ch10.生活: 2009年4月アーカイブ

ch10.生活 : 緑眩しい季節には

  上野の東京国立博物館で6月7日まで、特別展として興福寺創建1300年記念「国宝 阿修羅展」がひらかれている。連日とてもこんでいるようだが、時間を見つけて行かれるといいと思う。八部衆像や十大弟子像も目の当りにしてあっと声も出ないほどに感動する。
「阿修羅展」

  ついでといってはなんだが、近くの 東京藝術大学大学美術館では「尼門跡寺院の世界 皇女たちの信仰と御所文化」を6月14日まで開催中だ。
「尼門跡寺院の世界 皇女たちの信仰と御所文化」


  やはり東京藝術大学大学美術館に所蔵されているが、菱田春草の明治28年の作品『寡婦と孤児』の前では暫く動けなくなってしまった。乳飲み子を抱え、放心している若い未亡人。日清戦争の勝利のかげに泣く家族を描いたものだ。化け物の絵と叫び、落第だと言った教授がいたというが・・・・・。しかしこれは春草の美術学校の卒業制作ということ師の橋本雅邦に激賞され首席となった。日本画の確立期に、日本画の革新に邁進しつつ37歳という若さで生涯を終えてしまう春草。


  緑眩しい季節には、ゆっくりゆっくり歩いて、こんな時間を過ごすこともいいものだ。

ch10.生活 : 「新」は楽しい

  敢えてあたまに「新」をつけて・・・・「新エネルギー」の企画で、昨日は地域社会パートナーズ株式会社社長の中丸正さんと打ち合わせをした。中丸さんは起業される前は東芝にいらした方だ。現在は我々が直面する環境問題をはじめ、新エネルギーの活用に向けての事業プロデュースやコンサルティングをされている。今年の秋以降は、全国を視野にしたセミナー展開で忙しくなりそうだ。
  そしてまた、この日。別件の企画はちょっと頭の中であたためていたもので、孵化?してしまう前にと思ってお話しをした。話している間、だいぶ興奮気味にあつくなっている自分に気付いた。しかし仕事というか仕掛けには「機」というものがある。自分だけでもがいているだけではどうしようもない。その企画が動き出すためにはまず人るそしてモノ。しかしモノが揃わなくても人は知恵を運んできてくれる。そして「機」をうまく掴めば、もうあとは勢いでいけるものだ。まあ、この日はその「機」について話す時であったわけだ。
  「何冊か(とはいっても6冊)エネルギー関連の本を読んでみたのですがね」と切り出してみた。確かに6冊くらいでは全く話にはならないのは承知しているが、たとえ何百冊読んだとしても「機」を逃していては単なる読書で終わってしまう。2時間経過。中丸さんは次の予定の為に「本当に今日お話しできてよかった」と言って席を立たれた。その中丸さんの言葉に確信した。あとは、少しだけ自信?がある行動力で勝負にでよう!何でも「新」は楽しい!

ch10.生活 : 言葉美人っていい

  簡単なことのようで実はそうではない事・・・・いろいろあるが。例えば、「有難う」と心で、頭で思っていてもそれを口に出して言わないと相手には通じない。あとで誤解を招くことの多いことといったら。口に出して「ありがとう」と言うだけの事である。しかし、それがなかなか難しい。
  人の話を聞いている時の相槌とか頷きとか・・・・女性も男性も「うん」とか「ん」はよほど親しい関係者でなければやめた方がいい。なんと誤解の多いことか!どんなに優秀な女性でもどんなに美人でも頷く時に「うんうん」と言っているだけで、それはもうおしまい。よほど親しくなければ、これまた注意もされない。
  文章力にはちょっとは「差」があるものだけれど、日常生活の中でのちょっとした事。「そんなことくらい?」と言わずに言葉美人になったほうがずーっと仕事の力もついてくるもの。

ch10.生活 : 丸裸の個人データ


   人前で裸をさらすことなんてない。しかし、現代の個人データは全く丸裸状態だ。いわば現代病・・・・そう思える。平気で携帯電話番号やメアドなどを平気で記入してしまう感覚は確かにある。
   またも、個人データの流出。その会社を信頼すればこそ、自分の大切なデータは提供するものだ。仕方ない。だがたとえ一流と言われる会社であってもそこに勤務するのは生身の人間で、やはり魔もさすこともあるだろうが・・・・・
   三菱UFJフィナンシャルグループ傘下の三菱UFJ証券の部長代理が約5万人分の顧客情報を名簿業者3社に計32万8000円で売却していたという記事を読んだ。不動産関係企業など13社に転売されたということだ。発覚は早い。3月中旬以降、顧客から業者の勧誘などが入ると問い合わせが相次ぐことになる。4月に入りこの元部長代理が名乗り出て、流出経路が判明された。
  特に今回のデータは富裕層向け口座を開設した顧客に関する情報ということで、名前、住所、携帯を含む電話番号、性別、生年月日、職業、年収区分、勤務先など多岐にわたるそうだ。しかし、"買った側"も30万という数字し安い買い物だったに違いない。ほくそ笑む黒い表情が浮かぶ。しかし、"売った側"は会社を懲戒解雇され、人生半ばにして刑事告訴され、ついには人生のどん底に堕ちていくのだ・・・・。悲しいかな、反省してもなかなかその人間の生き方の「癖」とはなかなかなおらないものなのだ。


  卑近なことでは、先般、某出版関連の会社からやはり個人データが流出されたという通知があった。その通知が届く少し前から、パソコンそして携帯メアドに「先日はありがとうございました」「お知らせです」なんて件名で、ついついひらいてしまいそうなメールが相次いだ。内容も男女の出会い系や金融、怪しい投資話などばかり。しばらくメールをひらくのが苦痛だった時があった。
  個人データの流出を知らず、原因が分らない間、携帯会社の人に相談をした。「メールアドレスを変更されたらいかがですか?」ともいわれたが、数十件でもなく「無理だ」と伝えた。コツコツと着信拒否の設定の作業をしたりの繰り返し・・・・。個人のデータ管理にかなり無神経になっている。こればかりではない。いろいろ思い出してゾッとする。本当に気をつけないとならない。

ch10.生活 : 杏の花

090406_153613.jpg 長野の杏の里から杏の花の便りが届いた。なんて愛らしいのだろう!まだ五分咲きだというけれど、本当にきれい!。杏の花言葉は『乙女のはにかみ』『慎み深さ』ということだ。花言葉の通りの清楚な美しさを感じる。桜、海棠そして杏の花・・・・この季節は本当に花盛り。心も弾む。

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プロフィール

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吉田いち子
東京麹町生まれ。日本女子大学卒業後、サンケイリビング新聞社に勤務。2004年3月独立。
その後フリーランスで単行本取材・執筆。主婦、母親、会社員の慌しい?人生経験を生かした取材が得意テーマ。強みは「人脈」。名刺交換だけでなくまさに「魂」の交換?を理想にした密度の濃い人脈作りを目指している。2005年10月に首都圏在住の40歳以上のミドル層をターゲットとした生活情報誌『ありか』を創刊。2007年5月に、これまでに培ったノウハウを生かし編集企画・出版プロデュースをメーンとする株式会社『吉田事務所』を設立した。2011年春から豊島区の地域紙『豊島の選択』の取材・編集。

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