人全体で見直すキッカケを作りたいと考えているという。そして、1人1人の「いただきます」の声がやがて大合唱になり、歌声ですべての生産者さんへ届く、全国に響いていくことを願いながら歌っている・・・・・とある。「いただきます」という言葉。胸に響く。そんな大切な言葉と気持ちを持ち続けたい。
「2学期から毎日、1校でも多くの小学校を授業して回りたいです!」という枝豆王子。わが校にも!という方、是非ご連絡くたさいね。

枝豆王子 活動報告
小学校での授業の様子は枝豆王子のブログで報告

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ch10.生活 : 夏の愉しみ

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25日の夜は隅田川花火大会へ。ドーンドーンとこの独特な音とともに真夏の夜空を彩る大輪。わーっと言う間に消えてそしてまた夜空に大輪が!私はビール片手に、幸運にも仕事関係の某事務所の屋上へとご案内いただき、夜空のショーを満喫した。なんと、隅田川周辺の会場には約94万8000人もの見物客が集まったとか。すごいね。「前のビルがなければね・・・」などと言うなど全く贅沢な話しである。

  ふっと江戸時代もまた夏の愉しみである花火がいかほどのものであったかと思う。大名も贅沢な一夜の為に、そして町人も儲けた金もなげうったといわれるほどだ。舟の借り賃が1日5両したという。今だといくらくらいか?ちょっと調べてみたら1両が現代の10万~12万くらい。ということは一晩で約50万くらいか。やはりなかなかの贅沢だ。それでも隅田川にのり出して、隅田川が舟で埋まるほどの盛況を呈していたという。

  しかし、花火が打ち上げられる前の夕焼け空の美しかったことよ!!感動だった。

  最近は、へっちゃら?で草食男子だ、弁当男子、そして水筒男子とか言われている男達。一体どーしちゃったの?と思っている。そんな男子たちは本気で「主夫にになりたい!」と言う。へぇぇ?本気で?・・・・と思っていたら、昔からの知人にいるではないか!
  昔からバリバリのキャリアウーマンのKさんの夫というのがそうであった!つまり、日々、彼は主夫をしているという。結婚当時から夫婦関係は上手くいっていると言っていたのだが・・・・・いやはや、最近は妙な隙間風が吹いてきたらしい。Kさんの表情がなんだか暗い。ずーっと世間の荒波に立ち向かって仕事人として生きてきたわけだ。昨今は暗い表情にならざるをえない状況なのだという。
   不景気だって、明るくポジティブに行きましょう!と言う人もいる。でも景気は決してよくはないのだ。例えばアメリカへの輸出がダメなら中国があるさといったつて底はとても浅い。エコカー減税だ!エコポイントだ!と騒いでいるけれど、じきに一段落すれば、個人消費はますます落ち込むのは見えている。雇用状況だって本当に悪い。冷静に見て、考えて、本当に明日が見えない。

  さて、あの狂乱バブルも含めて、上手くいっていた時代は、本当にバリバリ稼げた時代だった。Kさんだって夫が主夫であっても贅沢な暮らしが出来たのだ。自分もずっと仕事をしているが、時々「あれ?」と思うことがある。一体、自分はどこの国にいるんだ?と錯覚するほど、あの時、あの時代とは違う。例えば、ひとつゼロが違っていたりする。何か夢をみていたのだろうと思えるほどだ。しかし、そう思えればまだ幸せなこと。未だ夢から覚められない人は本当は、ますます辛く苦しい時代をすごさなくてはいけない。なかなか腹をくくれない人々。なかなか割り切れない人々。あの時代の金銭感覚や成功体験が忘れられない人々。「生活レベルって落とせないでしょ?」なんて言い続けている人々。そしていつまでも「自分探し」なんて言っている人々。その自分探しだって"∞"だということ。そろそろ気がつかないと。


   家具とはその人の生活そのものの感覚というか、そんなものがでるものだと思う。よく、部屋のレイアウトをかえるのが好きで、一緒に家具もかえてしまったとか、引越しの度に家具を全部買い換えたとかいう友人・知人も多いのだが、ことに家具に関しては私は実に「昔」のものが捨てられずというか、未練がましいというか・・・・・今でも本当にびっくりするほど古い思い出の家具を使っている。年代から言ったら確実に「昭和」か・・・・。

  実は、甥の星匠(「ほし たくみ」と読む)が、ずっと「家具」の勉強をして、現在は家具デザイン・制作をしている。先般、あるお宅が百数年前に建てられた家を、もう使い勝手が悪いためこの夏に建て直すということになった。壊す前に、ちょっとお邪魔をして一晩泊まらせていただいた。「時」の流れとはお金では決して買えないものだな・・・・古い時代の素晴らしさと味わい深さをしみじみ感じているうちに信じられないほど漠睡してしまった。
   そして、甥の匠に"あるお願い"をした。そして先週、そのお宅に伺わせて頂き、家具にふさわしい?というのか、頭の中でいろいろと創造のための想像をしてもらった。
  要は新築祝いに、何か思い出のこもった材料で何か希望の家具を制作してもらおうと思ったのだ。もうすぐ、長い時間を家族とともに過ごしてきた古いおうちが壊される。そして、その家の少しの部分ではあるが再び、何かのかたちで命を吹き込んでもらおうと思っている。

  今年も暑い夏がもうすぐやってくる・・・・・・。

家具職人「星 匠」のホームページ

ch10.生活 : 頭に「う」のつくもの


  夏バテというには早すぎる・・・・しかし先日、妙なだるさに襲われた。ちょっと前も冷凍庫内にいるような二時間半の講演会の後にこのだるさを経験したが、先日の体調の悪さといったら・・・・・。吐き気はするし、めまいはするし、呼吸は苦しくなるしであった。ふうふう言いながら、地下鉄のホームでスポーツドリンクを飲んで一息ついたところ、漸くもそのだるさが少し消えていったのた。むしむしする梅雨に意外や意外、熱中症が多いということを聞いて、驚いた。熱中症に似た症状だ。結構肌寒い日の後に暑くなったりする日がある。こんな時は危ないらしい。気をつけよう。


  さて、7月7日は「小暑」。七夕の節句でもある。今日から、いよいよ7月が始まる。この小暑を境にして梅雨が明ける。そしてギラギラ太陽の照りつける夏本番となる。日本では女子が裁縫の上達を願うために五色の短冊に裁縫の上達の願いを書いたそうだ。今じゃ、勝手な願い事ばかりだけれど・・・・というより、最近は願い事がばかに多すぎる。嗚呼!

  伊勢瑞祥先生の陰陽五行学では、水っ気の全くなくなるこの七夕には身体が衰弱するのを防ぐために水浴びをしたり髪を洗ったりするというらしい。また、この水浴びのことを「ねぶた流し」とも言い、例えば青森のねぷた祭りも本来はけがれを水に流す行事だったということだ。「ねぷた」というのはつまり、「眠たさ」のことで、睡魔(丑の刻)を追い払う意味。勉強になるね!本当に陰陽五行は人間の生活の根底にあるものの考えだなと思う。そしてこの月は頭に「う」のつく食べ物が運気アップだとか。そうだ!「土用の丑」の鰻、牛をうしと読んでステーキでもすき焼きでもいいだろう。そしてうどん?まだまだあるかもね。さあ、頭に「う」のつく食べ物を探そう!



  最近、「はて」と考え込んでしまうことがある。電子メールとは実に便利であり、これはなくてはならないものである・・・・そう感じている。毎日必ず使うものという存在はなかなである!とも思っている。
  多く人は「電子メール教室」のようなものに通ったことはないだろう。多分?。会社などで「文書」としての基本の「き」は覚えるものだが、殆どは自由である。業務連絡というか、「~のお知らせ」くらいのメールは具体的で誰もが書けるものだろう。
  しかし、ニュアンスを伝える、とくに「断る」といった「微妙」な世界を電子メールでこなせる人は本当に少ない。相手に不快な気持ちにさせない書き方。多分、天然記念物くらい少ないと思う。客観的。具体的は書き方ひとつで、間違いをおこす。なんか高飛車ね、強引?、怒っているの?冷たい感じ!など、相手によっていろいろ感じられるものとなる。
  電子メールがなかったハガキや封書の時代。多分、直筆で一生懸命の時はその人の個性的な文字や一生懸命さでメッセージが伝わるものだ。よく「乱筆乱文お許しを」などというメッセージがあった場合もあった。でも、非の打ち所のない立派な文書が達筆で書かれた後に、この何とも不思議なシメの文書が付けらることが多いものだ。電子メールでは「乱筆乱文お許しを」なんてこと見た事もない。しかし、しっかり「断り」を出来る人の少ないことよ・・・・・。予想は出来るのだが、やはり『断り」とはかなり高度な文章テクニックがないと出来ないものだ。(この場合の「断り」とは食事会や映画に行くか行かないか?など簡単な事柄゛ではない場合)
  多分、電子メールのない時代であったら一生懸命に「断る」という文章を人は工夫できたのだなあと思っている。だが、このプログでさえ、生々しい具体事例をあげていないから、一体自分が何を言いたいのか、よく分からないものになってしまった。まあ、ある日の呟きとでもしておこう。乱筆乱文お許しを!

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プロフィール

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吉田いち子
東京麹町生まれ。日本女子大学卒業後、サンケイリビング新聞社に勤務。2004年3月独立。
その後フリーランスで単行本取材・執筆。主婦、母親、会社員の慌しい?人生経験を生かした取材が得意テーマ。強みは「人脈」。名刺交換だけでなくまさに「魂」の交換?を理想にした密度の濃い人脈作りを目指している。2005年10月に首都圏在住の40歳以上のミドル層をターゲットとした生活情報誌『ありか』を創刊。2007年5月に、これまでに培ったノウハウを生かし編集企画・出版プロデュースをメーンとする株式会社『吉田事務所』を設立した。2011年春から豊島区の地域紙『豊島の選択』の取材・編集。

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